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【とりあえずスクワットしとけ】リモートワークでよくある課題と解決するための工夫を集めてみた

Sprocketには「組織文化醸成研究委員会」というものがあります。通称「ぶんかけん」です。ぶんかけんは、社員一人ひとりのエンゲージメントを高めていくことを目的にSprocketの組織文化を醸成し、浸透させる活動を行っています。

Sprocketでは2018年からリモートワークの環境を整え、現在では8割以上のメンバーがリモートで業務を行っています。Sprocketのメンバーは「大人である」「プロである」「事業成長にコミットする」の3つの前提を満たすことで、時間や場所に縛られない働き方を実現しています。

メンバーそれぞれより快適なリモートワーク環境を整えるべく、さまざまな工夫をしているものと思われます。そこで今回、ぶんかけんでは、全社員を対象にリモートワークでよくある課題と解決するための工夫についてのアンケートを実施しました。55名から回答があり、その結果からリモートワークで感じやすい課題への解決策を探っていきます。


アンケート項目とサマリー

アンケート項目

Q1:リモートワークで課題に感じることはなんですか?(複数回答)
Q2:Q1について、課題に感じている内容を具体的に教えて下さい。
Q3:リモートワークで工夫していることはなんですか?(複数回答)
Q4:Q3について、工夫していることを具体的に教えて下さい。
Q5:リモートワーク環境を改善するために、会社としてあって嬉しいサポートが思い浮かびましたら教えてください。

サマリー

  • リモートワークの課題で多いのは健康に関すること

  • 健康に関する課題の解決策の一つとしてこまめな運動(スクワット)を取り入れている人が多い

  • コミュニケーションの課題は自発的な解決に限度があり、なんらかのサポートが必要。

  • 費用をかけずに会社としてサポートできることもある。

リモートワークで課題に感じていることは「健康について」

リモートワークで課題に感じることを尋ねたところ、回答者の約75%が「健康に関すること」を挙げ、最も多い結果でした。次いで、「コミュニケーションに関すること」(約38%)、「集中力に関すること」(約35%)が続きました。「環境に関すること」は約20%でした。

リモートワークで課題に感じていること

「その他」には、以下のような内容が寄せられました。

・休憩なく会議だらけのスケジュールになってしまうこと
・家族間の役割の課題
・仕事とプライベートの切り替えが難しい

通勤がないと体を動かさない/気軽に話しかけづらい

リモートワークで課題に感じていることの具体的な内容を聞きました。

健康については、通勤がないとほぼ歩かないため慢性的な運動不足に陥りやすいといった声が目立ちました。また、通勤時間分も仕事を進められるため、長時間労働になりやすく、座りっぱなしになりやすい問題もあります。

コミュニケーションについては、Sprocketの社内MTGでは顔を出さずに音声と画面共有のみで進行するケースも多いため、相手の様子や反応がわからないという声が聞かれました。また、隣の席の人に話しかけるように気軽に質問したりするのが難しく、カジュアルなコミュニケーションが取りづらいという課題もあります。

以下に抜粋した回答を掲載します。

健康に関すること:
・通勤がなくなったので、運動量が減った(特に普段から運動していないので、通勤がなくなったら運動自体がほぼなくなってしまった)。
・どうしても「通勤」という運動と何もしないで済む時間が消えるので、常に仕事か家のことを行なっていて、気が休まる瞬間がない。
・日光をあびない等1日家から出ない日が頻発する、昼食を抜いてしまうことも。
・通勤や営業で外出があった前職に比べて、運動量は確実に下がりました!その分、意識的に運動する時間を作ることが大切だと思っています。アクティブな社員もたくさんいるようなので、見習いたいです。

コミュニケーションに関すること:
・顔出しでの会議参加者が少ないため、相手が自分の話をどう受け取っているのかわからない(とはいえ顔出しのリクエストをすることはためらう)。
・いまだに顔(下手したら名前も)知らない方が多数。
・対面で話す機会もない分、Slackでのテキストコミュニケーションがとても大切ですが、相手が見えないからこそ気を遣うところ、気を遣わなくてよいところの違いがあり戸惑いがありました。
・テキストコミュニケーションが多いので、「会話した方が早いのにな」と感じること。あとは対面のほうが相手の表情もわかるのでコミュニケーションがスムーズに進むと感じる。
・雑談やカジュアルな会話が生まれづらいので、ふとした気付きや思いつき、くだらない発想がでる機会が少ない。
・社内にいればちょっとした気軽に話せるところを、相手のスケジュール見て空いてないからやめようと遠慮したり、大きな疑問は聞けるが小さな疑問は聞きにくかったりする。

集中力に関すること:
・集中力が切れたときに持ち直すのに苦労する。
・昼過ぎの集中力に課題あり。
・いつでも家事などの仕事以外の動作を行えてしまう環境下でいかに仕事モードを継続させるか。

環境に関すること:
・環境は電気代が上がっているので地味に辛いと感じます。
・出社したほうが電気代が浮く。
・プライベート空間での業務との線引き。

工夫していることのある人数はやや少な目

リモートワークで工夫していることを尋ねたところ、こちらも最多は「健康に関すること」でしたが、率としては約53%に留まりました

次いで、「集中力に関すること」(約31%)、「環境に関すること」(約25%)、「コミュニケーションに関すること」(約24%)という順番でした。

課題として2番目に位置していた「コミュニケーションに関すること」が低いのは、自発的な取り組みの難しさを表しているのかもしれません。

リモートワークで工夫していること

「その他」には、以下のような内容が寄せられました。

・集中できるようにスマホは見えない場所に置く
・働く時間(子供の都合なども含めて、仕事タイミングを柔軟に判断)

手軽な運動としてスクワットが人気/直接話す場を設ける

リモートワークで工夫していることの具体的な内容を聞きました。

健康についての工夫では、定期的にスクワットをしているという声が目立ちました。スクワットは短時間にできて、効果を実感しやすいのかもしれません。また、意図的に外に出るようにしている人もいます。

集中力アップのためには、タイムマネジメントに取り組んだり、BGMを流したりといった取り組みが見られます。

環境については、自分の使いやすい備品を揃えている模様。

コミュニケーションについては、Slackでのテキストコミュニケーションを補足する形で積極的に直接会話している方が多いようです。

以下に抜粋した回答を掲載します。

健康に関すること:
・昼休憩に公園まで散歩。
・時間が来たら強制的にラジオ体操やスクワットなどの、軽い運動を強制的に行うようにしている。
・就寝時間を厳守する。終わらなかった業務は始業開始を早めて対応。
・バランスボールに座って仕事をしている。
・お昼時に昼食の調達も兼ねて外に出る。
・フルリモートの状況下で改善するには限界があると感じており、定期的に出社する。
・習い事を始めたり何かの大会に出たり、楽しくできる状況を生み出しました。
・作業部屋を出るときにスクワットを20~30回やって出るようにしています。集中力が切れてきた時にも定期的にスクワットやってます。こまめに行うことで、短い期間でも筋力の変化も感じられました。
・数分の休憩中に筋トレ(特にスクワット)、必ず1日1回は家の外に出る(特に朝)。

集中力に関すること:
・集中力を保つために糖をとる。
・適度なBGMを流す等で自宅にいるという意識をなくすようにする。
・15分おきに仕事内容を変える。
・その日の朝に「この順番でこのスケジュールでこの内容をやりきる」と確認して自分を励ましながらの日々です。
・場所を変える、自分の習性を理解して集中できる時間に作業する、連絡が来ない早朝に一気に仕事する。
・ホワイトノイズを流す。

環境に関すること:
・徐々にデスク環境を整えていくのが楽しい。給料UPしたら高級なデスクチェアを買いたいので、そのためにも頑張りたい。
・デスク周りの機材を整える。サブスクでオフィス用の椅子をレンタル。
・家の中に仕事スペースを作りました。ここに座ったら仕事!という環境にして、目の前に雑念が入らないよう壁と向かい合うような配置にして集中できるようにしてみました。
・モニターやマウスなど自分の使いやすいものを選んだ。デスクに観葉植物を置く、冷蔵庫を近くに置く、などしている。

コミュニケーションに関すること:
・こちらから自己開示しできるだけフランクに会話する。
・話した方が早いと思ったら、テキストチャットから音声チャットやオンライン会議にすぐ切り替える。特に、ネガティブな感情を持った時(誰かが持っていそうな時)はテキストコミュニケーションでなく口頭で話すようにする。
・個別でランチ会を設定したりはしている。
・なんらかのレスポンス(せめて 見たよ 的な)は早めに行うように心がけています。
・積極的にカメラONで会議に参加する(こちらが顔出しすると相手もカメラONにしてくれることもあるので)。
・チャットやメールだと伝わりづらい場合は、電話、ミーティング、ハドルを積極的に使う。時間の短縮になる。
・Slackでテキストでのコミュニケーションが多いので、できるだけ絵文字をつけたり、相手へのリアクションを多めにつけたりしています。
・会話する時間を増やして相談しやすくする、テキストコミュニケーションで不安な場合はハドルなどする。

会社のサポートがあると嬉しいこと

リモートワーク環境を改善するために、会社としてあって嬉しいサポートについて尋ねたところ、以下のような声が寄せられました。

健康/集中力に関すること:
・会議を25分 or 45分制にする工夫とか。
・会議の前にみんなで簡単なストレッチやヨガをやってからスタートする、とか強制的にでも体を使う時間を作ってほしいです。
・フードデリバリーサービスの割引券を支給。

コミュニケーションに関すること:
・ランチ会の枠を設定して自由に出入りできる交流の場を設けるなど。

環境に関すること:
・リモートオフィスお試しチケット。
・「仕事部屋拝見!フルリモートの実態に迫る!」なんて連載記事があったらとても嬉しいです。
・環境を整える為の設備購入をサポートしてもらえると嬉しい。
・ネット環境の改善サポート。WiFi環境のおすすめなど。
・交通費と思って電気代の補助が出たら嬉しいかも。
・リモートワーク環境アワードのような表彰があったら面白いです。
・モニターなど関連機器の購入サポート。

次のような取り組みは、費用もかからず、比較的実施しやすいのではないでしょうか。

  • 会議の開始時などに、全員で体を動かす機会をつくる。

  • 会議と会議の間に時間を設け、休憩を挟むようにする。

  • ネット環境改善のノウハウをまとめ、共有する。

  • 自慢のリモートワーク環境を披露してもらう。

まとめ

今回の調査から、リモートワークでは健康に関して課題に感じるケースが多いことがわかりました。その解決策として、個人単位ですぐに取り組めることとしては、意図的に外出の機会を設けたり、こまめに運動(スクワット等)を行うといったことがありそうです。

一方で、自主的な努力には限界があり、仕組みによるサポートも求められています。定期的なMTGとセットで参加者全員で体を動かしてみるといったことが考えられます。

ぶんかけんとしては、こだわりの詰まった自宅のリモートワーク環境を紹介する企画も考えていきたいと思います。

調査概要:
調査内容:リモートワークで感じやすい課題とその解決策
調査対象:Sprocketの全社員
回答数:55名
調査手法:Webフォームによる匿名アンケート
調査期間:2024年6月11日~6月14日


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