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【告知することとは の内容】


ここでは、告知について書きました。
自分の子供に発達障害があると分かったら、いつか向き合うことになる『告知』をするか?ということ。育ちがいわゆるグレーゾーンならなおのこと、「本人がそのことを知るのか」を考えることになるでしょう。



あくまで「我が家での出来事」をご紹介します。うちでは本人に告知をしていますが、それが正解だと言いたいわけではありません。私の書くことすべてに言えますが、一例として読んでほしいのです。そして、自分の子や身近にいる教え子に置き換えて、どうしたらいいのかを考えるきっかけにしていただけると幸いです。





【きっかけは息子の言葉】


我が家は、息子が小学4年生の時に告知をしました。きっかけは、息子の言葉でした。



その日は、息子のいたクラスに、固定の特別支援学級に通う子のお母さんが我が子の自閉スペクトラム症について説明に来ました。それを息子は「通常学級のメンバー」として聞いていましたが、その子とは保育園の時から同じ療育施設に通っていたこと、小学校に入学する前に一緒に学校見学に来たこと、そして自分は入学後に授業を抜けて通級の学級に行っていること…などが思い浮かんだのかもしれません。けれど、自分に発達障害があるからだなんて思っていなかったと思いますが。




放課後、当時通っていた療育へ向かう車の中で、「お母さん、僕も自閉症なの?」と聞いてきました。私は一瞬運転が危なくなるほど動揺しました。その頃、ある講演会を聞いて、将来的に告知するかどうか考え始めていましたが、「嘘はつきたくないな」、「言った方がいいとは思うけど…」くらいにしか思っていませんでした。なので、とっさに嘘は言わないでおこうと思って「自閉症ではないけれど、それに似た感じ。でも、周りにたくさん助けてもらってきたんだよ」ということを言いました。




息子は「ふ~ん」くらいの返事だったと思います。療育の先生にも、車の中で息子からそんな発言があったことを伝えました。私はあまり息子の様子の変化は感じませんでしたが、先生からはその日は元気がなかったと言われました。


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