いつだって変えられるのは「今」しかない
「明日やろうは馬鹿野郎」という言葉があります。2007年放送のドラマ「プロポーズ大作戦」の台詞です。このネタがわかる方はおそらく同世代です。よろしかったら仲良くして下さい。
ドラマが伝えているテーマ
このドラマは山下智久演じる主人公が、長澤まさみ演じる幼なじみ(以下『ヒロイン』と記述します)に告白することができないまま、あろうことか彼女の結婚式で友人代表として祝辞を読むところから始まります。
告白できなかったことを悔やんでいた主人公の下に天使?が現れ、過去に戻ってやり直すチャンスを作ってくれると言うのです。それに乗った主人公は何度も過去に戻って歴史を変えようとするのですが、写真のヒロインの表情が変わるくらいで未来にはほとんど変わりがありません。
それもそのはず、その一日だけ過去を悔やんでいる現在の自分が戻ったとしても、次の日からは元々の自分がヒロインと接してしまうからです。うまく行動してヒロインとキスができたとしても、他の人と結婚する未来からは離れられません。
そして最終的にどうなるか。過去に戻っても何も変わらないと気付いた主人公は、なんと結婚式の祝辞としてヒロインに告白するという道を選びます。ここからは二人による「今の選択そのもの」になるわけで、結局変えられるのは今だけという強いメッセージが残っていきます。
つまり「明日やろうは馬鹿野郎」という台詞自体がこのドラマに一貫して流れている重要なテーマだったということになります。どうりで現在となっても見ていた人の頭に残っているはずです。こういう強いメッセージは誰が言っていた言葉なのかを忘れても、脳裏に焼き付いて離れなくなったりします。
幸せになりたいはずなのに
ついつい後回しにしていることにはいくつか種類があるんじゃないかと思います。ひとつは面倒くさくてやりたいと思えないというパターンです。面倒くさいというのはつまりやりたくないという気持ちが隠れているわけで、その場合はこのドラマとは全く関係はありません。もちろん、本当に深刻な理由があってできないこともあります。
そしてみっつめはやりたいけど「いつか」と後回しにしてしまうパターンです。「いつかひとりで旅をしてみたい」など、夢を叶えたいのについ忙しいなど理由を付けてしまうパターンです。これがこのドラマと関係するテーマと言えます。
これはけっこうあてはまる方がいるんじゃないかと思います。何なら私自身がそうです。いつかディズニーシーに行きたいとか、新宿のサラベスでパンケーキを食べてみたいとか、できることならまたミスチルのライブに行きたいだとか――数え始めればいくらでも出てきます。
けれども、そのやりたい気持ちに「こういう事情があるから」と蓋をしてしまっています。目の前のことを優先してしまうのは、夢を叶える前に面倒くさいと感じるいろんなものを片付けてからじゃないとできないからです。
つまり、一足飛びに幸せになることができないのが理由なのではないかと思っています。結果として、幸せになりたいのを面倒くさがっているという不思議な現象が起こっていることに気付きました。
今すぐやりたいことをやる
ここでいつだったか見かけた本の内容が頭をよぎります。どういうタイトルの本なのか、どんな筆者の本なのかもわかりません。けれども強烈に残っているのは、それが「幸せになりたいなら今すぐ一番やりたいことをやりなさい」というメッセージです。
まさにこれが先ほどの「いつか」やりたいことを、その前に面倒くさいと感じるものを終わらせてでもなんとかやってみるということだと思います。それは誰かの手を借りてでもいいのかもしれません。
本当にやりたかったことをできたとき、人は心からすがすがしい気持ちになれるのではと思っています。もう思い残したことはない、それくらいまで心が軽やかになる人もいそうです。
けれども、ひとつ問題があります。それは日々に追われて自分のことを後回しに過ごしているうちに、自分のことをわからなくなってしまう人もいるということです。
そういった場合にはまずやりたいことに気付いてみないことには何も始まらなくなってしまいます。自分自身の時間を持ち、向き合ってみることが必要になるでしょう。
「明日やろうは馬鹿野郎」を伸ばせば伸ばすほど、やりたいことはどんどん遠くへと離れていってしまいます。私はかつてどうしても勇気が出ず、逃してしまった大きなチャンスがありました。どうかこれを読んでいるあなたはそんなことが起こる前に夢を叶えて下さいね。
ここまで読んで下さってありがとうございました。
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