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シリーズA調達、交渉時のポイントとは? ―SPROUND×DNX Venturesが届ける、オンラインで学べる知の還流

「知の還流」をコンセプトに、B2Bシードスタートアップや各分野のプロフェッショナルが知識や知見を共有することでスタートアップ企業の成長を促していくインキュベーションオフィス・コミュニティとして、2020年、品川に開業したSPROUND。

リモートワークをはじめとした、新たな生活様式がスタンダードになっていく今、オンライン上でも「知の還流」を生み出すため、SPROUNDの運営を担うDNX Venturesとコラボし、シードスタートアップが心がけるべき内容を紹介するビデオコンテンツ「Road to Series A」の配信を開始しました。

創業期からシリーズA調達において、重要なポイントはどこなのか。SPROUNDER(SPROUNDを利用するシードスタートアップの皆さん)限定コンテンツを特別に公開します。

シリーズA調達で重要な契約内容とは

初回の#1では、シリーズA調達のタイミングで知っておくべき、代表的な権利を解説しました。基本的に、シリーズA時点で決めた優先株の権利については、会社のエグジットまでずっと引き継がることを念頭に、正しい理解を持つことが、今後のファイナンスにとって、とても重要となります。
優先株を調達するにあたって、代表的なものは、以下の6つです。

・残余財産優先分配権 (Liquidation Preference)
・取得請求権
・取締役指名権
・強制売却権
・希薄化防止
・オプションプール

会社経営者としては、以上の項目を気をつけ、この項目以外の点については主に規定演技的な要素が大きく、弁護士等に任せてしまって良いと思われます。具体的な権利の概要や交渉時のポイントについては、ぜひ動画をご視聴ください!


動画で学び、テキストで理解を深める―

SPROUNDERの皆さん向けには、動画に加え、テキストコンテンツと合わせてNotionを公開しています。

アセット 2@2x-100

動画のアジェンダや文字起こし、紹介した書籍の紹介など、それぞれの学びのスタイルに応じて活用できるよう用意しているのも「Road to Series A」の特徴のひとつとなっています。

起業家視点を交え、資金調達の様々な側面を届ける

今回、知の還流を生み出すコンテンツを監修しているのは、東京とシリコンバレーに拠点を構え、アーリーステージのB2Bスタートアップへ投資を行っている、DNX Ventures 投資チーム。

SPROUNDコミュニティマネージャーで、DNXの投資チームを兼任している、Investment VPの田中佑馬は、シリーズA調達が今後の会社の成長に深く関わると話します。
「シリーズAの調達は、スタートアップにとっては初めての大型調達であり、シリアルアントレプナーでなければ、一回しか経験しない出来事です。一方で、シリーズAの交渉は、その後会社の方向性がかたまっていく、大事な作業となります。そのため、不安も多く、何をして良いのかわからないことも、多々起きると思っています。」

しかし、そういった起業家の不安を解消するコンテンツは少ないといいます。
「ネットでは、VC視点から語られているシリーズAはいくつかありますが、起業家視点も含まれているものは少なく、今回の企画は、なるべくフラットな視点から、資金調達の様々な側面を語ることを心がけています。Road To Series Aの動画シリーズを通して、会社としてどういう行動をし、どういうことを決めないといけないのか、VCからどの様なことを求められるか、が少しでもクリアになればと思います。」

今後も、SPROUNDER限定で、シリーズAに向けて学んでほしい内容について講義や対談など、様々な形でお届けし、知の還流を体現していきます。

(文・構成:島袋響)

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