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魔女の宅急便の音楽にまつわる思い出

募集中のお題を見ながら、初めて買ったCDは何かを考えていた。多分これは初めてのものではないのだが、何しろよく聞いたのだ。魔女の宅急便のサウンドトラックである。最初が何かは忘れてしまったが、魔女宅サントラは人生初期のCDの中で最も古いものの1つ。これが最初のCDということにしよう。

最近ふと思い立って、アレクサに「魔女の宅急便のサウンドトラックをかけて」と言ってみた。そうしたら魔女宅サントラがかかって、曲の並びも同じだったため、ある曲が終わって次の曲が始まると同時に歌い始められる。
カセットテープで音楽を聞いていた人にはお馴染みの現象だと思うが、A面からB面まで収録順に丸々暗記しているため、こういうことが可能になる。その順番で収録した制作者の意図に敬意を表すため、私はデジタル楽曲でもシャッフル再生などしなかったのだ。

ちなみに我が家には誰のだか知らないがレコードがどっさりあって、アラベスクとかがお気に入りだった。カセットテープの音楽もあったし、CDだから何か特別な感慨があるということはないが、レコードやカセットより再生する手間がかからないので思う存分リピートできたということはあるかもしれない。

アレクサとシンクロして魔女宅サントラを口ずさんでいる私を見て、妻は「それぞれの曲がどんな場面で流れたか分かるの?」と聞いてきた。いい質問だ。「もちろん分かります(全部ではないけどね)!」。映画だって何回見たことか。ジブリ作品の中では、ラピュタと同じくらい見ているかもしれない。

でも、なんでこんなに見ているのだろう?一番好きなジブリ作品は何かと聞かれれば、ラピュタと答える。魔女宅は・・・3番目か4番目くらい?でもサントラを持っているのは魔女宅だけ。音楽が魅力なのか?考えたこともなかった。まぁ、再放送されるがままに見ざるを得ないってこともあるが。。

何かこう、キキに感情移入できるところがいい。パズーやシータに感情移入できるかといったら大してできない。ナウシカやポルコ・ロッソ(紅の豚)だってそう、要するに人格が立派すぎる。その点キキはよく悩んでいて、空を飛ぶ特技一本でどうやったら人の役に立てるかを模索する様はむしろ社会人のほうが共感できる気さえする。修行とはいえあの年齢で健気なことだ。

キキは月島雫ほど等身大すぎなくて、トトロほどファンタジーすぎない。そういう丁度いい等身大さを備えた人格が、しっかりとした(かつどこか日常的な)世界観の中に感じられるから没入感があり、音楽も入ってくるし、逆に世界観が音楽に乗り移っていると言えるかもしれない。お決まりではあるが宮崎監督の空への憧れ、疾走感もよく表現されている。

そういえば短い間だったが、私は中学生の時に美術文芸部という謎の部活に所属していた時期があった。何のアレだか忘れたが部員みんなで、バカでかい発泡スチロールのキャンバスに魔女宅の絵を描いたのだ。たぶん文化祭か何かの出し物だろう。

で、ひとりの先輩がキキのある部分を描く時に、ここの色をどうやって作ったらいいか分からないと言うので私が「それはこの色とこの色を混ぜたらいいんじゃないですか?」と言ってその通りにしたら出来たので、先輩に「すごい!あんた美術系?」と驚かれたのを覚えている。文芸系だと思われていたんだろうか。美術文芸部に美術系とか文芸系があったのかどうかは今も謎である。

↑ たしかこんな場面だった

話を戻すと、この絵を描いている時の BGM がまた魔女宅サントラだった。私は確かに美術系の部員ではなかったが(その中学は将棋部がなかったから何か文化系のサークルで隙あらば将棋をしてやろうと思っていた)、みんなで魔女宅の音楽に乗ってキキの絵を描くのは楽しくて、文化祭での反応が良かったのも嬉しかったような気がする。

そういえば、魔女宅サントラを買うことになった正確な時期や経緯を覚えていない。ひょっとしてこの経験が切っ掛けになっているんだろうか。。

そういうおぼろげな思い出です。

ではでは。

ちょび丸(1歳)の応援をよろしくお願い致します~😉