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【お料理】 イワシの梅煮 (調理時間:3分)

・イワシと梅を使うので健康的。
・とにかく早く出来るので忙しい時に最適。
・ご飯のおかずだけでなく、お酒のアテにも。

「イワシの梅煮」という料理は、家庭で様々な味付けや形があると思います。
濃口醤油でしっかり味のついたものや圧力鍋で骨まで美味しく頂けるものなど。
イワシは青魚の代表格。安くて美味しい、健康的な庶民の味方です。梅と合わせることで、さっぱり食べられることも人気の秘訣ではないでしょうか。

私の提案する「イワシの梅煮」は、刺身用に捌いたイワシを使うので火の通りが早く、なんと3分で出来ます。

☆材料はこちら

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・イワシ(三枚おろしと皮剥ぎまでしたもの)
・梅干し
・水
・梅酢
・みりん
・白醤油(薄口醤油でも)

捌いたイワシを使うので、調味料も少なくて済みます。
だから私はいつも小さめのフライパンで作ります。

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さて、これは何をしているでしょう。
実は梅を焼いているんです。「焼き梅干し」は昔からの知恵で、喉の痛みやお腹を下した時に、普通の梅よりも効くとされてきました。
実際に最近の研究では、梅干しを焼くことにより、「ムメフラール」という成分が生まれ、血液の循環を良くし、体温を上げる効果があることがわかったそうです。
せっかくフライパンでつくるのだから、この一手間はあってもいいのかなと思います。(あくまでこれは私の一手間なので、やらなくても美味しさに変わりはありません。)

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梅干しの表面が白くなり、少し焦げ目がついたら一旦火を止め、ゆっくりと水を入れます。フライパンが熱々になっているので、水を一気に入れると、水しぶきで火傷をする恐れがあるので十分に気をつけてください

水を入れたら、イワシを並べて弱火〜中火にかけます。
その後、みりん、白醤油、梅酢を入れていきます。
梅酢の塩分が高いので、お醤油は少し控えめに入れるのがコツです。

☆梅酢とは?
梅干しを漬ける際に、梅と塩を入れ、重石をした際に上がってくる水分を「梅酢」と言います。その液体のままのものを「白梅酢」、紫蘇を入れて風味をつけた液体をその色合いから「紅梅酢」と呼ぶこともあります。
古来、塩がまだ貴重だった日本では、塩分を確保するためにこの梅酢を作って保管しておいて、梅の実の方は捨てていたという説もある、日本に昔からある調味料なのです。
「梅」という字が入っていますが、「酸味」より「塩味」の方が高いので、使用する際には味付けに注意してください。お刺身につけても美味しいですよ。

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水かさが少ないのですぐに沸騰してきます。
フライパンを軽くゆすりながら、全体に火が入るようにしていきます。
イワシの切り身の縁が白くなり、てっぺんの血合(茶色い部分)の色が少し濃くなったら出来上がりです。本当にあっという間。

これはもう熱いうちに食べるのが最高です。熱いうちはイワシの持つ油分がまだとろとろしていて、ご飯との相性も抜群なんですよ。冷めるとイワシの身がどんどん硬くなってしまいます。
梅酢を使うのは、「素早く調理することによる味のノリにくさ」という弱点を補うためです。梅酢を使うことで、ちゃんと梅の風味が香る「イワシの梅煮」が出来るのです。

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ちなみに、昨年の夏に九州大学の授業を担当させて頂いた際にテレビの取材を受けました。けっこう長く取材して頂いたのですが、特にこのイワシの梅煮がピックップされていたので、ディレクターさんにも印象深かったのかな。
その様子はyoutubeに公開していますので、よければこちらも併せて見てください。

放映されて数日後に近所で買い物をしていると、レジの方に「あ、イワシの!」と言われました。日頃から何気なく作っていた料理が、いろんな方に受け入れられるのは驚きでもあり、嬉しくもありました。
簡単で美味しく、健康的なお料理なので、是非作ってみてくださいね。

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