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【お料理】 焼きうどん (調理時間:5分)

・手早く、美味しい。
・優しい味付けで飽きない一皿。
・あえて具材を入れないことで生まれる美味しさ。

北九州市が発祥と言われている「焼きうどん」。
ただ私が初めて北九州で焼きうどんを食べたとき、すごく驚いたことを覚えています。
具沢山で美味しかったのですが、私の知っている焼きうどんとは違ったんです。

焼きうどんといえば、私は祖父のことを思い出します。
祖父は手先が器用で、当時の男の人にしては台所に立つ人でした。だけど、その味付けは極めてシンプルで優しかった。
この焼きうどんは、大好きだった祖父がよく作ってくれていた思い出の味を、記憶を辿りながら再現したものです。

☆材料はこちら

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・うどん玉(ゆで)
・濃口醤油
・みりん
・油
・かつお節

「え?野菜は?お肉は?」という声が聞こえてきそうです。
祖父の焼うどんは、あえて具材を入れないことで生まれる優しい美味しさがありました。
この焼きうどんには、具材はあまり入っていないけど、思い出がたくさん詰まっています。

うどんは市販のゆで麺を使うので、熱湯をかけて軽くほぐしておきます。
ここでこの処理をしておかないと、フライパンに入れたときにくっついたり、麺がちぎれたりしてしまいます。ゆで麺特有の匂いを落とすという意味もあります。

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この処理が終わったらフライパンを熱して、少しの油を入れ、麺を投入します。
火加減は弱火〜中火の間ぐらいがちょうどよいです。
油が麺に馴染んだら、みりんをひと回し

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みりんを麺に馴染ませながら、アルコールを飛ばしていきます。
だいたい馴染んだら、お醤油もひと回し

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麺にお醤油を馴染ませていきます。
このとき、「麺の色が薄いけど大丈夫かな?ちゃんと味するかな?」と不安になると思います。
だけど大丈夫です。ここでかつお節の登場です。
かつお節のパックは、だいたい麺1玉に対して半分ぐらいを全体に散らばるようにかけます。
一点にかけると、かつお節がダマになってしまうので注意してください。

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最後にまだ飛ばし切れていないみりんとお醤油を、ふりかけたかつお節に馴染ませながら、麺に絡めていきます。
気を付けることは、火加減を強くし過ぎないことです。ここで火を強く入れるとお醤油の優しい味が一気に焦げ臭くなってしまうので注意です。

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麺にツヤが無くなり、少しねっとりしてきたら出来上がりです。
ゆで麺特有のふわふわした食感に、優しいお醤油とみりんの味がよく馴染みます。

これは何で美味しいのかと言うと、おそらく、最後にかつお節を一緒に焼いていく工程だと思います。
「色が薄くても大丈夫か」ということを先に書きましたが、麺に味を付けるというより、みりんとお醤油の風味をかつお節に移していき、優しい麺の味としっかり味のついたかつお節のバランスで美味しくなっているのだと気づきます。

ちょっと胃腸の疲れているときや、時間のないお昼ごはんにぴったりの一品です。
お野菜は入っていませんが、この一皿ではなくとも、お味噌汁やサラダなどで補えばいいと思います。

私の祖父の思い出の味を、読んでくださる方にも共有してもらえるととても嬉しいです。

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