つむぎ日向

脚本書いたり小説書いたり。最近はコラムをちょっと。

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最近の記事

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プロフィール

演劇やコントの脚本を書いています。時々二次SSも。 どうぞよしなに。 はりこのトラの穴(脚本):https://haritora.net/script.cgi?writer=6082 pixiv:https://www.pixiv.net/users/1994518

    • 海に行く話

       20代にったばかりの頃、当時付き合っていた彼女とよく海を見に行っていた。  車を20分ほど走らせ、海岸沿いの駐車場に停める。  そのままエンジンを切って、日が落ち辺りが真っ暗になるまで過ごした。  2時間は話していただろうか。いや、何も話さずぼーっとしている時間もあった。  海の思い出を教えてくださいというテーマを見て、そんな日々を思い出した。  当時は仕事を始めたばかりで金もなく、彼女を連れて行く場所のレパートリーがなかった。その為、毎週のように行っていたと思う。  

      • 〈告知〉茂原七夕まつり「オープンマイクライブ」開催決定!

        ついに「茂原七夕まつり」で開催していたライブが3年ぶりに復活します🎋 今年はオープンマイク🎤 出演・観覧 募集中! 当日の飛び入り参加も可! 7/29(土) 11時 〜 20時過ぎ まで  ・場所:高橋自転車商会前      ※フライヤーにMapのリンクQRコード有  ・出演・観覧 無料!  ・ギター・キーボード貸出しできます!  ・スマホからのカラオケ音源でもOK! お問合せや出演希望のご連絡は、 フライヤー下記にある主催者のFacebook又は、 私のツイッター(

        • ダブルキャストの話

           皆さんは「ダブルキャスト」という言葉を聞いたことがあるだろうか?  舞台をよく観る人なら知っているだろうが、つまり「一つの役を二人のキャストが交代で演じる」というものだ。  僕にはこれにパッとしない想い出がある。  それは幼稚園の頃。お遊戯会での話だ。  今、そんなに遡る?と思っただろう。しかし自分にとっては忘れられない記憶なのだから仕方がない。  ちなみに皆さんはお遊戯会での演目を覚えているだろうか?  我が園では例に洩れず、童話の「白雪姫」だった。流石にあらす

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        プロフィール

          本音の話

           仲間が欲しかった。  僕が演劇を始めた理由はそれだけだったのかもしれない。  今から10年程前。  仕事で高校演劇に関わった。その際に観た大会の圧倒的な熱量にあてられ、僕は演劇がやりたくなった。  少し前まで自分も学生だったというのに、彼らのように有り余るパワーで仲間達と一つの何かを表現することなどあっただろうか。いや間違いなく無かった。  何故なら自分はぼっちだったからだ。  いや、ぼっちというのは正確ではないかもしれない。  中学、高校とその都度一緒にいる友達

          憂鬱な散髪の話

           髪を切りに来た。  いつの間にか長くなってしまった髪にハサミが入り、どんどんと足元に落ちていく。  ふと鏡に写る自分を見て思った。  まるで収監される前の囚人のようだ。  そんなネガティブな感情になるのにも理由がある。  明日から新しい職場に行くからだ。  所謂転職をして新しい職種に就く。  緊張以上に不安ばかりが頭の中を巡っていた。  自分に務まるだろうか。  髪はどんどん軽くなるのに気持ちは重くなる一方だ。  思わず小さく溜息をついてしまい、理容師と目があって愛

          憂鬱な散髪の話

          変えられない話

           僕は何かを変えるのも、新しく始めるのも苦手だ。  幼稚園に行き始めた頃。通園したくなくて半年ちょっと不登校いや不登園だった。  小学生の時、運動するのが嫌でクラブ活動に入らなかった。  中学・高校の時、部活が決められず結局二年生の後半まで帰宅部だった。  その他にも、家での宿題や受験勉強、バイト探し、就活、転職活動も全部したくなかった。  新しいことを始めたくない。  いつもと同じでいい。  今の時間が永遠続けばいい。  そんな思いに共感してくれる人はいるだろうか。

          変えられない話

          27歳のジンクスの話

           27歳のジンクスという物を知っているだろうか?  僕はずっと昔それを信じていた。   スターは皆27歳で死ぬ。  だからもし自分もその歳に死ねたのならスターの仲間入りだ。自分は天才なのだ。と。  僕を馬鹿にしてきたお前よ、ほらどうだ!と。  だから、とりあえずその歳までは生きてみよう。  どんなに辛くてもその歳までは。   そう中学生ぐらいの自分が思った事をつい最近思い出した。   浅はかな考えだ。  そして気が付けば、そんな27も終わり28、29、

          27歳のジンクスの話

          苦い思い出話

           ふと中学生時の苦い話を思い出した。  それは中学二年の時。  多くの人も経験しているかもしれないが「職業体験」という授業があった。  それは名称の通り二日間ほど実際に何らかの職業を体験しに行くという物。職業の選択肢はいくつかあり、僕は迷いながらも「本屋」を第一希望とした。  第二第三希望を何にしたかは覚えていないが、少しして担任に呼び出されこう告げられた。 「人数や男女比の関係でどの希望も難しいの。だから他でもいい?」  良いも悪いも無理だと言われてしまってはどうしよ

          苦い思い出話

          み と い の話

           すいません。  皆さんはこの言葉についてどう思うだろうか。  きっと一度くらいは誰でも口にしたことがあるだろうし、SNSやメールで書いたこともあるかもしれない。  自分だって「すいません」と言ったことは何度もある。なんなら他人より多い自信だってある。  さて、そんなどうでも良い自信はさて置き、僕はこれを人に言われた時に思うのだ。 「いや “すみません” だろ!」と。  特にメールなどで誰かに謝られる際、「すいません」とあると「あれ?この人謝る気あるのかな?」と少なから

          み と い の話