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苦手意識のあった「人の動かすこと」への手ごたえ【実践!スポーツビジネス道場#32】

←第31話

ポッドキャスト番組「実践!スポーツビジネス道場」の文字起こし記事です。
「実践!スポーツビジネス道場」は一般社団法人スポーツビジネスアカデミ(SBA)の公式オンラインサロン「THE BASE」が毎週木曜日に配信しているポッドキャスト番組です。
スポーツビジネス界で奮闘する若手ビジネスパーソン、酒井翼さん(東京都社会人リーグ1部所属のサッカークラブ「SHIBUYA CITY FC」でスポンサー営業を担当)が日ごろの業務での葛藤や悩み、アイディアをスポーツビジネス界の第一線で活躍し、SBA代表理事を務める荒木重雄さんに壁打ちし、成長していく様子をお届けしています。


酒井)今お話しさせていただいたのは会社に関してのところなんですけれども、ここからは個人のことを話したいと思います。

荒木)おーいいね!それを聞きたかったんです!

酒井)まず僕個人としてすごく良かったなと思っているのは、行動と言うか思考の部分なんですけれども、捉え方がポジティブになったなあというのが実感としてあって。ちょっとうまくいかなかった時に何でダメなのかと考えるよりも、うまくいかないんだったらこういう風にしよう!とかどうすれば改善できるのか?と頭が切り替わるのが早くなったと思います。荒木さんの前で言うのはすごくいやらしい感じがするかもしれないですけれども、荒木さんと月一でお話しさせて頂いて、僕のその時考えていることを壁打ちさせて頂きながらそれに対してフィードバックをいただけるので、普段考えていることを口に出して、それをこういう風な方向に持っていけばいいんじゃないかという風に、うまく思考のベクトルを前向きに持っていけるっていうのはすごくあるので、本当に荒木さんとお話しさせて頂いているこの機会自体がすごくありがたいなって思っています。

荒木)照れるね。(笑)

酒井)あとはコロナ禍を乗り越えた自信みたいなのもあるなと思っていて。会社全体としてもそうですし、僕個人としてもコロナ禍になって会社どうなっていくんだろうと言うか…、やるしかないというような感じだったんですけれども。

荒木)でもね、この時期に規模感は別として経営サイドにいる人とそうでない人というのは極端に思考が変わったと思うんだよね。当たり前だけど誰だって感染したくないし安心安全、健康がいいわけだよね。だけど一方で経営サイドの人たちはある意味全く真逆で。もちろん感染には十分注意しながらも、でも黙っていてもお金って入ってこないので、動かない限りは入ってこないじゃないですか、家に籠っていても1円も入ってこないので。そういうことを考えるとやっぱり経営者の方々っていうのは我々もそうだけど、本当に今回のコロナ禍で考えさせられたし、従業員守るということもあるけれども、いかにこの期間中においてもどうやってプラスに思考を変えて、ビジネスチャンスとして捉えていくという所のベクトルの向きっていうのはあるし、それをやり切ったっていうことはすごい素晴らしいことだと思う。言い方変えると当たり前だよねっていう話なんだけどね。でもコロナ禍っていう今までに起きてなかった有事が来たっていうことは裏返せば、歴史を紐解いても必ず有事の後には変革が起こって、新しいサービス、コミュニティ、価値観が生まれて…ということになるので、スポーツ界全体を捉えてもそうだけども、今はコロナ禍前と比べて人を減らしたりとかやっているけれども、これってコロナ禍前に戻るプロセスにおいて今壁にぶつかっているっていう状態だと思うんだよね。これで完全に戻るだけじゃなくて戻り方をどうするかとか、また新しいサービスだったり価値観だったりをどう生み出すかみたいなところが、すごい大事な視点じゃない?だからそれはね、そんな簡単には答えは出ないかもしれないけれども、とはいえとにかくこのタイミングでやってみる・やりきってみると言うことができるかできないかで変わりますよね。

酒井)僕らとして言い方語弊あるかもしれませんが、コロナになって良かった部分もあるなというのは少し思っていて。ある意味会社として強くなれたという部分が一つ事業的な部分もありますし、もう一つはtoCのことで考えた時に僕らのカテゴリーならではの話なんですけれども、今実は試合を YouTube でライブ配信を毎回行っているんですけれども、元々実はそれは駄目だったんですよ、基本観客がいるので。試合を見に来てほしかったら見に来てもらって下さい、ただ映像の配信に関しては、連盟の方々もリスクとかを考えた時に配信はして欲しくない、みたいな感じで。元々去年までは配信もできなかったんですよ。コロナ禍になって逆に無観客になったので、観客がいないのであればライブ配信していいよっていうことになりまして、ということで配信できたんですよね。あともう一つあるのが僕らのカテゴリーの試合って、会場がそもそも遠かったりするんですね。もちろん渋谷の近くで開催したりすることもあるんですけれども、それこそ東京でも23区外や埼玉、場合によってはつくばで開催したり。そもそもコロナ禍前でもめちゃめちゃ熱量の高い方は来てくださったりしていたんですけれども、本当にライトになんとなくちょっと応援しているぐらいの人は見に来るきっかけがなくて。そこがなかなかファンエンゲージメントを高める観点で見た時に試合を見る・見ないっていうのは大きな一つのきっかけになるので、そこが難しいなって。逆にコロナ禍になってYouTube 配信ができることで、今まで試合を見たことがない人や、なんとなく応援していたけど試合を見れなかった人たちが見れるようになって、そこから少しずつチームに対して応援してくださるようになって。それこそこの間の優勝決定戦の配信は200人~300人くらいライブ配信で見てくださっていて。普通に会場で試合をする時ってせいぜい近場で試合をしても50人~100人ぐらいだったんですけれどもそれよりも人数が多いので。結果的に見てくださる方々の数の広がるきっかけになったなと思うし、逆にこれからコロナ禍が明けてリアルで試合を観ることになった時に、ライブ配信がきっかけでまず見てくださった方々が次のステップとしてはやっぱり現場で見たいということになると思っているので、そこの一つのきっかけ作りみたいなのができたのはすごく良かったのかなと思っています。

荒木)いい流れですね。

酒井)もう一つ僕個人としての良かったことは、学生のマネジメントと言うか人を動かす経験みたいなのがひとつあったかなと。これどういうことかと言うとtoB のクリエイティブの制作案件とか、もちろん僕も手を動かしたりとかするんですけれども、僕だけがやるという風になるとなかなかやはり限界があるので学生のインターンの子達とかをマネジメントしながら、彼らを育成しながら制作の案件を進めていくと言うことがひとつあって。僕はもともと大学の時にサークルの幹事長みたいなのをやったりとかしていたんですけれども、その時も正直あんまりうまくできなかったなっていう意識がすごくあって。人を動かすことに対しての苦手意識みたいなのが正直ちょっとあったんですけれども、今回を通じて最初はとにかく僕が手を動かしてどうにかやるみたいな感じだったんですけれども、そこから徐々に学生をうまくマネジメントして、スケジュールを立てて自己管理をしてもらいつつ、品質も担保して彼らを育成していくみたいな…という流れがうまくできまして。人を動かすということに対して苦手意識あったのが、僕の中でうまくできたという自信になったので、良かったなと思っています。

荒木)それ聞きたいですよ、ポッドキャストを聞いてる皆さんも、もしかしたら苦手意識あるかもしれないけれども。本当に難しいじゃないですか、人を動かすって。それが今回出来たっていうのが何か自分の中で体系化じゃないけれども、気づきみたいなものをちょっと聞いてもいいですか?

酒井)そうですね、プロジェクト進めるということで言うとスケジュールを立ててそれを全体に共有するということそこがひとつあります。あとは僕の伝え方の部分として、もともとはこれは仕事だからとりあえずやって、お願い。みたいな…冷たい感じと言うか。。前々から僕自身反省としてあったのが、僕に対して相談しづらいだろうなって、うまくいかなかったときに報告しづらいだろうなみたいなことが自分の中ですごい感じていたところがあって。その中でうまくできない部分とか僕が求めていたクオリティと全然違うクオリティだなっていう時に、もっとこうしなきゃ絶対ダメだからみたいな圧かける感じの言い方をしそうになることがあったんですけれども。今回は例えばクリエイティブを作る時にこの動画の目的はそもそもこうでこういう部分ではこういうことを伝えたいからそのためにはこういうデザインだとか表現をした方がいいよ、とかそういう背景の部分からちゃんと説明をして、その為にはこういう風な形で作って行った方がいいんじゃない?っていう風な形で。一言で言うと説明することを面倒くさがらなかったと言うか、ただ結論だけ答えるんじゃなくてその背景も含めて学生の子達に対して伝えるっていうことは、クオリティを上げるというところもそうですしスケジュール遅れそうという時も、言うなら早めに言うとか、今回の案件はそもそも企業から受けてる案件だからこれを理解してもらうっていうような感じで話をしたりだとか。そうゆう丁寧に説明するみたいなところはかなり意識してやれたかなと思っています。

荒木)なるほど~。実は私はそれがとても苦手なので必死にメモを取らせていただきましたが。

酒井)ははは!!!やめてください!!

荒木)いやー、すごい勉強になった、ありがとう。でも本当に難しいですよね。

≪第32話 終わり≫

■登場人物
➤荒木 重雄 Shigeo ARAKI
一般社団法人スポーツビジネスアカデミー(SBA)代表理事。
株式会社SPOLABo、株式会社スポカレ代表取締役。2005年に千葉ロッテ球団の執行役員・事業本部長、パシフィックリーグマーケティングの取締役執行役員を歴任。日本サッカー協会(JFA)の広報委員をはじめ、官公庁のスポーツ関連プロジェクトなどにも多数参画。
SBAオンラインサロン「THE BASE」公式サイトはコチラ

➤酒井 翼 Tsubasa SAKAI
2021シーズンから改称&昇格しJ1から数えて7部相当の、東京都社会人リーグ1部に所属するサッカークラブ「SHIBUYA CITY FC」(元TOKYO CITY FC)にてスポンサー営業などを担当。
スポーツクラブで働きながら、1000万円プレイヤーになることを目指し、日々奮闘中。
SHIBUYA CITY FC 公式サイトはコチラ

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日米英に拠点を置き、スポーツビジネス界の第一線で活躍する理事4人が世界の最新スポーツビジネストピックスを発信する「理事会」や、スポーツビジネスの各専門分野に長けたゲストをお招きし、担当理事とのトークディスカッションをお届けする「サロン」など、スポビズパーソン注目のコンテンツを定期的に発信しています。昨今のコロナ禍を経て、オンラインでのコンテンツを強化し、直近のサロンはほぼアーカイブにて配信中!(いつでも何度でもご視聴可能!)
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