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クレカの顧客満足1位は楽天カード!ドーミーイン、コープ共済、ソニー損保、イオンシネマが1位!!

発表した業種の傾向

 サービス産業生産性協議会では2022年度JCSI(日本版顧客満足度指数)第4回調査結果を行いました。今回は、ホテル・鉄道・保険・クレジットカード・映画館を中心に調査しています。
 今回の調査結果は、各業種1位を取り続けている企業・ブランドが再び1位に名を連ねました(イオンシネマ除く)。特に帝国ホテル(シティホテル)阪急電鉄(近郊鉄道)楽天カード(クレジットカード)は14年連続の顧客満足1位となっています。
 また、ビジネスホテル(1位:ドーミーイン)映画館(1位:イオンシネマ)は、コロナによる利用者急減から2020年度は調査未実施となりました。今回1位となった企業・ブランドは、高い衛生管理をベースの上に自社のサービスの特徴が回復し始めた出張需要・レジャー需要を捉えた、といえそうです。

中央値以上の企業・ブランドを表示

顧客満足1位企業の特徴

 それでは今回の顧客満足1位企業について、特徴と共にご紹介します。

  • 帝国ホテル【シティホテル】:東京・内幸町、大阪・天満橋、長野・上高地に展開するラグジュアリーホテル。1週間~1か月連泊するサービスアパートメントなど新たなサービスでも注目を集める。

  • ドーミーイン【ビジネスホテル】:学生寮・社会人寮事業を手掛ける共立メンテナンスが運営するビジネスホテル。大浴場を備え、無料の「夜鳴きそば」や土地に合わせた素材を使った朝食で差別化を図っている。

  • 阪急電鉄【近郊鉄道】:京阪神エリアを沿線とする関西私鉄。「阪急マルーン」と呼ばれるカラーで車体塗装を統一。内装も木目調にし落ち着いた雰囲気を提供している。

  • ソニー損保(自動車保険)【損害保険】:有名俳優を起用したTVCMを発信しているソニーフィナンシャル・グループのダイレクト損保会社。自動車保険と火災保険を中心に取り扱っており、インターネット販売が中心。

  • コープ共済【生命保険】:各地域の生協と日本生協連が共同して設立した共済事業を専業とする連合会であるコープ共済連が運営。多くの商品が、掛け捨て型での、毎年割戻金があり、共済金(≒保険金)支払いが速いことに特徴を持つ。各地域の生協等を通じて加入できる。

  • 楽天カード【クレジットカード】:楽天カードマンでおなじみ。楽天グループのサービス利用に対する決済でお得にポイントがたまるクレジットカード。利用直後に利用内容メールの案内を行うなど安心感を与えるサービスも強化している。

  • イオンシネマ【映画館】:主にイオンモールに所在する映画館。ハッピー55(55歳以上を対象)、イオンカード支払い時の割引など、お得に映画を楽しめるサービスを展開。コロナ対策で隣の席に座らない「間引きエリア」を設定している。

まとめ (最新結果速報やります)

 コロナ禍も3年目となり、心理的影響も少なくなったため、宿泊需要・レジャー需要も高まっています。JCSI1位企業には、以前から高い顧客満足を持つ企業が多く名を連ねていますが、多くの企業はデジタル化を進め、オンラインサービスの進化・拡充により顧客接点を増やす等、新たな取り組みをしています。
 利用者側もオンラインサービスを多く受けた経験により、企業への期待が変化していることから、顧客満足が高い企業としても常にサービス品質は他社に比べて劣っていないかという視点が求められそうです。

2月1日(水)にJCSI最新結果速報(ウェビナー)にて詳しく解説する予定です。ご参加いただけると嬉しいです。


 2022年度は4回に分けて調査と発表をしてきました。この4回分の調査結果を集計し、改めてまとめます。

「サービス産業の中で最も顧客満足は高い企業・ブランドはどこなのか。」「顧客満足が伸びている業種はどこなのか。」

この1年間を振り返る年間発表を3月頃に公表する予定です。

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