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【お料理】 味ごはん (調理時間:40分)

・特別な日のごはんを丁寧に作る。
・誰もがよろこぶ美味しさ。

春に書き始めたnoteの記事の中で、「お料理」の回が今回で50回目になりました。
覚書のような感じで書き残しておくつもりで始めたのですが、色んな方に見て頂いて嬉しく思います。

区切りということで、今回は私の中でとても大切な「味ごはん」のことを紹介したいです。
「味ごはん」という呼び方が一般的かどうかわかりませんが、「かしわご飯」のことです。
でも「味ごはん」という呼び方は、私にお料理の手ほどきをしてくれた実家の近所に住むおばちゃんがいつもそう呼んでいるので、その呼び方も含めて大切にしたいと思っています。
今回はそのおばちゃんに教えてもらった作り方で作っていきます。

福岡県民はおそらくこの「味ごはん」が大好きなんじゃないでしょうか。
他の地域にもあるかもしれませんが、福岡のうどん屋さんではこのメニューを頻繁に見ることができます。

私の地元である筑豊地区は、昔から養鶏が盛んだったこともあるのか、地元のうどん屋さんでは、うどんと味ごはん、そして唐揚げがセットになっている「うどん定食」を出すお店が数店舗あります。(満足感すごいです。)

☆材料はこちら

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・お米
・かしわ(せせりか親鶏がおすすめ)
・ごぼう
・にんじん
・干ししいたけ(生しいたけでも)
・みつば
・出汁
・酒
・みりん
・濃口醤油
・白醤油(薄口醤油でも)
・塩

私のレシピにしてはたくさんの具材を使い、手も込んでいますが、これはごちそうなのでしっかり作ります。

かしわは、歯応えがあってしっかり旨味の出る、せせりか親鶏がおすすめです。
もも肉でも鶏肉の脂がしっかりとした美味しい味ごはんができます。

まずはそれぞれの材料を切っておきます。
かしわは細かくチキンライスサイズに。ごぼうも細かく切って水にさらします。
人参はみじん切り。干ししいたけは水に戻しておいて、みじん切りです。(干ししいたけの戻し汁は出汁として使うので捨てないようにしてください。)

また、きのこはお好みのものを使っていいと思います。
しいたけの他には、舞茸なんかも風味がよくて美味しいはずです。

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この味ごはんは、みつば以外の具材を先に炒めます
そうすることで、具材の旨味も引き立つのだそうです。

まずはかしわを炒めます。

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半分ほどかしわに火が通ったら、他の具材も入れて炒めていきます。

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だいたい火が入ってきました。
これだけの量で、6合分の味ごはんの具材になります。
私はだいたい半分使って、半分は冷凍して数日後にまた味ごはんにします。(切る手間も炒める手間も考えると、一度にしておくと楽です。)

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ご飯に味付けをしていきます。
洗い米をしたお米に調味料を入れますが、だいたいの目安としての量を書いておきます。

お米3合なら、酒とみりんを合わせて大さじ3(酒を大さじ1.5とみりんを大さじ1.5)、濃口醤油と薄口醤油を合わせて大さじ3(濃口醤油を大さじ1.5と薄口醤油を大さじ1.5)入れます。
塩はお米3合に対して小さじ3(大さじ1)です。

つまり、お米の合数にあわせて、合わせ調味料も同じ数字を入れると覚えておけばよいです。(塩だけ小さじなので間違えないように注意です。)

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とっておいた出汁に干ししいたけの戻し汁を合わせて、目盛りまで入れます。
炒めた具材も一緒に入れましょう。

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炊き上がったら刻んだみつばを入れて混ぜ込みます。
みつばは一緒に炊いてしまうと色合いも風味も悪くなってしまうので、余熱で馴染ませていくとよいでしょう。

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混ぜ込んだらこんな感じに。
めちゃくちゃ美味しそう!!
もし味見をしてみて少し物足りなかったら、塩を加えて調節してください。

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何回もおかわりしたくなる味ごはんの完成です!

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小さい頃、食の細かった私が何回もおかわりして食べた、おばちゃんの味ごはん。
今でも、実家に帰る前におばちゃんに電話をすると「味ごはん作っちょくきね。」(味ごはん作っておくからね)と言ってくれます。

いつも作ってくれるけど、自分で作ってみるとけっこう色んな工程があって大変で、それでも帰るたびに作ってくれることに感謝しかありません。
自分で料理を作れば、その人の深い愛情にも気づくことができる。

美味しいものを作れるようになる、というだけではなく、人間としての深い心の営みがそこにはあるのだと思います。

まだまだ、おばちゃんの味ごはんの美味しさの域には足元にも及ばないけど、きっといつかおばちゃんのように美味しい味ごはんを作って、そしてまた誰か大切な人を喜ばせるようになれたらいいな。

最後に、以前「西日本新聞」の藤崎記者に取り上げて頂いた、おばちゃんと私の記事がありますので、よかったらどうぞ。


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