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死を見つめながら生きる Delete C #3

  Delete C で企業から集められたお金は、国の研究機関や大学に寄付するのではなく、直接がんの研究をしているお医者さん、研究者、研究機関に届けるそうです。
 その選出は、がん臨床試験の専門的知見を有する医師のほか、パートナー企業、がん経験者、Delete C 医療リサーチチームから成る Delete C 選考委員会で行います。選考過程や議論の内容はできるだけオープンにし、寄付の公平性と透明性を担保します。
 ほとんどの場合、寄付した自分のお金がどこでどんな形で使われるのか、寄付者にはわかりません。もちろん最初の寄付先はわかりますが、それ以降は見えません。その曖昧さが寄付を躊躇する原因のひとつにもなっています。
 Delete C の試みはそうした不透明性、寄付についてまわる胡散臭さのようなものを無くそうという試みです。また、権威づけされたお金に困っていない研究機関や研究者に対してではなく、途上にある意欲的な医師に直接お金を届けて支援し、育てることにもなります。

つづく

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