見出し画像

curry menu archive 8 牛ホルモンの煮干カツオとろろワサビカレー

8皿目は牛ホルモンの煮干カツオとろろワサビカレーです。

だいぶ時空が歪んできてます。
吹き飛ばされないように注意深く進んでいきましょう。

牛ホルモン。これはわかります。
脂でっぷりで、焼肉屋でぼうぼう燃えるやつですね。

の煮干カツオとろろわさびカレー。
三拍子で畳みかけてきます。
リズムは理解できますが、中身はどうなっているのでしょうか。

煮干+カツオ+とろろ+わさび+カレーという具合に5つのばらばらのものがワンプレートになっているのか。
煮干カツオ+とろろわさび+カレーという感じで、海のグループと山のグループにわかれているのか。
煮干カツオとろろわさびカレーと読んで字のごとく、ごちゃまぜになっているのか。
牛ホルモンの煮干カツオとろろワサビカレーですから、メインは牛ホルモンなのでしょうが、それに従う煮干カツオとろろワサビカレーをどのように解釈してみても、牛ホルモンとは仲良くなりそうにない印象です。

もはや常人にはわからない領域でしたので、これに関してはさすがにヨシフジに話を聞きました。


狢:牛ホルモンはあの、てっちゃんとか言われたりするやつやんな
ヨ:そうそう
狢:の、煮干しカツオってことは和風だし?
ヨ:ちゃうちゃう魚粉
狢:え?和風だしにとろろわさびじゃないの
ヨ:魚粉魚粉、ごりごりの
狢:ああ、ごりごりの。箸休め的なとろろわさび
ヨ:そうそう


何が何だかわからないと思いますので写真を見てください。

これが牛ホルモンの煮干カツオとろろワサビカレーの全容です。

ラーメンでは、動物系と魚介系のダブルスープ、という表現をよく見かけますが、そういう感じだったようです。
煮干のカツオの魚粉がガンガンに効いたつけ麵のつけ汁のようなスパイスカレーと、ライスは麦飯のようなイメージでしょうか、ターメリックライスにとろろがかかっていて、わさびがのっています。
ホルモンの量は尋常ではありません。一般的な焼肉屋の2人前くらい入っていそうです。
から揚げと煮込みの2種盛りのようです。
実質を重んじるヨシフジの思想が垣間見えます。

皿の奥に見えるのは野沢菜でしょうか。
何かの漬物のようにも見えますが、izonではアチャールとよばれるスパイス漬物、スパイス惣菜のようなものを副菜として加えますので、動物系の牛ホルモンと魚介系の魚粉カレーを繋ぐ何かしらの役割があったのでしょう。
家系ラーメンのほうれん草的なものだと推察されます。

カレーが濃いので、さっぱりさせる意味もあってのとろろとわさびです。
わさびにはフレッシュの本わさびを採用しています。
自炊される方はご存じのことと思いますが、本わさびはすごく高価です。
チューブのわさびではなくフレッシュを採用するあたり、並々ならぬ気合が感じられます。

このカレーはおいしいさを追求しているようにも見えますが、ラーメンつけ麺へのオマージュだったのではないでしょうか。

と同時に、怠惰なラーメン屋に対するアンチテーゼのようにも感じます。

原価がかかりすぎた、とこぼしていましたが、当然です。
牛ホルモン2人前と山芋と本わさびを使っているのですから、ほとんど利益はなかったでしょう。
ターメリックライスも盛りすぎているように見えます。

贅沢なつけ麺風カレー、というのが牛ホルモンの煮干カツオとろろワサビカレーの正体のようです。

牛ホルモンの煮干カツオとろろワサビカレーを食べた記憶のある方からのコメント、ご連絡をお待ちしております。
リアルな感想が発掘できれば随時追記予定です。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。
つづく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?