見出し画像

映画の話311 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!

「レインボーブリッジ封鎖できません!」や
「どうして現場に血が流れるんだ」
などのセリフで一世を風靡した「踊る大捜査線」の劇場版2作目です。
 ただ面白いだけでなく、当時、開発途中だったお台場周辺の、まるで生き物のように日々変わっていくインフラを背景に、縦割り行政や、女性リーダー、時間の優先度、上部組織と現場との温度差など、やはり当時の最先端の要素を盛り込んだ深みのある一本だと思いました。
 中でもやはり、この映画の大テーマである組織と、組織化しない個別の意思を持った者たちとの対決は、大企業の時代からベンチャー企業やサードパーティー、学生起業家の出現といった現代を予言していたかのようだと思います。
 組織でありながら、個人に大幅な権限を持たせて個人の判断で行動させるという新しい組織論を大胆に展開して見せたところが素晴らしいと思います。最後にチラッと出てくるアメリカ国防総省の新しい形の軍編成図がヒントになっているのではないかと思いました。

この記事が参加している募集

映画感想文

サポートあってもなくてもがんばりますが、サポート頂けたらめちゃくちゃ嬉しいです。