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【Live Report】#2 どんな箱でもそこはライブハウスで、青春のプレイバックタイムになる-ハンブレッダーズ@大阪・広島
6月に入ってから胃腸炎で体調を崩してnoteも下書きのまま1ヶ月ほど止まってました…少し前ですがハンブレッダーズのライブレポです。 新作「ヤバすぎるスピード」を引っ提げた今回のツアーは、前回からキャパも公演数もグッとスケールアップして、ライブハウスとホールを混ぜたものだった。 であれば両方行くしかない。しかもクアトロくらいのキャパのライブハウスなんてこれからそうそう行けそうにもないし、ということで大阪はオリックス劇場、広島はクラブクアトロに参戦することにした。 時系列的
【Disc Review】#3 日本のロックバンドのフロンティアは17作目でさらに進化する-“ひみつスタジオ” / スピッツ
自分の中で「神アルバムの法則」があって、それはアルバム冒頭3曲が「神のメドレー」となっていれば、それは漏れなく「神アルバム」だ。 (「逆もまた真なり」ではないのは申し添えておく。)スピッツの3年半ぶりのアルバム“ひみつスタジオ”も漏れなくそうだった。いや、わかってたけど。 心掴まれる幕開けの3曲の流れと、心温まる曲が続く前半優しいミドルテンポのナンバー“i-O(修理のうた)”で幕開けたかと思ったら、パンクテイスト ゴリゴリのナンバー“跳べ”で一気に心とテンションを鷲掴みに持
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【Disc Review #1】新しさと懐かしさの同居。いつも隣りにいてくれる温かな1枚。-"New Neighbors"/Homecomings
今年の春はいつもと違う感覚に襲われていた。極寒の日々から瞬く間に葉桜になった季節の変化の速さなのか、流行病がもたらした3年間の停滞から動き出した社会の歯車の勢いなのか。 いつもであれば1年間の積み残しでできた錨を切り離して身軽になって新たな1年が始まるリセットの時期のはずが、今年は心のノイズが大きくてざわめきが収まらず、どこか置いていかれているような気分になっていた。 そんな中でリリースされた、Homecomingsの2年ぶりのアルバム"New Neighbors"。1枚聴