自己発揮の末に認められた子は強いし輝く

この仕事をしていると、本当にいろんな家族に出会う機会がある。 親は我が子を思って、子も親を思って関係している。家族とは一番身近で、究極の人間関係だと思う。 親の理想の子育て・子ども像があるのも、もちろん当たり前な事だ。それだけ責任を持って育てているから。 その親の思いと実際の子育ては、子どもの成長と共にまた違っていくだろう。親もまた子どもの姿と照らし合わせて、成功した!と思ったり、妥協したりして折り合いをつけるのだと思う。子どもも一人の人間なので、思い通りにいかないことの連続だと思う。 発達に支援が必要とされる場合、この理想と現実のギャップは大きいのだと思う。よく『ありのままの』子どもを受け入れる、と聞くが、療育の分野はそこに難しさがある。我が子の姿が自分の理想とかけ離れる時の親御さんの思いも様々。 親の言うことを聞かせようとする場合、またはその逆で子が親をコントロールしていることもある。親子のどちらかが自分の本音を押し殺して、言うことを聞いているパターンもある。子どもの我の強さを知っているからこそ、親が折れることもある。 親と子、どちらかの『こうせねばならぬ』が強い事もある。子ども側の『こうせねば』が強いのはその子自身が安心するための決まりなことが多い。親側の『こうせねば』が強いのは自分の子育て持論だったり、我が子を思って、という思いの現れなのかと思う。この子のために、というフレーズの裏には『親として恥をかきたくないという思いもある』と言ったお母さんもいた。世間体も意識しなきゃならないのも社会だ。特に『ちゃんとしてなきゃならない』今の社会では。 療育する人として沢山の親子を見てきているが、客観的にそして割合として言えるのは、さっき書いた『ありのままの姿を受け入れられている子は、ばりばりに輝くし強い』ということなのだ。ほんとこれな、と思うけど、親としてこれが一番難しいのだと、沢山の親御さんが私に教えてくれている。一方で子どもが教えてくれたのは『これでいいのだ、あなたはあなたでいいのよ』と認められれば認められる程、子どもの目が輝くし根っこが強くなること、なのだ。 親子関係はこのせめぎ合いなんだと思う。反抗期はその最たるものだ。 言うことをきかせようと矯正や指導をすると、子どもは反発するか、その子が我慢して我慢して潰れるか、我慢が爆発するか、だと思う。アタシは我慢して爆発したタイプの子だった。 本音を言うのは年齢が上がると難しくなっていくし、本音を言える環境や、本音を受け入れてもらえる環境もなかなか少ないかもしれない。 だけど、その子の『こうしたいの!』を受け入れられた経験とその安心感は、その子の人生が大いに輝く。それが自信となり、次の意欲になるのだ。これはこの仕事を続けてきた自分の経験により、一番自信を持って言えること。 親御さんに『ウチの子のこんなところが困るけど、それもまたこの子なんですもんね』と受け入れてもらっている子は情緒が安定していて、自信に繋がっていく。受け入れる、向き合うとは本当に難しいけども。 一方で『そんなことする子は嫌いだよ』『こうしなきゃダメ』が強い場合、大人の顔色を伺わなきゃならないし、自己評価が他者に依存してしまう。=親の理想的通りじゃない自分はダメなんだと、自己肯定感が下がる。 『どんな姿も、どんな時もあなたを愛してるよ』と子どもを受け入れる難しさと、受け入れられる難しさ。ちょうどいい、という難しさもある。親子支援はこの両方の気持ちを汲みつつ、お互いのガス抜きができる環境を作ることだと思う。支援する側は親子じゃない他人だから、客観視が出来て冷静に親子関係を見ていろいろな事が分かるという利点がある。出来る限りプラスの表現でお子さんの姿を親御さんに伝えるようにしているけど、課題も見えてくる。 『聞かれた時が答え時』を自分に言い聞かせながら、でも子どもの本音の代弁はしていきたい。親御さんの子育ての労をねぎらいながら。このちょうど良さを今後も学んでいきたい。目の前の沢山の親子から教えてもらおう。 子どもの相談事、療育のこと、一緒に考えていきたいです。 問い合わせ→080-9614-3564 留守電あります メール→soudanya.lean@gmail.com LINE ID→soudanya-lean 初回電話相談30分間無料 お会いして面談→1時間2000円 一回2時間まで 21時以降でしたらゆっくりお話しできます!

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