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【上司×新入社員対談】僕たちがサッカーの仕事をするようになるまで。

今年のオリンピックも毎日熱戦が繰り広げられていましたね。

夏季オリンピックでの注目競技の1つといえば、やはりサッカーではないでしょうか。(男子サッカーのスペインとフランスの決勝も熱戦でした…!)


そんなサッカージャンルを担当する社員がスカパー!にもいます。

スカパー!サッカーチームの社員のうち、今年の4月からサッカーチームのチーム長になったKさんと、今年の4月に入社した新入社員のSくんの上司×新入社員対談が実現しました。実に四半世紀の年齢差がある二人。サッカーの話から仕事の話まで、熱く語り合ってもらいました。


(写真左)Sくん (写真右)Kさん

プロフィール

Kさん

コンテンツ事業部サッカーチーム チーム長。現在49歳。
入社からずっとサッカーを13年ほど担当、その後別部署を8年間ほど経験したあと今年の4月からサッカーチームへ凱旋。
好きな選手は、“縁の下の力持ちであり、プレースタイルがまるでバレエダンサーのように美しいのが魅力”だという、ルイコスタ

Sくん

コンテンツ事業部サッカーチーム。4月に入社したばかりの新入社員。現在24歳。
大学ではマスメディア学を学び、番組制作の経験も。
好きな選手は、“試合場を上から見てるような感覚でサッカーをするという空間察知能力を持ち、魅せるサッカーをする”という、シャビ

スカパー!に毎日FAXを送り続けて入社したKさん


Kさん・Sくん「よろしくおねがいします」

Kさん「俺が今年で49歳になるんだけど、Sくんは今何歳なんだっけ?」

Sくん「明日で24になります」

Kさん「25…四半世紀差だ!(笑)」

Sくん「父親と一緒くらいですね。父親が55歳なので」

Kさん「たしかに。息子のようだね(笑)」

Sくん「(笑) いきなりですが、Kさんはどういう経緯でスカパー!に入社されたのですか?」

Kさん「もともとは大学卒業してからサッカージャーナリストになることを夢見て、雑誌を読んだり記事を自分で書いて投稿したりみたいなことをやっていて。1998年の6月のフランスW杯の時に、スカパー!が関連番組を一か月間生放送していて、その番組に毎日FAXを送っていたんだよね」

Sくん「毎日ですか!すごい…」

Kさん「その時はまだ大学出て1年目で、就職活動せずにフリーで…っていうか親のすねかじりだったんだけど(笑)、サッカージャーナリストになるために、サッカー雑誌社に手紙を送ったり、(サッカー関連の)アルバイトないかなって探したり、あるいはサッカーの試合を見に行って試合のノートを作ったりとかそんなことをやっていて…」

Sくん「すげー!」

Kさん「そんな時に、フランスW杯のスカパー!の番組に試合の感想とか寸評を書いたFAXを毎日送っていたら、番組の中で僕のFAXが取り上げてもらえるようになって。1ヶ月間の生放送期間の最後の方には、『今日のKくんコーナー』があるほどになってました(笑)
で、大会が終わって番組も終わってから1か月後ぐらいにスカパー!のプロデューサーから家に電話が来て、『番組のスタッフと出演者の打ち上げがあるから、そこにぜひKくんにも参加して欲しい』と。
その番組も、視聴者と近い距離感で一緒に作りあげることをコンセプトにしていたというのもあって、『あなたは(コンセプトを)体現してくれた人なので来てください』ということで呼ばれて」

Sくん「おぉぉ」

Kさん「そこからスカパー!との関わりが生まれて、その翌99年の春に三浦和良選手がクロアチアリーグに移籍して、それをスカパー!が生中継するからクロアチアリーグに詳しい人・調べてくれる人を探している、と同じプロデューサーから電話が来て。『サッカーに熱い情熱があって暇な人を探してるんで、君が多分一番適任だ』という理由でオファーが来て、それが初めて仕事として(スカパー!との)関わりを持ったタイミングだったね。そこから99年の夏にはセリエA、プレミアリーグ、フランスリーグ、そして2002年の日韓ワールドカップでも、分析係…それをデータマンといったのだけど、データマンとして本格的に活動して、翌2003年から正社員になりませんか、とお声がけいただいて入社したんだよね。そこからスカパー!でのサッカー人生が始まった。ざっくりというとこんな感じです」

Sくん「すごい!スカウトされて入社されたんですね!」

Kさん「これが俺がFAXを送っていた、98年にスカパー!が放送していたフランスワールドカップ関連番組の広告。『ワールドカップだけのための500時間』っていうのをやっていて。これすごいのが、スカパー!は試合は放送権がなくて放送してないんだけど、試合の前後に見にきてください、という広告なんだよね。いろんな解説者の人とか元選手の人が来て『あのPKがどうだった』とかサッカー談義を結構ゆるい感じの番組を1ヶ月間やってたっていうのがあって。僕はこれに途中からFAXをどんどん送るようになったっていう」

Sくん「(FAXに書いてあるKさんの年齢を見て)23歳、僕の今の年齢です!番組の打ち上げはどんな雰囲気だったんですか?」

Kさん「『君がKくんか!』みたいな(笑) すぐ打ち解けて仲間に入れてもらいました」

Sくん「データマンの時はどういうお仕事をされてたんですか?」

Kさん「簡単に言うと、当時セリエAの試合を全試合生中継していて、そのときに実況解説の手元の資料を準備してあげるみたいな仕事で。例えば11人のスタメンそれぞれのプロフィールとかケガの状況がこうだとか、この選手はこういう風に注目されているとか。いわゆるその試合にまつわるデータとかを集めて紙にまとめて生中継前にインプットして、こういうことをしゃべってくださいみたいな感じで。それを実況解説の人が独自に調べることもあるんだけど、例えば全選手のリストとか、どういうフォーメーションでやっていたかのような試合の記録を一つのフォーマットで全部まとめた方が効率がいいということで、そういう役割を任されていました。もうそれから25年ぐらい経つけど、今でもスカパー!のデータマンチームは、中継の実況解説の時にこれと同じフォーマットを使ってくれているみたいですね」

Kさんが取り出したパンフレット

Sくん「いろいろ持ってきてくださったんですね」

Kさん「そう、いろいろ持ってきた(笑)これは、長谷部誠選手が浦和に入る前、彼が高校生だったときに出場していた静岡ユースの時のパンフレット。これがU18日本代表と、海外からバレンシア(スペイン)とSEパルメイラス(ブラジル)を呼んで毎年やっている由緒ある大会なんだけど、静岡選抜の中に長谷部選手がいて」

選手一覧の中に、長谷部選手の名前が!

Kさん「この試合も俺はスカパー!のデータマンとして取材ということで見に行ったけど、その時彼が本当に誰よりも光ってたんだよ!結果、静岡選抜が勝つんだけどその中心になったのは10番の長谷部のサポートがあってこそ。U18 日本代表のどの選手よりも光っていたなっていうのは本当に思って。この人、なんで日本代表側に入ってないのかなって思って、そこから(長谷部選手を)気にしていたらそのあと浦和に入団すると聞いて。自分が浦和のサポーターだったこともあって、すごく感慨深かったですね。Sくんは、長谷部選手が浦和にいたときは覚えてる?」

Sくん「いやぁ、小さかったので…。でも、マリノスとかは見ていました。まだ(中村)俊輔とか山瀬(功治)がいたときになるのでだいぶ前ですね」

Kさん「そっか。その時代か!…自分の話ばっかりしちゃったね(笑)Sくんがスカパー!に入社するきっかけはなんだったの?」

サッカー少年だったSくんがエンタメ業界を志すまで

Sくん「就活始めるにあたってどういう業界にしようかって考えると思うんですが、自分はもう中学生の頃からエンタメ業界にするっていう軸が決まっていて。というのも、父親がずっとエンタメ関係の仕事ードラマや映画、演劇などのポスターとか広告物を担当するグラフィックデザイナーをやっているので、小さい頃からスタジオに連れてかれるみたいなことがあってずっと馴染みがあって。すごく忙しい業界なので、1週間、2週間帰ってこない時もあったんですけど、忙しいながらに楽しそうに仕事をしている印象が小さいときからずっとあって、こんなに忙しいのに楽しそうってどれだけやりがいがあるんだっていうのを思って、中学生の頃からエンタメ業界に行きたい、だからマスコミを学べたり、フジテレビの番組制作の授業があるようなプログラムがある大学に入って、ていう経緯があります」

Kさん「そんな若い時から将来のことを考えられていたんだね」

Sくん「エンタメ業界の中でもいろいろな選択肢はあったんですけど、インターンをやっていた中で、どちらかというと作り手よりは広げていく人、マーケティングの方が大学生の時に興味を抱いて。かつテレビだと大衆向けに作られると思うんですけど、配信だとひとりひとりに合ったものを届けられるので配信業界に絞っていました」

Kさん「スカパー!には馴染みがあった?」

Sくん「スカパー!は、小学生の時に父親が入っていたので馴染みがあって。Jリーグはスカパー!で観ていました」

Kさん「Sくん、サッカーやっていたんだもんね」

Sくん「はい。小学生の時サッカーずっとやっていました。サッカーノートっていうのがあるんですけど、それこそKさんのノートみたいに自分の動きを書くんですよ。中村俊輔も絶対につけていて。自分のその時の動き出しとかを、試合終わった後に父親が撮ってくれたビデオを見ながら自分で言語化するっていうのを家でやっていて…それぐらいサッカーは小学生のときすごいガチでやっていました。だからサッカーを(生で)見に行くってこともありましたし、それでも全部は見に行けないので、家で見る時はスカパー!を使っていたので馴染みがあって、かつ面接も一番緊張せず楽しくお話できたのが(入社の)決め手でした」

Kさん「そして今サッカーの担当になってね」

Sくん「そうですね!サッカーの経験については面接などでお話ししましたし、人事の方もサッカーをやっていたことは知ってたので、そういうのも踏まえて(サッカーチームに)入れてくださったのかな。配属先聞いた時はすごく嬉しかったです」

Kさん「配属して1週間ぐらい経つけれど(※取材当時)、仕事してみてどう?」

Sくん「サッカーは好きなので、会議の内容とかも結構すぐに頭に入って来ますね。やっぱり天皇杯・ルヴァンカップとかも馴染みありますし、逆に2年目の方が自分に意見を聞いてくださったり。最近はルヴァンのプロモーションについてブレストして欲しいということで、いろいろ企画を考えてみたり。やっぱりサッカーをやっていたのもあって、ミーティングを聞いてて楽しいですね」

Kさん「このチームがこうだよねとか、スケジュール感とかの前提の説明がいらないもんね。それなら安心だ!」


次回は、「プレイヤーとしてのサッカー経験」についての2人のトークをお届けします!

\Kさん・Sくん今月のおすすめ番組/

〔生〕第104回 天皇杯 ラウンド16   by Sくん

放送日:8月21日(水)

ドイツブンデスリーガ 第1節、第2節  by Kさん

放送日:
第1節…8月23日(金)、8月24日(土)、8月25日(日)
第2節…8月30日(金)、8月31日(土)

詳しいスケジュール、放送チャンネルは以下から!