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【音楽】理想のライブパフォーマンスをする為の7つの要因 <その⑦><ステージ衣装の重要性>

「ステージ衣装」と聞いて、皆さんはどの様に捉えているでしょうか。
もちろん人それぞれ考えはありますし、正解はありません。
ですが、客観的に観たときの感想は、もしかしたら正解に近いのかもしれません。

僕自身、数年前までサポートミュージシャンをやっていましたが、最近は休止している状態で、ここ3年ぐらいは知り合いのライブなどにお客さんとして出向くことが多くなりました。
反面、今まではお客さんとしてライブを観に行く事がほとんど無かった為、新鮮な気持ちと新しい発見が多くてすごく勉強になっていたりします。

すばらしいバンドもいっぱいいますが、中には「ちょっとこれは違うんじゃないかな…?」とか「このバンドならもうちょっとこうした方が…」と感じる事も多くある事も事実です。

特に、音以外の「衣装」や「動き」だったりする面で「あんまり気にしていないのかな」と思ってしまうようなバンドやミュージシャンは見かけてしまう印象です。
正直、気持ちはすごく分かります。
僕も大学4年間、ジャズをやっていたので「音をしっかりしなければ!まずは音を!」という派でした。
しかし、実際には「考えられる全ての要素」に対して配慮しなければならないのが音楽です。何か理由があるのは痛いほど分かりますが「考えていない事」が露呈してしまうのがステージという現実です。

そんなわけで今回は、知っていればもっと理想のライブパフォーマンスに近付けるかもしれない、意外と大事な「衣装」のお話をしていきたいと思います。

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【前回の記事】
理想のライブパフォーマンスをする為の7つの要因 <その⑥後編><それぞれの視点、会得術>

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<ライブとは、ミュージシャンの存在とは>

正直、衣装を選ぶ上で、この話しは欠かせないと思います。

「ライブ、ミュージシャンとは、どの様な存在なのか?」

これに沿った衣装や雰囲気を作っていかなければなりません。
例えば、結婚式で花嫁が普段着で出てきたらどう思うでしょうか?
また、スーパー戦隊シリーズのヒーローが、顔から下は地元のスーパーで売ってそうな服を着ていたらどうでしょう?

衣装とは、それによって雰囲気を倍増してくれるものになるし、逆に、誤った選び方をするとぶち壊しにしてしまうものにもなります。

どの衣装を選べば良いのか?どの衣装を選んではいけないのか?
正直それはそのバンド、イベント、箱の雰囲気で変わってきます。
ですが、根本的な考えとしては「自分たちがどんなバンドで、どんな存在なのか」を持っていると、指針は見えてくると思います。

コピーなのか、オリジナルなのか、
男なのか、女なのか、
若いのか、若くないのか、
ジャンルは何か、パートは、曲調は、etc…

このような項目だけでも選ぶ衣装はだいぶ変わってくると思います。
「自分たちがどんなバンドで、どんな存在なのか」を意識し、それに合った衣装、それを体現するような衣装が選べればバッチリです。
もし、後々「あの衣装違ったかな…?」と思ったとしても、一度「バンドを意識」し、悩んで決めていますので改善と修正が可能になってきます。
次回以降のプラスに繋がりますので、さほど問題ありません。

「自分たちのバンドの指針」を持っておけば、イベントや箱の雰囲気が変わっても、指針に沿って変えていくことが出来ますので、まずは「自分たちがどんなバンドで、どんな存在なのか」を固めておくと分かりやすいと思います。

<無限にある衣装から選ぶ>

しかし、上手くバンドの指針が決まったところで、衣装は音と同じで無限にあります。
選びやすくなったとは言え、まだまだ無限に選択肢はあり、正直しんどい作業であることは変わりません。
そこで、さらに2つのポイントをご紹介しておきたいと思います。

まずは「日常では着にくい服」を選んでみましょう。

ライブと言うのは、ほとんどの場合が「非日常感」を演出しています。
格闘技の試合を想像してもらえるとイメージしやすいのですが、ユニフォームの時と私服の時、この差をイメージすると、ユニフォームの時は「試合だ!!」という感じがあります。命を賭けて勝負に挑む「決戦の時」感が異常です。
ですが、私服になると強そうではありますが「試合感」は一気に無くなります。
こういった雰囲気を作れるのが衣装です。
そして「日常では着にくい服」を選ぶことにより、私服との差、つまり「日常との差」を演出しやすくなります。
大げさに言うとパリコレぐらいの感じです。
箱の雰囲気、バンドの雰囲気は関係してきますが、単純に「照明もあり、ステージもあるライブハウスで音楽を演奏する事」を考えると、「日常では無い事」は明らかです。
それに合わせて、衣装も「日常では無い衣装」が合う可能性は上がってきます。

次のポイントは「ミュージシャンっぽい衣装」を選ぶ事です。

「ミュージシャンっぽい」って言われると、皆さんはどんなイメージでしょうか?
これは個人個人で違うのは当然で、皆さんそれぞれ育った時代も大きく関係してくると思います。自由に思い浮かべてみて下さい。
ちなみに僕の場合は、かなり安直ですが「革ジャン」や「ライダース」です。(これ言うとかなり恥ずかしいですね。)
そんな感じで思い浮かべてもらえればと思いますが、要は、この衣装を基準に考えはじめてみれば良いと思います。
僕の場合でみてみますと

【「革ジャン」や「ライダース」に、さらに「非日常な的な何かをプラスした衣装」を選んでみる】

といった具合に絞れてきました。
「非日常感」+「ミュージシャンっぽさ」を取り入れる感じです。
どうでしょうか?こうきたらなんだか割と絞れてきそうです。
あとは、アマゾンやらWEBショップなどで探してみたり、実際に衣装を探しに街へ繰り出したりして、モノを物色していくだけです。

一旦は、このような感じで絞ってみて、ある程度慣れてきたら別の切り口から攻めて見るのも良いかもしれません。

<ポイント>
①「日常では着にくい非日常的な衣装」を選ぶ
②「ミュージシャンっぽい衣装」を選んでみる
<おわりに>

以上が、衣装の重要性と、また選び方の初歩的なお話でした。
また、今回で本連載「理想のライブパフォーマンスをする為の7つの要因」は終了となります。
初歩的なお話でしたが、皆さんの何かの役に立てればうれしく思います。

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