見出し画像

過去の人間に会いたい

今日の夢いつもより1人1人の解像度がいつも以上に高くて、容姿や物言いも所作も、ついでに空間とその空気感

会いたくてたまらないけど6年も前の人間は今に存在してないので寂しくて泣いてる。
そういうとき母はいつも呆れてる。

スマホから流れる音楽の音量を1上げて、追加でもう1回1上げる。
今なら泣きながら夜のドライブで音楽の音量をうるさいほどに設定するドラマの中の人間の気持ちが少しわかる気がする。

クラスに溶け込もうとしていつも滑っちゃう先生は、今はもう先生じゃなくて、ママになったし遠くへ行っちゃった。

私が好きって言ったアネモネの花を「来年も植えるね」って約束して「今年は青多め」って言ってくれた管理作業員さんも、もう知らない場所へ行った。
私、今は白の方が好きになってきてるんだよ。

私ももう6年前と一緒じゃなくなってきてる。

好きな絵師さんが2年くらい前に言ってた。
「中学の頃の夢ばかり見るから自分はまだそこから進めてないんだと思う。」
なら私はきっと小学生の頃から進めてない。

「3年で人間の体の細胞は全てが入れ替わるから別人。」って昔誰かに言われた。本の登場人物だったかも。
私も3年前の私とは分かり合えないほど他人になってたらどうしよう、こわい。

もう大人なんだから当たり前って言われるのかもしれないけど、この間会った小学校の同級生は罰が悪くなった時にもう私の頭をこづかなくなっていて、本当に別人みたいで少し気持ちが悪かった。
会うのが久しぶりすぎると性格以外に容姿まで大きく変わってしまっているんだから違和感や喪失感が半端じゃない。

「あらー、あんなにかわいかったのに。」って言うおばさんたちは決して「今のお前はかわいくない」って言っているわけではないんだろうと、その同級生の写る昔の写真を見て思った。

年賀状や暑中見舞いまで自分から送ってくるような子に
音沙汰がなくなってから数年ぶりに私から出した年賀状の返事はずっと来なくて
「あいつ、夏祭りに来てたよ。あいつピアスとか開けちゃってさー笑」
って、別の子から話を聞いて生きてたんだという嬉しさと同時に知りたくなかったと酷く胃のあたりが毛羽立つような感覚を覚えたよ。

もう誰も私の知ってる人じゃないなー。
みんなに会いたい。過去の。今のじゃない。

「ずっと甘ったるい過去とかいう幻想に浸ってんのかよ、一生そうしてろ。愚か者。」って言われても私は呆れるほど今の人間を消化出来ないまま長いことそうしていると思う。

今のみんなを受け止めたい。
受け止める、って言い方はおこがましいな、何様だ?

誰も私のことを気にかけている人なんて、私が日々気にかけている人たちの中にはいないと思う。

私の日常生活の中にはいつもいろんな人から教えてもらったものや思い出が溢れてる。
思考や、知識、視界に入る物でもそう。

けど、普通はそんなに溢れていないのかも。
みんな自分のものにしていくから?

私で構成されたものや、私の影が残っているものは人には存在しないのかも。

それが1番悲しいのかも。忘れられてる?
私が夢に出てきたら、教えて。
でも、覚えてなくていいよ。

そろそろ寝る前にしてはうるさく感じてきた音楽の音量を元に戻した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?