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手もみ茶の話

東京茶丗SOUです。

皆さまに東京茶の美味しい淹れ方をはじめ、
お茶にまつわる四季折々のお楽しみ情報等を配信しております。
お付き合いの程どうぞよろしくお願いいたします。

Vol.23/ 令和三年四月

花びらが舞い、気持ちも華やぐ春日華麗の季節。
いかがお過ごしでしょうか。
2017年にスタートした丗SOUも4回目の春を迎えました。

今回は製茶業の伝統製法でもある「手もみ茶」のお話です。

近代、製茶業は生産効率を追究してきた一方、
東京の瑞穂町では江戸時代から続く伝統製法を若手茶師に継承し、
茶業の普及・啓発を目的として活動している
”手もみ茶保存会”が注目を集めています。

手で揉んで作る手もみ茶は、
針のような形状から”茶業界の芸術品”とも言われ、
都内でも非常に入手し難いお茶です。

皆さんはこの「手もみ茶」を飲んだことはありますでしょうか?

手もみ茶の製法は、手摘みした生葉を蒸し、
焙炉(ホイロ)という専用の台の上で、手でお茶を揉んでいきます。
台の下から加熱しながら、揉み・乾燥、を繰り返し
5~6時間揉んで乾燥させて完成します。
1.5kgの生葉を半日かけ商品となる茶の量は、わずか30g。


手間暇かけたその手もみ茶は、通常の茶葉と違って、
外観の色と長さが整っていて、折れや粉っぽさがありません。
茶葉が細かい深蒸し茶と比べると、茶こし網が目詰まりしないので淹れやすく急須の中も良い景色になります。

ひとくち喫すれば、とろりと濃厚な雫が舌の上を転がりまるで玉露のような味わい。
輝く金色のお茶は、喉に落ちたあとも、まだ口の中には旨味の余韻が残ります。

そんな貴重な手もみ茶を大切にいただくには、
60度前後の低い湯温で煎れて2~3分ゆっくり蒸らします。
そうすると鮮やかな緑色の茶葉がお湯焼けすることなく、
急須の中で一枚の葉へと戻っていきます。

お茶の原形を知らない方は驚く瞬間...
食育ならぬ、茶育の一環でしょうか。

極めて貴重な「手もみ茶」。
今回の手もみ茶談で、製茶業界の伝統と革新に興味を持ち、
これからの製茶業をつくる方が増えると嬉しい限りです。

丗SOUでは希少価値ある手もみ茶を、毎年数量限定で販売しています。
手もみ茶の淹れ方も、近日動画配信いたします!
ぜひ東京茶丗SOUの手もみ茶「素(もとなり)」をお試しください。

来月は新商品についてお話ししますので、どうぞお楽しみに。


【今月オススメの丗SOU】

襄・手もみ茶入りギフトセット

様々なシーンやどの年代の方にも幅広く味わっていただける基本のお茶4種類に、手もみ茶「素」を加えた特別なセットです。
限定商品ですのでお早めにお問い合わせくださいませ。

リーフティー1個・ティーバッグ4個入り ¥ 5300円(+税)

【丗SOUインフォメーション】 

今年も東京ビッグサイトで開催される「interiorlifestyle TOKYO」に出展します。今回は丗SOU茶の新作を発表します。
ブースではご試飲をお配りするとともに
煎茶道師範と日本茶インストラクターによる新商品の煎れ方を
デモンストレーションします。
是非この機会にご来場いただき、弊社ブースへお立ち寄りいただきますよう
心よりお待ち申し上げます。

【詳細】
日程:5月19日(水)~21日(金)
時間:10:00~18:00(最終日は16:30まで)
場所:東京ビッグサイト青海展示棟 FOODISTゾーン
小間番号:J/F-01

来場受付はこちらです↓
https://interiorlifestyle-tokyo.jp.messefrankfurt.com/tokyo/ja/planning-preparation/visitors/onlinevisitorregistraion.html

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