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自作ゲームをNintendo Switchに移植した話:1/2

▼「44 Minutes in Nightmare」はこちら
PC版:https://store.steampowered.com/app/1492250/
Switch版:https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000066095.html

ごあいさつ

はじめましてsowaといいます
今日からnoteはじめてみました
クリエイターのくせに面倒くさがりなので気がむいた時だけ書きます
続かなければごめんね
初めての記事はタイトルの通り自作ゲームをSwitchに移植した話をしたいと思います
ゲームの話というより開発寄りの話メインなので興味のある方だけどうぞ
では早速

1:あなたのゲームをSwitchに移植しませんか?という話がきた!

ある日なんやかんやあってゲームを作ろうと思い、なんやかんやあって2020年の12月31日の大晦日というアホなタイミングで「44 Minutes in Nightmare」(以後44MiNと表記)というローグライクステルスホラーゲームをSteamで販売し始めました
その一週間後、運良く某有名ホラゲ実況者の方にライブ配信していただき色んな方に知ってもらえて恐怖と共に喜んでいたのですが、その後すぐにおそらくそれを見ていたであろうパブリッシャー(簡単に言うと販売メーカー)からDMが飛んできました

「あなたのゲームをSwitchに移植しませんか?」

え?は!?まじ!?
元々自分が楽しいと思えるゲームを作って、あわよくばちょっと売れたらいいな程度にしか考えてなかったので、まさかそんな話になるなんて思ってもいませんでした
非常に浮かれたんですが、とは言え慎重な性格なので一旦落ち着いてまずは詳しく聞いてからにしようと色々質問しました

2:納得できん…え?個人でも出せるの!?

パブリッシャーからの話自体はとてもありがたかったんですが、どうしても納得できない事がありました
レベニューシェアの割合、要するにお金の取り分です
詳しくは書けませんが開発者がだいぶ損
ゲーム開発ってすごい時間もかかるし技術や知識を積み上げて、それでも完成できるのか?世に出せるのか?みたいな世界なだけに、流石にそれはちょっとどうなんだ?と
とは言えパブリッシャーの世界の事は無知
確かにサイトへの宣伝や事務処理まわり等はしてもらえそうだけどもっと割合に納得できる事があるのか?うーん…わからん
などとそれが普通かどうかも判断できず悩んでいた数日後、ありがたい事に別のパブリッシャー2社に話を聞く事ができました
その2社では開発者が多くとるのが当たり前、プラス多少の技術協力なんかもできるというお話でした
パブリッシャーも色々かと思いつつ、まぁこの辺はどこがいい悪いじゃなく自分が納得できるならという感じなのかもしれません
そしてその2社のうちの1社の方がめちゃくちゃフレンドリーな方で、その方との会話の中で「個人でも出せますよ」とおっしゃっていただき、何でも自分でやってみたい私は

え、じゃあ自分で出してみたい!」

というところから始まりました

3:早速移植開始!からの無念の1年放置

まったく未知の状態から色々調べ、どうやらNintendoではインディーゲームでも販売できるプラットフォームがあるという事を知りました
早速開発者登録をし開発機を購入!
もう後戻りはできんがまぁなんとかなるじゃろ!
開発開始!うぇーい!

全然なんとかなりませんでした
理由は、44MiNのデータ保存の仕組みはアセット(販売してる便利な道具みたいなやつ)を使って作っていたのですが、その保存方法がSwitchに全く合わず
まぁ当然と言えば当然なんですが、PCだと任意のフォルダにデータ保存できるものの、Switchのようなハードなら「勝手に中にデータ保存するんじゃねぇ!ルールがあるんだよルールが!」みたいな事がでてくるわけです
じゃあ保存の仕組みだけルールに従えばいいかと言うかとそうでもなく、データはコントローラーや環境設定など色んなところに処理が噛んでいるし、PCと違いSwitchにはキーマウ操作がないのでコントローラーのあれもこれもと変えなければダメでした
その上アセットを使っている部分に関しては自分で書いた処理じゃないので非常にややこしい
さらにSwitchのルールも結構ややこしい
もちろんかなり色々実験等はしましたが解決するに至らず…

「わしごときのゴミ開発者にはムリじゃ…開発機、高かったな…涙目」

開発機に1年ホコリが積もりました

4:あれ?これを使えば移植できるんじゃね?

Switchへの移植を泣く泣く諦めたものの、PC版のアップデートはかなりの頻度で続けており、1年以上経ったある日「そろそろ次のゲーム作らないとなー」と考え、少しずつ新作に取り掛かってしました
新作も当然の事ながら保存やコントローラーはアセットを使っていたんですが、やはり思い通りの処理をする為にその都度調べる必要がありました
それがあまりに面倒なので「もう独自の保存システム作るか」と自分の保存システムを作り、さらにコントローラーも「どのアセット使ってもかゆいところに手が届かん!コントローラーも独自で作る!」と、面倒くさい事をしたくない為にもっと面倒な作業をずっとやってました
ただ、このコントローラーが自分的には上手くできたなと思っていて、シンプル軽量なわりに多機能でわかりやすく作れたので商品として売り出す事にしたのは嬉しい副産物でした(こちら
そしてその2つが揃った事で

「あれ?もしかしてこれらを使えばあの時できなかった事ができる…?」

そう思いその2つで簡単なゲームもどき的なものを作り、久しぶりに開発機を引っ張り出して入れてみたところ

「こいつ…動くぞ!」

1年前に諦めていたプロジェクトも再度動き出しました
2/2に続く…

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