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20年目の歩み、そして未来へ:草菴の挑戦と感謝のメッセージ

草菴はおかげさまで20年目となりました。
過去19年間、多くの方々に支えられ、変化を続けてきた草菴。
今回は、20年目の新たな挑戦についてお伝えいたします。

◆19年目に書いたnote

お客様参加型企画:「炙りのどぐろ茶漬け」の開発

草菴は出雲に根を張り、出雲という土地に適う宿とはどうあるべきか?ということ開業以来ずっと考えています。
この19年間様々な時代背景や社会の変化の中で、草菴はお客様とともに歩み、多くの思い出を共有してまいりました。

今回、20年目に草菴のリピーターの皆様に感謝の気持ちを込めて、DMをお送りすることになりました。
実は最近、長かったコロナ禍の影響なのか、長らくお顔を拝見していないお客様も増えているなと感じており、しばらくお会いできていないお客様へ思いを馳せることも良くあります。そこで、思い切ってDMを送ってみようとなりました。

しかし、「時代の変遷に合わせ変えるべきことは変えていく」というスタンスであるのが草菴です。久しぶりにいらっしゃる場合、施設やサービスにたくさん変化が出ているのが現状です。
急にDMを送ってしまうと、せっかく久しぶりにお越しいただいても現在の草菴と記憶の中の草菴とのギャップを感じてしまわれることもあるかもしれません。
その不安を払しょくするため、この20年の草菴のあゆみを年表にして、DMと一緒に封入しました。
あくまで押し付けにならないよう、草菴のとっておきの写真を添えて、年表と写真集を兼ねた冊子を作成して封入しました。

また、今回のDMは普通の宿泊キャンペーンや企画ではなく、「上得意様限定で一緒に新商品を作り上げる」という今までにないお客様参加型の企画を練りました。

お客様参加型の企画とは、草菴の新名物にしようとしている「炙りのどぐろ茶漬け」を一般販売に先駆けて召し上がっていただき、その率直な感想をいただいて、商品開発に活かし、より良い商品を開発するというプランです。
草菴を良く知るリピーターの方々からは、的確なアドバイスがいただけると考え「一緒に良い商品を作りましょう」と呼びかけました。

開発中の「炙りのどぐろ茶漬け」

この試みは20年の歴史の中でも初めてのこと。
これまでのDMはどうしても「割引」や「特典」に焦点が当てられていましたが、今回は20年目ならではの意義ある企画として位置づけています。
現在この企画は実施中で、炙りのどぐろ茶漬けの一般販売は2024年5月以降を予定しています。

地域への貢献:出雲ふるさと応援マルシェへの参加

草菴は地域の活性化にも積極的に参加しています。
特に2023年以降は出雲観光協会の呼びかけで、出雲を盛り上げる「出雲ふるさと応援マルシェ」に出店しました。
マルシェには、草菴内にあるショップ「Souan Style」で作成・販売している商品を主に販売しました。

◆草菴のこだわりが詰まったコンセプトショップ「Souan Style」は、公式noteもやっています。

2023年は出雲で3回、そして2024年2月には初めて名古屋でも出店しました。このような地域のイベントへの参加は、草菴が「旅館」の枠を越え、地域社会と一体となり、新たな学びを得ることができる貴重な経験となりました。
地元の方々との交流、出雲を訪れていただいた観光客の方々との交流はとても心温まる体験でした。
また今後も地元や出雲と離れた地での観光PRを通じて、草菴の魅力、湯の川温泉の魅力、出雲の魅力をさらに広めていくことが目標です。

にぎわうマルシェ

◆souan style 公式noteより「出雲ふるさと応援マルシェin名古屋レポート」

20年目のビジョン

20年目の草菴は、「旅館」の枠にとらわれず、様々なことに挑戦したいと考えています。

このように考えたのは、マルシェへの出店が大きなきっかけでした。
マルシェは、普段の旅館業務とはまったく異なる内容でした。接客も普段と全く勝手が違ったため、初めは本当に戸惑いました。
しかしその時に感じたことや体験したことは、とても新鮮で勉強になることばかりでした。

また、名古屋のマルシェで湯の川温泉のPRのため温泉水をお配りしました。受け取っていただいた方の反応から、人々の温泉への関心の高さを強く感じました。
そのことから、草菴が開発した温泉コスメにも大きな発展の可能性があると思い、今後の販売方法や利用方法について、新しい切り口で色々とチャレンジしたいなと考えています。

また、草菴という旅館としては「記憶に残る宿」を目指し、旅館内で「思い出に残る体験」を増やしていけたらいいなと考えています。

催しもののような大がかりなイベント的な体験ではなく、「自家製ドリンクでのおもてなし」、「旅行先からの絵はがき」、「旅先での読書」など、然もないけど、心に残る体験こそが草菴らしいのではと思っています。

また、草菴に誇りを持って毎日仕事をしているスタッフへ、プレゼントも考えています。
それは、今までの草菴にはなかった「オリジナルユニフォーム」です。

今までは既製品のユニフォームを使用していましたが、清掃、フロント業務、料理提供、食器洗浄など、1人が様々な業務をこなす草菴スタッフには、既製品ではなかなか耐久性や機能性で見合ったものが見つけられない状況でした。

そこで現在、草菴スタッフの希望がたくさん詰まったオリジナルのユニフォームの作成を計画中です。
見た目のデザインだけでなく、耐久性や撥水性のある生地やポケットなどで機能も充実させ、日々の仕事がさらに楽しくなるようなオリジナルユニフォームが、2024年中に出来上がる予定です。

※先日、Instagramで、「新しいユニフォームは何色がいいと思いますか?」とフォロワーさんに問いかけたところ、たくさんの回答がありましたが、1番多かったのは「グレー」でした。現在カラーはグレーにしようと計画しています。迷っているときにはフォロワーさんにも助けられます。本当に感謝です。

出雲らしさ、草菴らしさの追求

19年目の際、大手資本の出雲進出に戦々恐々としていた私たちでしたが、周りに振り回されず、「草菴ならではの体験」を考えて発信していくこと、出雲という地で根をはっている土着の企業だからこそできる、出雲自体を盛り上げる地域の試みへの参加を積極的に行っていくことを心がけていきたいと考えています。

どんな時でも「出雲らしさ」「草菴らしさ」を忘れずにいることが大事であると改めて感じました。

草菴を好きでいて下さる方々(リピーターの方、InstagramなどSNSのフォロワーの方)への感謝の気持ちを忘れずに、20年目も草菴らしく駆け抜けようと思っています。

地域の方から愛される旅館、「出雲の宿といえば草菴」と思ってもらえる旅館、働いているスタッフが誇りを持てる旅館になれるよう、未来の21年目に向けて邁進していきたいと考えています。

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