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【小学校にむけて の内容】


このマガジンでは、小学校入学にむけての苦しみと、取り組みをお話ししています。

発達障害があると分かった3歳当時は、息子のこだわりと現実を受け入れることだけで精一杯でした。それから約3年。保育園の卒園が見えてくると、何も考えずに地域の小学校へ入学させるわけにはいかないのだと気が付いて、焦り始めます。ランドセルの色や卒園のスーツに悩む母親を見ては、悩みの重たさの差にため息をつきながら葛藤した1年間のバタバタが描かれています。






【どうしたらいいのか分からない】



息子を小学校へ入れる時は、「これで人生が決まる」くらいに思っていましたが、そうではありませんでした。「小学校」という集団に入る時点で、いま本人が心地良いと思う環境はどんな所だろう?と考えれば良いのです。



その材料として、「我が子の特徴は?」、「本人はどんな事に困っている?」、「どんな助けが必要?」と考えるのでしょう。きっとそうやって考えることは、ずっと続いていきます。小学校入学は、その一歩に過ぎません。と、自分でも書いているものの、私も息子が保育園年長組の一年、よくそこまで悩み続けたものだと思うくらい悩みました。



小学校入学前に行われる教育相談では固定の特別支援学級に属すように言われました。IQの数値が低かったからだと思います。年中組から検査などで通っていた児童精神科でも、「本当に固定の特別支援学級でいいのでしょうか?」と相談をしました。けれど、「知的に遅れがあるからIQの数値的には固定学級だけど、集団を乱す行動をしないので、通常学級をメインにして通級の支援学級でもいいのでは?でも、本当はどこにも属さないというか、通常学級に補助教員が付いてくれたらいいんだけどね」と言われました。



「それは分かっている!だからこそ決められないんだ!息子の為だけに補助教員が付いてくれるなら、こんなに悩まないさ!」と、精神科の先生の優しいアドバイスさえもイライラするほどの状態の私は、結局また悩みのループに戻っていくのでした。

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