知春

ネコと晴れの日が好きです。

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明るい人でありたい

オレンジ色の太陽の下で 屈託のない笑顔を浮かべているような 何かにぶつかった時 どんとこい!と受け止めてしまうような 大切な人の大切な日を 全力でお祝い出来てし…

知春
8か月前
4

はろー憂鬱

丸四年経った。 初めて心療内科を訪れたのが、2020年の2月だった。 憂鬱は気まぐれに訪れて、まるで台風の様に過ぎ去って行く。 幾度となく繰り返すそれは、私を大いに…

知春
1か月前
7

神木隆之介くん。

小さい頃からテレビでひっぱりだこだったのをよく見ていたので、もはや親戚かのような親近感だ。 全然違うけど。 会ったことも繋がりも何にもないけど。 この間、久しぶ…

知春
7か月前
3

なんてことないはずだった

カフェで知らない誰かの悪口を聞くのも 年下の部下の顔色をつい伺うのも 朝起きて既に疲れているのも なんてことない事のように思えた また仕事を休んだ 高校を休んで…

知春
8か月前
4

大人になりたい

大人になったら、大人になれると思っていた。 成人さえすれば、素敵な大人に勝手になるのだと、そう思い込んでいた。 誠実で、強く正しく、仕事には真面目に取り組み、よ…

知春
8か月前
5

ノスタルジックにときめく

花鳥風月という言葉がある。 歳を重ねるにつれ、花鳥風月の順で趣が分かるようになると話す人もいるけれど、どうだろう? ちなみに私は、"花鳥"をすっとばして"風月"が大…

知春
1年前
6

母とクロックスもどき

ベランダのサンダル。 「これ、使わんがならお母さん履くね。」 そう言った母の足元へ旅立ってから、もう何年経つだろう。 雨晒しだったとはいえ、まだまだ現役ヅラでそ…

知春
1年前
3
明るい人でありたい

明るい人でありたい

オレンジ色の太陽の下で

屈託のない笑顔を浮かべているような

何かにぶつかった時

どんとこい!と受け止めてしまうような

大切な人の大切な日を

全力でお祝い出来てしまうような

そんな、明るい人でありたい

はろー憂鬱

はろー憂鬱

丸四年経った。

初めて心療内科を訪れたのが、2020年の2月だった。

憂鬱は気まぐれに訪れて、まるで台風の様に過ぎ去って行く。

幾度となく繰り返すそれは、私を大いに疲弊させた。

どうして死にたいなんて思ったんだろうと笑う日もあれば、希望なんて1ミリも見出せない日もある。

それでいて、自分がうつ病であると実感はできない。

これは自分の甘えなのではないだろうか?

自問自答を繰り返し、繰り

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神木隆之介くん。

神木隆之介くん。

小さい頃からテレビでひっぱりだこだったのをよく見ていたので、もはや親戚かのような親近感だ。

全然違うけど。

会ったことも繋がりも何にもないけど。

この間、久しぶりに映画館に行った。

今や大人1人2000円の時代なので、そうそう行けるもんじゃない。

割引デーに休みが被ったので、久しぶりに行ってみた。

ご存知の通り、映画館では課金しているのに広告を見なければいけない。

映画ゴジラの広告を

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なんてことないはずだった

なんてことないはずだった

カフェで知らない誰かの悪口を聞くのも

年下の部下の顔色をつい伺うのも

朝起きて既に疲れているのも

なんてことない事のように思えた

また仕事を休んだ

高校を休んでいた時より罪悪感が少ない

また将来が不安だ

実は大学生の時の方が不安だった

子供の時、冬につららを傘で叩いて割った

雪国っ子の遊びだった

子供の軽い力で割れるような細いつらら

なんだか、自分の心に似ている

寒くなって

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大人になりたい

大人になりたい

大人になったら、大人になれると思っていた。

成人さえすれば、素敵な大人に勝手になるのだと、そう思い込んでいた。

誠実で、強く正しく、仕事には真面目に取り組み、よく稼ぎ、誰からも信頼されるような人間。

そんな夢物語のような人物が"普通の大人"だと、私はどうして思っていたのだろうか。

歳を重ねるにつれ、自分でも気付かないうちに見ていた夢が醒めていく。

歳をとれば、素敵な大人になるという夢。

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ノスタルジックにときめく

ノスタルジックにときめく

花鳥風月という言葉がある。

歳を重ねるにつれ、花鳥風月の順で趣が分かるようになると話す人もいるけれど、どうだろう?

ちなみに私は、"花鳥"をすっとばして"風月"が大好きだ。

晴れて綺麗に月が見える夜は、ベランダに出て月を眺めたりもする。

イヤホンから流れるお気に入りの音楽を聴きながら、頭の中を空っぽにしていく作業が心地良い。

ただ、私は目がすこぶる悪いので、月が"白くて丸っぽいもの"にし

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母とクロックスもどき

母とクロックスもどき

ベランダのサンダル。

「これ、使わんがならお母さん履くね。」

そう言った母の足元へ旅立ってから、もう何年経つだろう。

雨晒しだったとはいえ、まだまだ現役ヅラでそこにいた水色のクロックスもどきは何処へやら。

今やすっかり茶ばんで、母の靴を全部ひっくるめても引退候補第一位に違いない。

なにしろ「楽だから」という理由で、週末はどこへ行くにもそいつと一緒らしい。

あまりにもヨレヨレなので、この

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