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私の好きな映画51~100位 Part1

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好きな映画51~100までまとめてみようと思う。
もうすでに50位までのランキングは作成しているが、ついでだから作ってみた。
普段からだらだらと文章を書く質のため、今回軽いコメントを残すのが困難であった。

ランキングを作りながら、勝手に自分の中で規制を設けてしまっており、ここにも入れられない作品が出てしまったのは反省の極みである。

・シリーズもの(単体での評価からぶれるので)
・同監督の作品基本1作のみ(数名愛がにじみすぎてランクインしているものもあり。でも2作まで)
・ジブリ、ディズニーあたり(汎用的なランキングになることを防ぐため)
・再度観る機会がなく、記憶から抜け落ちているもの(記憶にないのにランキングに組み込むのは愚の骨頂である)

↑はとりあえず今回のランキングでも除外としており、同じ監督の作品は2作くらいまでにしておく。
だから北野映画なんかも入れていない。入りすぎそうだからである。
ではランキングへ!

第100位『若者のすべて(1960/伊・仏)』

監督:ルキノ・ヴィスコンティ 主演:アラン・ドロン

ヴィスコンティ中期の傑作。後期は滅びの美学などと言っているが、このころの作品の方が完成度が高い。

第99位『マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985/瑞典)』

監督:ラッセ・ハルストレム 主演:アントン・グランセリウス

人生においてのつらい時期をどうとらえていくか。自分の発展のために生きていく少年の姿を温かくとらえる名作。

第98位『アメリカン・ビューティー(1999/米)』

監督:サム・メンデス 主演:ケヴィン・スペイシー

アカデミー賞5冠。過大評価とも呼ばれる作品ではあるが、皮肉が詰まりまくりの傑作。本当に美しいものとは何か?

第97位『ホーリー・マウンテン(1973/墨・米)』

監督:アレハンドロ・ホドロフスキー 主演:アレハンドロ・ホドロフスキー

ホドロフスキーのセンス爆発。『エル・トポ』も衝撃的であったが、本作の異様なまでの精神世界は唯一無二。

第96位『フローズン・タイム(2006/英)』

監督:ショーン・エリス 主演:ショーン・ビガースタッフ

本作のテーマは、『時間という概念と愛という芸術性について』別れた瞬間次の男に乗り換える元カノ。「彼女は僕に愛があったのか?」

第95位『こわれゆく女(1974/米)』

監督:ジョン・カサヴェテス 主演:ジーナ・ローランズ

インディペンデント界のレジェンド、カサヴェテスの傑作。ジーナ・ローランズの演技には度肝を抜かれる。

第94位『恐怖分子(1986/香・台)』

監督:エドワード・ヤン 主演:コラ・ミャオ

台湾ニューウェーブ期のヤンの傑作。研ぎ澄まされたカメラは非常にクールで、後の大傑作『牯嶺街少年殺人事件(1991)』へと繋がっていく。

第93位『イカとクジラ(2005/米)』

監督:ノア・バームバック 主演:ジェシー・アイゼンバーグ

両親の離婚の危機における子供たちの被害。離婚の危機という一大事に、少年が青年へと心の成長を遂げる過程が描かれる。

第92位『太陽がいっぱい(1960/伊・仏)』

監督:ルネ・クレマン 主演:アラン・ドロン

アラン・ドロンを一躍スターダムへと押し上げた本作。現代でも引き込まれるサスペンスの組み立ては必見。

第91位『トレインスポッティング(1996/英)』

監督:ダニー・ボイル 主演:ユアン・マクレガー

クソみたいな連中のクソみたいな人生。俺はあんたらが人生で選ばないことを選んだ。ブリットポップのブームであったイギリスの文化も相まった名作。

第90位『サンライズ(1927/米)』

監督:F・W・ムルナウ 主演:ジャネット・ゲイナー

サイレント映画の最高傑作と名高い本作。『人生は時に楽しく、時に苦しい』本作のタイトルのように対比表現も優れる。

第89位『SHAME シェイム(2011/英)』

監督:スティーヴ・マックィーン 主演:マイケル・ファスベンダー

誰もが何かに依存して生きている。『それでも夜は明ける』のスティーブ・マックィーンによる、依存における複雑な人間そのものを描いた良作。

第88位『フィールド・オブ・ドリームス(1989/米)』

監督:フィル・アルデン・ロビンソン 主演:ケビン・コスナー

アメリカの古くからのスポーツである野球を通じて、父と息子の和解を描いた作品。ファンタジーの世界観ながらアメリカの価値観の変遷も感じられる名作。

第87位『抵抗(レジスタンス)ー死刑囚の手記より‐(1956/仏)』

監督:ロベール・ブレッソン 主演:フランソワ・ルテリエ

寡作であるブレッソンの初期傑作。無駄をそぎ落とした演出は本作でも健在であり、脱獄というシンプルな筋書きを引き立てる。

第86位『アメリカン・サイコ(2000/米)』

監督:メアリー・ハロン 主演:クリスチャン・ベイル

あれ?自分って何のために生きてたっけ?と、虚無感に満ちる人生。その人の存在というものは、何で証明されるべきか。

第85位『カイロの紫のバラ(1985/米)』

監督:ウディ・アレン 主演:ミア・ファロー

映画の世界に入ることができたら…?映画好きによる映画好きのための映画。ラストもグッとくるぜ。

第84位『勝手にふるえてろ(2017/日)』

監督:大九明子 主演:松岡茉優

“拗らせ女”の話かと思いきや、現代の孤独さを踏まえた上での過去、現在の折り合いの付け方。構成が非常に上手い作品。

第83位『スティング(1973/米)』

監督:ジョージ・ロイ・ヒル 主演:ロバート・レッドフォード

かっこよさに痺れる。この映画で騙したい相手はマフィアなのだが、本当に騙したいのはこの映画を見ている観客たちである。

第82位『悪魔のいけにえ(1974/米)』

監督:トビー・フーパー 主演:マリリン・バーンズ

ホラー映画の金字塔。スプラッター映画の元祖として、いまなお高い支持を受ける。レザーフェイスもだがこの映画自体がヤバい。

第81位『バーニング劇場版(2018/韓)』

監督:イ・チャンドン 主演:ユ・アイン

存在の曖昧さは僕らが認識している世界の曖昧さと不確かさを助長し、真実を揺らがせる。この世界で燃え続けるには。

第80位『ロスト・ハイウェイ(1997/米)』

監督:デヴィッド・リンチ 主演:ビル・プルマン

荒唐無稽。悪夢の世界へ。おそらくリンチで最も難解かつ、作品としての面白さを辛うじて留めている類いまれなる傑作。

第79位『ソーシャル・ネットワーク(2010/米)』

監督:デヴィッド・フィンチャー 主演:ジェシー・アイゼンバーグ

Facebook創始者であり、世界最年少の大富豪であるマーク・ザッカーバーグの半生を描く。『市民ケーン』のような普遍性がありつつ、フィンチャーの演出が作品のスピード感を感じさせる。

第78位『ヴィデオ・ドローム(1982/加)』

監督:デヴィッド・クローネンバーグ 主演:ジェームズ・ウッズ

過剰な残酷さを求めるという、メディア社会によって生まれた人間の欲求というもの。本作も後半に向かうにつれ、残虐さやグロさが増えていく構造というのも面白い。

第77位『パルプ・フィクション(1994/米)』

監督:クエンティン・タランティーノ 主演:ジョン・トラボルタ

バラバラなはずのエピソードがまるでジグソーパズルのようにはまっていく。タランティーノの代表作にしてパルムドール受賞作。観て損はなし。

第76位『エド・ウッド(1994/米)』

監督:ティム・バートン 主演:ジョニー・デップ

ティム・バートンからエド・ウッドへ最大の愛を込めた作品。
自己満足だろうが、きっとこの映画はティム・バートンが本当に撮りたかった映画なんだなぁ。

第75位『希望のかなた(2017/独・芬)』

監督:アキ・カウリスマキ 主演:シェルワン・ハジ

今まで貧困層に寄り添ってきたカウリスマキ。社会問題について言及しつつ、“負け犬”のような人々であっても“勝ち組”の人々よりも豊かであるということが本作では描かれる。

第74位『メルシィ!人生(2000/仏)』

監督:フランシス・ヴェべール 主演:ダニエル・オートゥイユ

人生がうまくいかない男のある発言により、周りの視線が変わっていく。フランス特有のブラックユーモアが満載。ドパルデューに萌える。

第73位『ノーカントリー(2007/米)』

監督:ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン 主演:トミー・リー・ジョーンズ

コーエン兄弟の傑作。ハビエル・バルデム演じる殺人鬼シガーの一挙手一投足に全神経を集中させるほどの恐ろしさがある。余韻を感じさせるラストにも注目。

第72位『Mommy/マミー(2014/加)』

監督:グサヴィエ・ドラン 主演:アンヌ・ドルヴァル

本作は極めて限定的な狭い世界の中にある、"自分たちだけの世界"であったり、"自分たちにしか感じられない幸せと苦しみ"ということが強調される。
ストレートな表現に好みは分かれるだろうが、ドランの才能を感じさせる。

第71位『イントゥ・ザ・ワイルド(2007/米)』

監督:ショーン・ペン 主演:エミール・ハーシュ

青年はすべてを捨てアラスカへと向かう。人生において最も大事なものは何か。本格的な自分探しの旅の果てに待ち受ける"価値”とは。

第70位『アマチュア(1979/波)』

監督:クシシュトフ・キエシロフスキ 主演:イエルジー・スチュエル

何もかもを失ってまでカメラにのめり込む。平凡で幸せだった毎日が、刺激的で意味のある毎日へと変化していく。初期キェシロフスキの傑作。


以上が100位~70位まで。
どの映画もある程度内容を覚えていて、一定の面白さがある。
歳を重ねていけばさらなる面白い映画に出会えるだろうが、若い時に出会った映画ほど印象的なものはないなと感じる。

次はpart2にて残りの作品をまとめていこうと思う。



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