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F1におけるブランディングの手法

" It's lights out and away we go! " と司会者が告げると共に、10チーム20台のの世界最速マシンが約2時間にわたって時速300kmを超える速度でレースを繰り広げるスポーツ。それがF1です。今日はF1をブランディングの視点から紹介したいと思います!

年間予算が600億円超えのチームも!

まずF1は、運営費がとてつもない金額です。以下古いデータですが、チームの年間予算が上位チームで600億円越え。マシンの開発や機材の購入のみでなく、チーム全員が移動しながら世界各国で年間20レース以上を開催するためには膨大な予算が必要となるわけです。

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ここで重要なのがスポンサー集めです。研究開発が必要なモータースポーツにおいて、予算額は勝敗に直結します。以下レッドブルチームのスポンサーリストですが、HondaやPumaなど様々な業種のブランドが出資しています。

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何故企業は高額な出資をしてF1のスポンサーになるのか?

企業ごとに思惑は異なりますが、一つは技術開発目的です。エンジンを提供するHondaや、電子制御システムのIBM・HP社など。世界最速マシンを開発するということは、会社としての技術開発においても大きな意味を持つわけで、自社製品の開発にも活かすことができます。
もう一つはPuma、TAG Heuer、IWCといった消費者ブランドです。これらの企業はこのスポーツに名前を出すことで高級ブランドとしての位置づけを強固にしたいのです。

前置きが長くなりましたが、要はF1というスポーツを維持するためには、スポンサーを満足させ、広告に対する費用対効果を訴求し続ける必要があります。その為にF1の運営チームは様々な手法を使ってこのスポーツを盛り上げる努力をしています。

F1におけるブランディングの手法

1. Motion Graphics (モーショングラフィックス)の使用
F1では昔から、「Motion Graphics」を使用した、かっこよく洗練された映像を視聴者に提供するとともに、マシンの内側にある技術を「わかりやすく」紹介してきました。
以下の動画をご覧ください。

Motion Graphicsは、スピード感のある映像表現に適していることに加えて、車という内部を撮影しにくい被写体(分かりづらいもの)を伝えるのに適していると言えます。毎年シーズンで新しい映像技術を起用するので、映像制作においても最先端と言えます。

2. オリジナルフォント
F1では関連するすべての刊行物(ウェブサイト、記事、SNSなど)において、オリジナルのフォントを使用します。スピード感のある、その字体は見ればすぐ認識できますし、そこまでの徹底したブランディングは見事だと思います。

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最後に

余談ですが、今シーズンの注目は角田裕毅(Yuki Tsunoda)選手。7年ぶりの日本人F1ドライバーであり、20歳と今季最年少です。一戦目のバーレーン戦ではベテランで元チャンピオンのVettelやRaikonenを追い抜き、9位でゴールしました。

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同時に日本でも富士スピードウェイでSuper formulaの予選(今週末)や、Super GTの開催が行われます。さすが車メーカーの国、日本だけあって激アツなレースが高頻度で開催されます。しかしメディア各社による盛り上げや、チームのブランディングはもっとやってもいいと思います。SUPER GTのホームページ刷新に携われたら...なんて勝手に思ってしまいます笑

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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