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正しい眠りを考える。更年期の「すいみん無呼吸症候群」

最近横で寝ている妻が、すやすやと寝息を立てているかと思うと、数秒ほど寝息がとまった後に、うがっ!がっ!と息を吸い込むことがあるので気になっています。

そんな折、睡眠専門医である「みなとみらいクリニック」の田中俊一先生が、ネットのインタビュー番組で話をされていた。睡眠中の無呼吸症候群は、さまざまな病気の原因になるようだ。

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心筋梗塞・糖尿病・関節炎・肥満・がん・神経障害などを引き起こす懸念があるとされている。その要因は睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が何度も停止することで、血液への酸素の全身供給の減少によるもの。

聴いた話をもとに、いろいろと調べてみたのでこの記事でシェアしておきたいと思います。


睡眠時無呼吸症候群の症状

睡眠時に呼吸が止まるという決定的な現象面だけでなく、激しくいびきをかくことも症状の一つとされています。

目覚めは、睡眠感がなく頭がスッキリしない、ひどい場合は睡眠時の酸素不足から頭痛を感じる人もいます。そして、昼間に睡魔が襲ってくるといった症状があります。

そういえば、最近気にはならない程度ですが、妻もいびきをかいています。目覚めは・・・起きてすぐに、おしゃべりが始まりますので大丈夫かな?少なくとも僕より頭は回転しているようです。

睡眠中無呼吸症候群による身体へのダメージ


さて、症状によって程度の差はありますが、睡眠時無呼吸症候群によってもたらされるであろう、リスクにはどのようなものがあるのかをみてみましょう。

低酸素状態がもたらす血中二酸化炭素の上昇

睡眠中に呼吸が停止すると、血液中の酸素濃度が低下してしまいます。酸素は体の細胞でエネルギーを生産するために必要なため、酸素レベルの低下は細胞機能に影響を与えてしまう。

同時に、二酸化炭素(CO2)が体外に排出されずに、血液中に蓄積することになる。血中の二酸化炭素は酸となるので、血液のpHバランスを変え、本来は弱アルカリ性であるべき血液が酸性に偏ってしまう。このことを医学用語で呼吸性アシドーシスというのだそうです。

呼吸性アシドーシスは、呼吸困難、疲労感、頭痛、混乱、昏睡などの症状を引き起こすことがあり、重度の場合は生命を脅かす可能性もある、とても恐ろしいですね。

低酸素状態が引き起こす心臓への負担と炎症反応

血中の酸素レベルが低下すると、心臓は体に酸素を送り出すためにより一層働くことになる、これは血圧の上昇を引き起こし、長期的には心臓病や高血圧のリスクを高める可能性となる。これによって動脈硬化などの心血管疾患のリスクを高めてしまう。

細胞ストレスによる炎症反応

低酸素状態は体内の組織が十分な酸素を得られない、この状態が起こると、細胞は正常に機能できず、エネルギー産生が低下します。酸素不足により細胞がストレスを受けると、体はこの問題に対処しようとして炎症反応を起こしてしまう。

炎症反応とは、損傷を受けた組織を修復するための体の自然な防御メカニズムですが、低酸素状態が長引くと、炎症は慢性化し、組織損傷や疾病のリスクが高まるのです。

睡眠無呼吸症候群が起こる原因と対策


では、睡眠時無呼吸症候群はどういった要因で引き起こされるのでしょうか?呼吸をするための呼吸気道が圧迫されることが要因ですが、その原因はさまざまなことが考えられます。

肥満、首の重さによるもの
まず、最初に指摘されるのは肥満です、喉の周りに余分な脂肪があると、寝ている時に気道を防いでしまうので呼吸を妨げる原因となるからです。

肥満でなくて、筋肉質の方でも、首が太いと、首の重さで自分の重さで気道を防ぐ可能性があるので、注意が必要です。ウエイトトレーニングで、鍛えた体型の人などにも症状を訴える人が多いようです。

肥満は、規則正しい食事と運動が第一のポイントとなるでしょう。睡眠時無呼吸症候群に限らず、全ての健康のためには意識すべきことでしょうね。

解剖学的理由によるもの

顎の小ささ、喉の狭さ、扁桃の肥大などの解剖学的な特徴が、気道を狭める原因となることがあります。このような場合、細身の方でも症状を発送することがあります。

寝る姿勢を矯正する
解剖学的な観点がら考えると、呼吸のための気道を確保することが対処法となります。

人によって効果はまちまちですが、寝るときの姿勢は、仰向けや、うつ伏せよりも、横向きで寝るほうが呼吸がしやすくなります。喉周囲の脂肪が気道を邪魔しにくくなったり、舌根が気道に落ちこまないので、気道を確保しやすくなるからです。

性別による傾向

男性は女性よりも睡眠時無呼吸症候群になりやすい傾向があります。しかし、女性も更年期以降ではリスクが高まります。これはホルモンバランスの問題が原因と考えられます。

ホルモンバランスを意識する
女性の更年期はホルモンバランスの変化による影響で様々な不調が現れます。更年期の症状が重い場合、医師の診断のもと改善が必要です。

喫煙と飲酒の関連

喫煙は気道の炎症を引き起こし、無呼吸を悪化させる可能性があります。アルコールや睡眠薬は喉の筋肉をリラックスさせ、気道が塞がりやすくなります

身体と向き合う

肥満同様、喫煙や飲酒は健康上様々なリスクがあります。健康のためには意識すべきことでしょう。

余談ですが、50になってから血圧と尿酸値を下げる薬の服用をしていましたが、58歳から、毎日飲酒を週末だけに切り替えて半年で、薬の服用が免除となりました。

鼻づまり
アレルギーが要因となるものや、鼻の構造的な問題が鼻づまりを引き起こし、無呼吸の原因となることがあります。

アレルギーの改善には免疫力を高めることが第一と言われていますが、根本的な治癒はなかなかむつかしく、医師の診療のもと改善を行う必要がある場合も多いのが現実です。

60代からの睡眠無呼吸症候群との対峙の仕方

ネット放送の中でみなとみらいクリニックの田中俊一先生も仰っていたことなのですが、60歳からは今までと生活スタイルを見直す必要があるそうです。仕事の仕方、体の動かしかた、食事、睡眠について、一つづつ自分に合ったものに改善してゆくこ必要があります。

例えば、専門の睡眠に於いては、何が良いというのか一括りにはできないそうです。枕は高い方が好きな人も、低いのが好きな人もいます。硬めマット、柔らかいマット、低反発マット、好みのもので、ぐっすりと眠れるなら、それに越したことはことはありません。自分に合ったものを使うべきです。

ただ睡眠時無呼吸障害だけでなく、睡眠障害で日常生活に影響が出ているような場合は、その根拠となるデーターを見て、解析する必要があるそうです。根拠となる課題を見つけなければ、根本的な解決はできないという言葉には説得力があります。

睡眠に違和感がある方は、積極的に睡眠専門医に相談されることをお勧めします。

僕個人の気づきとしては、年齢を重ねているのは、5歳年下ですが、妻も同じだということ。お互いの身体を労わりながら、身体の変化に対応したいと思います。










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