【解説編】共感を生むジブン語り～真の相手目線とは～

前回は「真の相手目線とは」というテーマで2つの文章を比較して、相手目線に立つこととは、当事者目線であるというお話しをしました。今回はその文章の解説編として、1文ごとに込められた役割を解説します。
前回の記事をまだ読まれていない方は、本文を読み進める前にぜひ前回の記事からご覧ください。

解説スタート

それでは早速、sample②の文章からご覧ください。

sample②
学生の頃はめちゃくちゃモテたかった。
モテないのは洋服がダサいせいだ。もっと洋服を買えばモテるはず。
窪塚みたいに(世代がバレる笑)オシャレになりたいと思ってた。
けど、結果的にオシャレにならなくても「あれ」をやったらすぐに彼女ができた。
「あれ」についてはコチラをご覧ください。

この文章は以下の流れで構成されています。
1、問題提起
2、共感
3、憧れの未来
4、解決策の提示
5、行動を促す

・学生の頃はめちゃくちゃモテたかった。→1、問題提起
・モテないのは洋服がダサいせいだ。→2、共感①
・もっと洋服を買えばモテるはず。→2、共感②
・窪塚みたいに(世代がバレる笑)オシャレになりたいと思ってた。→3、憧れの未来
・けど、結果的にオシャレにならなくても「あれ」をやったらすぐに彼女ができた。→4、解決策の提示
・「あれ」についてはコチラをご覧ください。→5、行動を促す

1、問題提起

欲求の無いところに解決策は必要ありません。まずは読者に気付きを与えます。自分語りのスタンスですが、「モテたい」という欲求ワードを使うことで関心を惹いてます。

2、共感

相手に共感してもらうことで、興味や親しみを持ってもらいます。今回は1の欲求に対して、「洋服がダサい」、「もっと洋服があれば」というモテない言い訳を洋服のせいにして責任転嫁をしています。
このとき、読者は「わかるわかる」という共感や、「いや、それが理由じゃないだろ！」というツッコミの余地を与えることで親しみを感じてもらいます。

3、憧れの未来

洋服をおしゃれにした結果どんな未来が待っているのか。超具体的な固有名詞を出して、「なるほど、そういう未来を想像しているのね」と読者にわかりやすい未来をイメージしてもらいます。
ここでも「窪塚かっこいいよねー」という共感や「お前がなれる訳・・・」というツッコミの余地を用意しているのですが、現実と理想に大きなギャップがあることがポイントです。

4、解決策の提示

先に提示した憧れの未来に対して「いや、それは難しいよ」と言う読者に、別の解決策を提示します。え？窪塚にならなくてもモテる方法があるの？という気持ちを持ってもらうことで、どんな方法だろう？「あれ」について知りたい！という思いが芽生えます。

5、行動を促す

「あれ」が知りたい読者に対して、具体的な次のアクションを提示します。「こちらをご覧ください」という、次に取るべき行動を示すことで読者に行動を促します。できる限り行動のハードルが低いものであることがポイントです。

まとめ

今回はXの140文字以内で収まるボリュームで文章をまとめましたが、ブログでも基本的な構成は同じです。また、Xの発信においても、1つのポストで1～5を書き切ろうとせず、それぞれのポストに役割を持たせて、長い目で親しみを持ってもらい、行動を促していくという戦略を持つ意識が重要です。
この投稿は読者にどんな感情を持ってもらいたいのか。1～5の特にどの部分を訴えたいのか。その目的意識をもって発信活動をすることで、読者の方のリアクションが自分の意に沿っているのかどうか判断をすることができます。

では、実際にどうやって文章を書いていけばいいのか。次回は、共感を生むジブン語りの最終話【実践編】として、ジブン語りを書く時の着眼ポイントを解説します。
もし、興味をもっていただけたら、フォローをして、次回の投稿の通知をお待ちください。

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【自己紹介】
みつる　
ターゲットに価値を届ける「キャラ立ちブランディング」について発信したり、相談に乗ったりしています。
東京都出身。大学時代にブランディングを専攻。卒業後は国産高級バッグ、外資系キッチン用品、スキンケアブランドに勤め、全国でPOPUPやイベントの企画・運営をして、製品・ブランドの魅力を発信する活動に従事。
独立後はアパレルブランドや音楽アーティストにロゴデザインを提供するサービスを立上げ、全くのデザイン素人ながら、ブランディングの知識を駆使して、半年でスキルシェアサービスのロゴデザインカテゴリーで1位を獲得。
現在はX（旧Twitter）にてブランディングに関する情報を発信中！https://twitter.com/mitsuru_0729