AIで芸能人と会話できるNaomi.AI。今後の展開について責任者に聞いてみた!
Naomi.AIは、AI技術を活用して、大人気タレント「真島なおみ」との疑似的な音声やチャットコミュニケーションを提供する日本初のサービスです。
最新の音声生成AI技術を使用し、高音質で真島なおみご本人の声や返信内容を再現します。
ユーザーはNaomi.AIとの会話を通じて、対話履歴に基づいた個別の応答を得ることができ、会話が進むほどユーザーをより理解するように進化します。
ユーザーデータのプライバシーとセキュリティは保護されており、学習データとして使用されないように設定されています。
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今回は、Naomi.AIの開発背景や今後の展開などをサービス責任者であるSpiral.AI 周COOにインタビューしました。
サービス責任者に聞く!Naomi.AIのユーザーや真島なおみさん御本人の反応は?
— Naomi.AIをユーザーに見せたときに、どんな反応がありましたか?
サービスの開発時に何人か先行して使っていただいた人がいらっしゃるのですが、彼らからは「こんな人間っぽいんだ」と驚きの声をいただきました。
今回Naomi.AIは、AI音声合成について、なおみさんの音声と感情を、最大限本人に近い形で再現できたのかなと思っています。この音声のクオリティの点は、他の類似サービスと比べても、群を抜いていると自負しています。
— なるほど、「人間っぽさ」が受け入れられているんですね。
これまでの生成AIの音声って、ちょっと機械っぽいんですよね。感情がのってないというか。ただでさえ、AIって感情や個性がないと思われている中で、さらに声という感情を刺激する要素がさらにAIっぽいとなると、やっぱりAIはAIだなと思われてしまうんです。
— AIの声が感情を持つことで、印象が大きく変わるということですね。
そうです。だから今世間で「AIっていまいちだよね」と思われてしまう要素のひとつは「無機質な声」にあると思っています。声の印象が違ってくるだけでも、AIに対するイメージも大きく変えることができると思います。
— Naomi.AIについて、真島なおみさん御本人の反応はどうだったのでしょうか?
真島なおみさん本人は、Naomi.AIに対して非常に喜んでいただけました。彼女自身がエンタメ業界で活動しており、ファンとの交流は非常に重要な部分を占めています。
しかし、どうしても人間としての肉体の限界があるため、常にファンと交流することはできません。Naomi.AIはその限界を突破するための第一歩であり、彼女はその点で驚いていらっしゃったと思いますね。
— それは素晴らしいですね。Naomi.AIがファンとの関わりを強化し、人間の持つ限界を突破する役割を果たしているということですね。
そうです。Naomi.AIは真島なおみさんがタレントとしての活動をサポートすることができます。彼女ができないことを補助し、タレント活動を強化する役割を果たしています。真島なおみさんという方がいらっしゃるからこそのNaomi.AIなんです。あくまで人間中心/人間本位のアプローチを取っています。
生成AIでワクワクして手に馴染むサービスを!Naomi.AIの誕生の背景
— Naomi.AIの開発背景について教えていただけますか?
AIの発展や生成AIに注目はしていたものの、既存の活用ユースケースではワクワクを感じなかったというのがNaomi.AIの出発点です。一部の場面で業務の効率化での活用が進んでいますが、そのインパクトが社会にまだ十分広まっていないと感じていました。
AI業界において、誇張や誤解が先行して広がっていることに対しては、非常に残念な思いを抱いていました。
— AIの普及と実用化のためには、技術だけでなくAI業界全体の努力が必要ですね。
そうなんです。まず、一般の人々がAIを日常生活で使いたいと感じるプロダクトが不足していると考えています。例えば、AIがメールの下書きを作成してくれることは便利ですが、それだけでAIを日常に感じるようになるのは難しいと思います。
本当に大切なのは、生成AIのすごさをアピールすることではなく、AIが日常生活に溶け込み、手に馴染むプロダクトを作り出すことだと思っています。Naomi.AIも友達や好きな人との会話の延長線上で活用できるプロダクトです。このコンセプトは非常に重要だと考えています。
— 確かに、AIの技術は非常に高度ですが、それを一般の人々にもわかりやすく提供する方法が必要ですね。
その通りです。私たちは、技術に必ずしも詳しくない人々にも、わかりやすく、ワクワクするようなインターフェースを提供し、AIのテクノロジーを使いやすく、面白く、普段から使えるものとして届ける必要があると考えています。
そういった理念に基づいて、Naomi.AIを第一弾として開発しました。私たちの会社は、どちらかというとゴリゴリに硬い技術系の企業ではありますが、お客様に対しては丁寧に柔らかいアプローチを取ることに意義があると信じています。
AIの登場で既存のビジネスが根本から変わる
AIを活用した新しい事業が必要になる
— Naomi.AIは最先端の生成AIの技術を用いて開発されていますよね。生成AIと実在する芸能人をコラボさせてサービスを作ろうと思った経緯について教えてください。
生成AIの進化を見ていて、AIが人間の分身になるのに近い能力があるという印象を持っていました。
私がAI業界に入ったのは、ディープラーニング技術が論文として出ていて社会実装される段階になった頃でした。それからの4〜5年間でAIは非常に進歩しています。生成AIは、当時のAIに比べても非常に性能が上がり、人間に近づいてきていると感じました。
— 生成AIの進化は目を見張るものがありますよね。
そうなんです。特にこの数年のAIの進化は非常に驚くべきもので、将来的には人間に匹敵する、あるいは超越する能力を持つAIが登場する勢いだと思いました。
— 生成AIの可能性に対する確信があるということですね。
そうです。しかし、同時にAIの進化によって、従来のビジネスモデルやサービスが置き換えられる可能性にも不安を感じました。AIの発展が進み本当に人間を超えるかもしれないという中で、これまでのビジネスモデルが持続可能かどうか疑問に思ったのです。
— 既存のビジネスモデルに対する不安があると。
既存ビジネスモデルがAIの進化によって根本から置き換わる可能性もあるため、変化を前提とした事業が必要だと感じました。新しい技術を見て、ふとした拍子に振り落とされてしまうかもしれないという恐怖と、進化に食らいついていった結果面白い世界が見えるんじゃないかというワクワク感があり、新しいアプローチが必要だと思ったんです。
社会が大きく変わる可能性があるというのは、正直突拍子もないことだとは思っていません。Spiral.AIで実現できるかどうかはわからないですが、Spiral.AIで社会を変えられるような新しい事業に取り組んでいきたいですね。
Naomi.AIからTwinLLMへ
”自分の分身”を作る挑戦
— Naomi.AIから今後の展開について詳しく教えていただけますか?
まず、私たちの最終目標はTwin LLMという一人ひとりが自分の趣味嗜好をコピーした分身を持ち、生活上のあらゆる行動を安心感を持って委ねられる未来を実現することです。
これは、本当に世の中を変える可能性があると信じています。現在の社会は、人間の分身が存在しない前提で構築されていますよね。Twin LLMはこの前提を覆すサービスになりえると思っています。
— なるほど、「自分の分身」がTwin LLMなのですね。
現在、人間の魂や人格的な部分を再現することは難しいと言われています。たしかに再現が難しい部分もあるとは思いますが、ビジネスや日常生活で使えるレベルなら、自分を再現することは技術的に可能だと考えています。
もし、自分の分身であるTwin LLMが実現できれば、社会のあり方が大きく変わるでしょう。さまざまなものが根本的に変わることになると思います。
— 非常に野心的な目標ですね。
非常に長い道のりですし、簡単に表現できない世界観でもあります。技術的にもまだ途上段階ですし、一足飛びに問題を解決するのは難しい。
そこでまずは入口として、なぜ生成AIをみんなが使っていないのかを愚直に考え、向き合うすることから始めました。その結果生まれたのが、Naomi.AIというコンセプトでした。
TwinLLMは「ドラえもん」のような存在を目指す
— AIで世の中が大きく変わるように思えてきました…。そうなると、人間よりAIが賢くなってしまって怖いような気も…。
AIが人間を超越したとしても、人間に寄り添うサービスでなければ、社会は受け入れないと考えています。なので、人間の能力を超えたAIが人間にどのように寄り添い、人間のユースケースに貢献できるかが重要になります。その時に必要になるのが、Twin LLMです。
これは、人間にとって親しい存在としてAIが働く姿をイメージしたもので、日本では「ドラえもん」としてのイメージが近いですね。
— 接しやすいドラえもんのようなサービスが「Twin LLM」なのですね。
Twin LLMは、何でも自分のことを知っており、困ったなときに手を差し伸べて助けてくれる存在です。ただ、ドラえもんって怖いとは思わないじゃないですか。人間の能力を超えているし、世界を滅ぼしかねないけれども、それでも怖いとは思わない。同じようなことを今のAIもできると思っていて。
Twin LLMを怖くない存在にしていくことが重要です。人間の能力を凌駕しながらも、人間社会に害を与えない存在であり、むしろ貢献をする存在になれると思っています。
— AIが人間をサポートし、より効果的に生活できるようになると。
その通りです。脱線しますが、個人的にはサイボーグ化にも興味があり、将来的には体の一部をサイボーグとして拡張できる可能性を考えています。そういった方向性でライフスタイルの刷新を模索する人も将来的にはいるでしょう。
しかし、ハードウェアの拡張はコストがかかるし、一部の人にしか利用できない可能性があるため、ソフトウェアとしてのアクセス可能性を高める方法が社会にとってフレンドリーだと考えています。それにより、多くの人がアクセスできるようになり、社会全体にプラスの影響をもたらすことができるのではないでしょうか。
世の中のあり方を変える「Naomi.AI」「Twin LLM」を支えるエンジニア・ビジネス職を採用中!
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