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英語で名言31 子は親の鏡

授業の最初に紹介している英語名言集。

これを授業で続けていると、どんな意味だろう?と真剣に考えてくれる生徒、無関心な生徒、毎回ノートに書き残してくれる生徒といろいろいます。あえて訳は載せていないので、ご自分なりの解釈で生活に活かしていただければと思います。

この記事を読んでくれた方々が「あの一言で救われた」と思える名言に出会えますように。

今日の名言は


You are not only responsible for what you say, but also for what you do not say.


コミュニケーションというと、何かを話す会話をイメージしがちです。しかし、言葉を話さなくても相手にメッセージを伝えることがありますよね。言葉を使わないコミュニケーション(非言語コミュニケーション)には表情や姿勢などがあります。

親や教師は子供に「○○しなさい」とやり方を明示して指導することが多くあります。しかし、親や教師が無意識にした言動が子供を指導してしまっているということをご存知でしょうか。

例えば、親が子供とした約束を破る、教師が授業に遅刻してくる、周りの大人が乱暴な言葉を使う、人の悪口を言う、暴力をふるう、というような大人の言動を見た子供は、「自分も同じことをしていいんだ」と思ってしまいますよね。子供に「◯◯しなさい」と言っているのに大人が逆のことをしているのでは、説得力がありません。

このように、親や教師が意識しないままに教えてしまっている知識・文化・規範のことを「かくれたカリキュラム」や「ヒドゥン・カリキュラム」と呼ばれます。昔から「子は親の鏡」「子供は親や教師の言うようにはしないが、親や教師がするようにする」と言われるように、普段の言動が大きな影響力を持っています。

しかし、これを逆に利用すれば子供の言動を良い方向に導くことができます。勉強の習慣を身につけさせたければ、親が普段から勉強しているところを見せる。読書をさせたければ、親が本を読む時間を大切にする。優しい子供に育てたければ、親が周囲の人に優しく接して悪口などを決して言わないようにする。教室でいじめを予防したければ、教師が普段の言動に気をつけ、生徒同士のからかいなどに敏感になる。

育つ環境は本当に重要です。生まれもった才能や身体的特徴は努力で変えられない部分がありますが、目の前の子供がどんな大人になっていくのか、ということについては周りの大人の言動である程度導いてあげることができるのではないでしょうか。

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