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おうち時間での料理とワインを楽しむ為の心得

 先ずは僕の若い頃の経験をお話しさせて頂きます。

 大学生の頃、僕はホールスタッフとして飲食店でアルバイトしていました。幼い頃から料理が好きだった僕は、その店で提供されている料理を自分で作ってみたくて、料理長に作り方を教えてもらって、色々な料理を自宅で作っていました(もちろん家族大絶賛♪)

 ある日、両親が旅行で一週間いない間に、友人を呼んで会費制でホームパーティーを企画。一人5000円で料理とドリンクは僕が全部準備。(外食だと一人当たり17000円くらいの予算)

 予算は僕を抜いて4名来るので念の為20000円予算で計画(いざという時の予算残しておくために。。。)

 その日の朝、アルバイト先の料理長が築地に仕入れに行くので、一緒に来るか?と声をかけてもらい、喜んで同行。

 ホームパーティーの料理の内容は、秋の季節の魚介づくしメニュー

前菜;生牡蠣 
真鯛のカルパッチョのサラダ仕立
パスタ;牡蠣のクリームソース スパゲティ
メイン;真鯛のアクアパッツァ
 (今の僕だったら絶対に考えないメニュー構成ですが。。。(^^;))

 そこで、築地の市場で牡蠣1ケース(40個入り)と真鯛カルパッチョとアクアパッツァ用に小さめのサイズ2尾を購入。これで4000円くらいの値段。

 後は近所でサラダ野菜と市場で買い忘れたアサリを購入。

 それでも食材費は5000円ちょっと。

 来る友人は全員酒飲みなので、残った15000円分をワインに当てたら、ワインがスパークリングワイン1本 白ワイン3本 赤ワイン2本で合計6本。

 その当時は今みたいに安くて美味しいワインが売ってなかったので、1本あたり1500円から3000円で、簡単に予算使い切り。。。

 飲食店でアルバイトしていて、厨房の段取りを見ていたので、見様見真似ではあったけど揃う前の準備から、揃ってからも自分も一緒に楽しむゆとりを持って料理も出すことが出来て、問題なく時は流れていきました。

 しかし、メインのアクアパッツァを出してから、友人たちもそれなりに酔いがまわっていて、料理しながら飲んでいた僕もそれなりに酔いはまわっていて。。。とても楽しいひと時。

 当然5人の酒呑みがワイン6本で足りるわけもなく、保険で残しておいた予算発動して早朝まで飲み明かし。

 最終的には全員雑魚寝で、朝それぞれみな帰宅。

 皆を見送った後のキッチンの状態は正に惨劇。。。(友人たちがテーブルの片付けはしてくれたので、それだけでもよかったのですが)

 そして、冷蔵庫には使い切れなかった食材がたっぷり残ってる。

 当然自分一人でそれを片付けるしかないのですが、その時に分かったこと。。。

実家で自分が料理している時、料理している間の段取りは考えて出来ているけど、最後の片付けは家族に甘えていた事。

 それと、買うときに残った食材をどうするかを考えながら買わないと無駄になること。(後で母親が残った分は全部使ってくれて無駄にはならなかったけど。。。)

 そこで、おうち時間を楽しむための料理をするにあたり、この心得が大切だと学びました。



1) 作る人間が最後の片付けまで全うする心の準備
 一人でのおうち時間であれば、翌朝後悔しないように全て綺麗になっているのがベストなのよくわかると思います。残すにしても、寝る前までに飲んでいたお酒のグラスくらいが一番ですよね。

 パートナーや家族がいる場合は、皆に楽しんでもらって最後の片付けまで全うするつもりで心の準備をしておけば、パートナーも家族も「感謝」の気持ちで喜んでくれるはず。

 時には、パートナーから「美味しい食事を楽しませてくれたのだから、最後の片付けは私にやらせて下さい」なんて言ってくれる事もあります。そうすると、お互いに「ありがとう」の気持ちで1日を過ごせる幸せがあったりします。


2) 食材を無駄にしない事を前提に計画的な食材購入

 食材を購入する段階で使う量をしっかり把握して、残った分に手を加えて保存するのか生のまま保存するのかを考えて、それを何日以内に使い切る必要があるのかもある程度想定しておくことも大切です。



そこで。。。 
食材やワインを捨てる事がないようにする計画を立てましょう

1) まずは自宅の冷蔵庫や調味料のストックを確認しましょう。

 普段から自分で料理をしている方であれば、日々把握していると思うので問題ないのですが、普段料理をしてない方になると、無駄な買い物をしてしまったり冷蔵庫に残っている食材を捨てることになってしまう事もあるので、予め把握しておくことは大事です。

 それと、パートナーや家族がいる場合は、そのストックを使っても良いかどうかを確認しましょう。

 普段家事をされているパートナーは、それなりに計画性を持ってお買い物をしているので、勝手に使われて明日の食事の計画を乱されると、絶対に怒られます。



2) メニューを決めて食材を購入する前に、その食材の保存方法と他の料理での使い方があるかを確認

 例えば野菜だったらサラダ系の野菜は生のまま冷蔵庫で保管するしかない事が多いので、状態を確認しながら出来るだけ早く使い切るようにしましょう。

 ちなみに我が家は妻と二人暮らしなので、レタスの様な葉野菜は個別に買うと食べきれないままダメにしてしまうリスクがあるので、基本スーパーで小分けになっているサラミックスを使っています。これだと100円から200円位で購入できて、無駄な廃棄をしないで済むので、むしろ経済的で良いと思います。

 トマトはパスタソースにも使えるし、きゅうりはピクルスにして保存もできるので、僕のお家ではこれらについてはそこまで気にしてはいません。

 一方でアスパラガスやほうれん草やそら豆など、茹でて調理するタイプの野菜であれば、予め茹でてあれば使いたい時にすぐに使えるので、必ず先に火を通して保存しておくのが良いと思います。

 

 そして大切なのは、その情報共有。


 例えば

 「サラダ野菜はまだ残っているから、早めに使い切らないとだね」

 「今日の料理で使ったほうれん草は、茹でて残った分はタッパーに入れてあるからね」

 「今日使った鰹は、醤油と味醂に漬けてあるからね」とか。。。

 パートナーや家族と共有出来て入れば、余計に無駄になることがないし、むしろ普段に家事に奮闘している奥さんからは「ありがとう」の言葉が頂けるかもしれません。

 その前に相談を先にしておいた方がいい場合もあるかもしれませんが。。。

 この2点をしっかり意識した上で、メニューの計画を立てましょう。
 そして、メニューを立てた後、実際の料理を進めていく段取り。。。これとても大切です。

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飲食店のコンサルティング業を20年弱経営しているEmilioです😉 レストランで調理される料理は、やっぱり家庭で作るにはハードルが高いも…

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