元凶(前編)

わたしが鬱になった元凶について前編後編に分けて振り返ろうと思います。
ー前編ー
わたしは幼稚園の頃から新体操を習っていました。練習回数は実力が伸びる事に増えていき小学校高学年からは週6回の練習をこなしていた。当然周りの友達とはどんどん疎遠になる。もとはすごく明るい性格で友達に囲まれるタイプだったわたしだがこの年頃の子供は残酷で一緒に帰れない、遊びに行けないということが重なると自然と仲間内から外されていく。かつて仲の良かった友達とはどんどん遠縁になりクラスが同じでも話をしない日々が続いて行った。それだけでも幼い私にはダメージが大きかったのだがそれだけでは終わらなかった。
新体操クラブでの生活
新体操クラブでは絶対的な人がいた。当然だが指導者の先生だ。A先生とします。A先生は本当に実力主義の熱意溢れる人であった。本人は全国中学やインターハイ出場経験のある実力者であった。それにかなりの努力家であった。それ故に幼さに甘んじて努力を怠るわたしが許せなかったのだと思う。かつての私はどちらかと言えば楽をしたい、休みの日は一日中寝て過ごしたいという堕落な人間だった。私はのちにA先生の指導者人生に大きな経歴を残すことになる。
過酷な練習
まだ友達と遊んでいたい年頃の小学校低学年から私は新体操に打ち込んだ。泣き叫ぶほどに辛い柔軟、筋トレなどのアップ。休む暇のない通し練習。音を上げて泣くようなことがあれば容赦なく叩かれた。みんなの前で大声で怒られた。もう見たくない帰れと言われた。親を呼ばれて親と一緒に怒られた。家に帰れば今度は親に怒られた。毎日毎日泣いた。何もしていなくても涙が出た。それほどに辛かった。

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