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年を取ると空を見上げなくなる

一昨日実家に帰省して今日で3日目。やはり実家生活は楽ができて最高である。何よりも家事を分担できるというのが良い。一人だとすべて自分で行う必要があるが、家族と分担してできる点は効率が良く、いつもより自分の自由な時間を作ることができる。あとゆっくり寝られる(笑)。

実家に帰る手段に飛行機を選んだ。いくつか交通手段があるが、単純に僕が飛行機に乗るのが好きだからだ。それと空港に行くとなぜか気持ちが落ち着く。展望デッキからの眺めも最高だし、航空会社の従業員の方々が暑い中、点検、清掃、案内、警備、整備など懸命に働いておられる姿を見ているだけでも感動する。特にCAさんのサービス精神はいつも素晴らしい。

人生で初めて飛行機に乗ったのは14歳の時だった。沖縄に行ったのが初めてだったと思う。その後は、何度か乗ることがあって今回が何回目だったのかは定かではない。でも今思えばもっと早くから乗っておけば良かったなと感じている。幼い頃に空港に連れていってもらったことはあったが、こんなにも飛行機に乗ることが好きになるとは思わなかった。

今回、飛行機に乗っていて感じたことがある。それは「年を取ると空を見上げなくなる」ということだ。小さい頃は「あっ飛行機だ!」とか「今日は雲が1つも無いね」とか「星が綺麗だね」とか「満月だね」とか「空の色なんかやばくない?」とか言いながら空を見上げることが多かったと思う。ただ今は飛行機が空を飛んでいても、あまり関心がなくなってしまったし、満月だから何なんだという気持ちにさえ感じてしまっているようにも思う。少し疲れすぎているのかもしれない。純粋に空の変化に気づくような感覚がどこか遠くへ消えてしまったのだろうか。ヘリコプターの場合は音が大きいので「今、近くの空を飛んでいるな」と気づきやすいけれど……。

前述したように感じたのは、飛行機に乗っていて窓から随分と離れた飛行機の下に広がる東京都内を眺めながらのことだった。まさに今回は見上げるのではなく、見下ろしていた瞬間だった。飛行機から見ていると、普段生活している場所が本当に小さく見えるので、宇宙に行くともっと地球が小さく見えるのかなと感じる。

1日に1度、もしくは1週間に1度でも良いので必ず、空を見上げる時間を作ることにしようと決めた。そして雲の流れか月の形か、前回見た時との色や明るさの違いを見て1日を振り返る時間にしようと思う。

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