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サッカーに詳しくない私がスタジアムに通うのは、そこに集う人たちの魂を感じたいから

2024年5月11日。横浜F・マリノスは、アジアチャンピオンズリーグ(AFCチャンピオンズリーグ)の決勝戦(2回戦あるうちの1試合目)を迎えていた。

決勝戦の日がやってくることを心待ちにしていた!という思いもあったし、一方でもはやちょっと怖い、緊張する気持ちもあった。

それもそのはず。実はこれまで、マリノスはアジアチャンピオンズリーグで決勝進出はおろか、ベスト8進出も成したことがなかったから。

アジアチャンピオンズリーグとは、その名の通り、アジア地域の各国40クラブが出場するリーグ戦。
4クラブずつ10グループに分かれて、各グループ内でホームとアウェイの2回戦を総当たりで行う「グループステージ」にて、1位のクラブなどを決定。その後はトーナメントのような形式で、勝ち残ったクラブ同士でホームとアウェイの2回戦を行い、優勝チームを決めていく。

マリノスは、23/24のリーグ戦で、仁川ユナイテッド、山東泰山(2度)、バンコクユナイテッド、蔚山現代と合計10試合を行い、勝ち進んでいる。

Jリーグ公式を参照。
過去レギュレーションでは、マリノスも優勝経験がある。

ちなみに、私はサッカー自体のことを正直ぜんぜんわかっていない。

試合中に選手同士がどんな連携をすれば、良いボール運びができるのか。相手に対してマリノスの戦略がハマっているのかいないのか。そもそもマリノスはどんな戦略を立てているのか。そういう詳細は、ぜんぜんわかっていない。
(だから、そういった類いの話は、残念ながらこのnoteには出てきません。ご了承ください!)

でも、ぜんぜんわかっていなくても私はスタジアムに通うし、現地での観戦がいちばん好きだと思う。

それがなぜなのかと問われたら、目の前で繰り広げられている試合の中にある、選手や監督、ファン・サポーターを含めた、スタジアムに集う人たちの覚悟や想い、魂を感じられるから。

これが、サッカーをわかっていない私が唯一わかることであり、私がスタジアム観戦を続けているいちばんの理由。

そんな私が、この日の横浜F・マリノスの試合は一生忘れない/忘れたくないと思った。だから、書き残しておくことにする。

マリサポの皆さんに読んでいただけたら嬉しい。
でも、もっと欲をいえば、サッカー観戦初心者の方やサッカーにあんまり興味がないなと思っている方にも読んでもらえたらいいな、届いてほしいなと思って、書きました。

初心者の方に読んでいただくには、若干圧のある8,600文字超えの文章になってしまい反省している。


決勝戦の開始前から試合は始まっている

5月11日の試合について書こうと思ってはじめた記事だけど、個人的にはその前の蔚山現代戦からの流れも相当アツかった。そんな準決勝のことをスルーして決勝の話を始めるのは忍びないので、ぜひお付き合いください。

だって、決勝戦の前から積み上げてきた覚悟や想いがあってこそ、決勝に辿り着いたんだから!!!(圧)

準決勝 2試合目、蔚山現代との120分以上にわたる死闘

4月24日の準決勝、2試合目。誤解を恐れず端的にいえば、マリノスは負けていた。
アウェイ、韓国の地で行われた1試合目は、「0-1」でマリノスが失点。2試合目である、4月24日のホーム戦で1点以上の差をつけて勝たなければ、マリノスはここで敗退が決まるという大事な局面だった。

「大事な一戦、一緒にアツく応援できるメンバーで観たい!」という思いで、私の所属する会社であり、マリノスのパートナー会社でもあるランスタッドで、いつも一緒にマリノスを応援しているメンバーと試合に挑んだ。

この試合のことを深掘りし始めると、それだけでnote1本分くらいになってしまうので、ズルしてDAZNのハイライトを貼らせていただく。

14分のハイライト。全部見てもらえれば、まず、いかに死闘だったのかをわかってもらえると思う。点を取り返したと思えば返され、雨で体力を奪われ続ける中、延長戦、PK戦へもつれこんだ試合だった。

サッカーの試合は、前後半45分の90分制。そこに延長戦の前後半15分の30分が追加され、さらにPK戦。120分を優に超える、死闘。
観ているだけの私たちですら、何度も息を飲み、声を枯らして応援し、涙した試合だった。

でも、14分も観ていられないという人は、10:45あたりからのPK戦だけでいいから、ちょっとマジで観てもらいたい‥‥!

これは、はせがわの心の叫び

そもそも私は、PK戦が大の苦手だ。

PK戦も実力のうちなのだと思う。でも素人の私からしたら、PK戦は「もう最終的には運なのでは???」と思うしかないような場面だ。

PK戦は観ているだけでも緊張と恐怖で苦しくなるのに、スタジアム内の全員の視線や想いを感じながらプレーする選手たちは、一体どれほどのプレッシャーを感じるのだろう。
一人ひとりの声は小さくても、それらが集まって発する声は力強くて、エネルギーにも、人を切り裂く刃にもなる。そう思うと、自分たちが発する声の一つずつが恐ろしくも感じる。

でも、実際にはその選手一人ひとりに想いを託すしかない。
PK戦も含め、ボールを止め続けてくれているポープ選手には、言葉以上の感謝を伝えたいし、伝えても伝えきれないなと思う。ポープ選手がマリノスのゴールキーパーで本当に良かった。

そして、PKでボールを蹴った選手の中には、普段、得点を取るポジションではない選手もいた。
その筆頭は、最後の勝敗を決めたエドゥアルド選手。彼は守備of守備の印象が強い選手で、今まで見た試合で彼がシュートを打った場面は一度も見たことがない気がする。
そんな彼が、まさかPK戦でボールを蹴るとは思っていなかったし、しかも勝敗を決めるゴールを決めてくれるだなんて。
気持ちが動きすぎて、もう涙が止まらなかった。

そんな感情を揺さぶられる試合を見終わった私たち。
マリノスが1つ勝利を重ねるごとに、観客席のボルテージが上がっていくことも自分自身の感動が大きくなっていくことも、ひしひし感じていた。

「こんな試合を観ちゃったらもう、ホームの決勝戦はゴール裏で観るしかないよ!応援するしかないよ!!!」となるのは自然な流れだった。


試合チケットの購入から、戦いは始まっている

このnote、なかなか決勝の試合が始まらない。(ごめん)
でも、サッカー自体に詳しくない私としてはこういう背景や、試合前の高まりみたいなものも大切に感じているし、楽しんでいる。

そんな私からすると、今回の試合チケット購入は、試合として映像や記録に残ることはないけれど人々の熱気を感じる瞬間だった。

今日は苦手なことばかり語っていて恥ずかしいけど、私はチケットを買うという行為が苦手だ。

いつ、その試合のチケットが販売開始になるのかをチェック。同伴者がいる場合は、その人たちがどんな席で観たいのかを事前リサーチして目星をつける。どこで試合を観るのかを考えて、販売開始後にチケット購入のサイトにアクセス。空いている座席を見て、その席での試合の見え方や天候による影響を想像する。同伴者がいればその分も含めた購入席数を選択。10分以内にカード番号を入力して購入。

この過程で、何回か「ああもうダメだ」って心が折れる。
取りまとめて代わりにチケットを買ってくださる方々には本当に感謝。

そこまで難しくないじゃん!と思うかもしれないけれど、試合数の多いマリノスで、どの試合のチケットがいつ販売開始するのかを全て把握しておくことは、私にとって至難のワザ。

でも、そんな私でも今回の決勝戦はチケットの販売開始日をマークし、12時になった瞬間にサイトにアクセスした。でも、もう1階のゴール裏はどこのエリアもほぼ満席で、2階のゴール裏ですら前方は埋まりつつあった。

こんな試合、今まであったっけ・・・・・????

大急ぎで、そのときに空いていた席の中では前方・真ん中のあたりの2階ゴール裏の席を人数分確保した。

誰に会ったわけでも話したわけでもなかったけれど、チケットサイト越しに、観客席の熱気と想いが伝わってきたように感じて、これはきっとすごい試合になるぞと思った。

そして、その予感は的中。どんどん座席が埋まっていったようで、チケットの追加販売が決まったことをマリノス公式Xで知った。
日産スタジアムの収容人数は72,000以上で、日本最大規模。私が見始めてからの最大動員数は42,000の23年川崎戦だったから、当日どれだけの人で埋まるのかも楽しみだった。


スタジアム全体がトリコロールに包まれた決勝戦

23年からスタジアムに通い始めて、キックオフ前に観客席での演出(といっていいのかわからないけど、ひとまず)をする場面には何度か立ち会ってきた。いつかの試合のゴール裏にいたときには、演出の一部になったこともあった。

そのたびに、綺麗だな、すごいなと思っていたけれど、今回は格が違った。
スタジアム全体が、トリコロールに包まれたのだ

「トリコロール」は「3色」という意味のフランス語。代表的な3色配色は、フランス国旗の色になっている「青・白・赤」の配色。
そして、マリノスのシンボルカラーも「赤・白・青」なこともあり、「トリコロール=マリノスのシンボル」として用いられることが多い。

はせがわ的、マリノスとトリコロールの関係解釈

何を言っているのかわからないと思うけど、私も何をされたのか一瞬わからなかったから、百聞は一見にしかず。ぜひ映像を見てほしい。

この日、スタジアムに駆けつけた人数は、約54,000人。その全員の座席に置かれた3色のうちいずれか1色の紙。それを、一人ひとりが頭上に掲げることで初めて完成するトリコロール。

言葉では表現できないほどの人の想いを感じた瞬間だった。

一人ひとりの想いがギュッと詰め込まれた、そのスタジアムの様子を現地で体感していること。自分がその一部になれていること。
そして何より、この演出を全て手作業で準備してくれたゴール裏のファン・サポーターの方々の鬼気迫る想いを手に取るように感じたこと。

有志のメンバーが、54,000枚の紙を各座席に手作業で配置してくださったそう

全身に鳥肌が立って、震えた。

一人ひとりは小さい存在。でも、その全員が"アジアの頂点"に向かっていこうとする強い気持ちを合わせたときの凄まじい爆発力。

すごいと思いながら、感動しすぎて一瞬意識が飛んで、小学校の頃に国語の授業で読んだ『スイミー』を思い出した。
あの物語は、物語として広く知られていると思うけれど、こんな風に自分の体感覚として『スイミー』を感じる瞬間って、人間として生きる人生において滅多にあることじゃないと思う。

54,000人との一体感を感じられる瞬間は、一体、人生で何度訪れるのだろう。
大袈裟ではなく、マリノスを応援していなかったら、私は生涯で一度もこの感覚を味わうことなく死んでいたと思う。

こういう今までの人生で感じたことのない感覚を味わえることも、スタジアム観戦の醍醐味だし、私がスタジアム通いを続ける理由になっている。


これまで生きる中で味わってきた、どの場所とも違う空気を味わう

少し脱線するけれど、私は音楽が好きで、何度もライブやフェスに行っている。その会場でも、アーティストや観客との一体感を感じることはできる。

でも、今回の決勝戦は、そのどんな場所やイベントとも、それまでに見てきた数々のマリノスの試合とも違った。

そもそも、スポーツ観戦は他のどんなイベントとも違って、勝ち負けがある。当たり前だけど、自分が応援しているチームが惨敗したり、大きく点差をつけて勝つことがある。そういう、勝つか負けるかの攻防には、毎回大きく感情を揺さぶられる。揺さぶられすぎて、しんどくなることすらある。

そう思いながらも幾度となく見てきたマリノスの試合。胃がキリキリするような試合展開の日も、ミラクルなゴールが嬉しくて叫んだ日も、あと一歩が届かず悔しくて泣いた日も沢山あった。

でもこの決勝戦は、そういう感情の揺さぶり以上に、願いや祈り、魂が込められた試合だったように感じられた。

その全員の魂が、スタジアム全体を包むトリコロールというカタチになって目の前にあらわれたような気がして。
2階席とはいえゴール裏の席を取ったからには、魂を込めて全力で応援しようを心に誓った。


ピッチ内外の全員で挑んだ、決勝戦 1試合目

ゴール裏2階席も、試合が始まると見渡す限りの全員が立ち見だった。

普段は埋まらない席ようなエリアまで、びっしり観客が入っている様子も圧巻だった。

私の隣で観戦していた夫婦は、2人ともユニフォームを着ていて、2歳くらいのお子さんも同じくユニフォームを着て、ゴール裏にきていた。

私たちの声がお子さんにはうるさすぎはしないかとか、抱っこしながらゴール裏で声出し応援は大変なんじゃないかとか、心配したのは全くの杞憂だった。
なんならお子さんも一緒にチャントを歌っていたし、誰よりも全力で応援しているお姉さん(お母さん)の姿がひたすらに眩しかった。

どんな老若男女であれ、マリノスを応援する誰もがマリサポ。マリノスを応援する者であることに、立場や所属なんて全く関係ないということを改めて感じた。私にとって今回の試合は、そういう一人ひとりの気持ちに触れられた大切な一戦にもなった。


ファン・サポーターだって、本気中の本気で挑む

アジアチャンピオンズリーグの試合時にだけ歌われる、「アジアを勝ち獲ろう」から始まった応援。
この時点で、みんなの声量ハンパないって!状態だった。

普段の試合だって気合を入れて挑んでいるけれど、今回の試合は前述の通り、キックオフ前から自分も含めた全員がそれぞれの気迫を感じていたように思う。
だからこそ試合開始前から試合終了後まで、本気で全力の応援をした。声が枯れるのもお構いなしに、叫ぶような応援をした。

もっと攻めの姿勢で点を獲りにいってほしいときには、「戦え 横浜!」のチャントを歌った。あと一歩前に出ればシュートが打てそうな時には、全力で「マリーノス マリーノス F・マリーノス!」を歌ってコールした。ここでゴールを決めないと!という勝負どころでは、「最高の場所へ」を歌った。

◼︎最高の場所へ
ひとりひとりの 気持ちを合わせて
辿り着こうぜ 最高の場所へ
戦おうみんなで 横浜F・マリノス
俺がやってやるって 気持ちが大事さ

このチャントは、ココ一番!という大事なときにしか歌われない

私はこの「最高の場所へ」というチャントがすごく好きだ。
それは、歌詞の中にある"ひとりひとりの気持ちを合わせて"にも"俺がやってやるって気持ちが大事さ"にも、ピッチ内で戦う選手たち以外のその場にいる全員が内包されていると思っているから。

前にランスタッドで選手に取材した記事を出したときに、永戸選手が「ファン・サポーターの皆さんが自分を奮い立たせてくれる」と話されていた。

観客席にいる私は小さい存在だけれど、一人ひとりが気持ちを合わせることで、その想いは選手たちに必ず届くと信じているし、私たちの声をパワーに選手たちは全力で試合に挑んでくれている。
それなら私たちが全力で声を出すことで、マリノスを勝たせることができると思ったっていいじゃないか。

もちろん、実際に戦っているのは選手や監督たちだ。でも、それくらいの気持ちで本気の応援をした。観客として試合を観るのではなく、選手と一緒に"応援というスポーツ"に参加した試合だった。


記憶が飛ぶくらいの勝利を手に

正直なところ、この日は全力で応援をしすぎて、スタジアムで過ごした90分間の記憶はちょっと曖昧なくらい(笑)

でも、ヤン選手のクロスからの朝日選手のキレッキレのヘディングゴールも、全員で繋いだ宮市選手のシュートからの渡辺皓太選手の軌道変更ゴールも良かった。本当に、良かった。

試合の様子は、下手に私が語るよりもDAZNのハイライトを観ていただきたい。(本日2回目のズル)

あの場にいた人も画面越しに見ていた人も、ゴールの瞬間は、きっと全員が吠えたと思う。スタジアムから帰った後も、この試合を繰り返しみているし、何度みても感動する。

この勝利は間違いなく、ピッチ内外、画面越しで応援していた皆さん、その全員が最後まで諦めずに掴み取った勝利だった。


最終決戦の地へ向かうマリノスへ、全力のエールを

そして、決勝戦の2試合目は、相手チームであるアルアインのホーム、アブダビで開催される。

行くよ!と話してくださるマリサポさんたちが本当に心強い。私は残念ながら、現地に駆けつけていくマリサポさんたちに想いを託す側。もどかしい。

でも場所が場所なだけに、今回集まった54,000人が駆けつけていくことは恐らく難しいので、私と同じ思いを抱えている人も多いはず。
きっとそんな想いも相まって、激動の試合終了後の帰り道でも、ファン・サポーターたちの大合唱が続いていた。

その様子は祈りのようにも感じられた。だから私も「マリノスなら絶対やれるって信じてるからね!」という気持ちで、祈るように歌った。

試合後、外に出た後もみんなでチャントを歌い続ける試合は、今回が初めてだった。

とはいえ、まだ1試合目を「2-1」で勝ち進んだだけに過ぎない。本当に大切なのは、この後の2試合目でも勝ち進んで、アジアの頂点を獲ること。

喜ぶにはまだ早いこともわかっているけれど、こうやってホーム最終戦で最高の雰囲気をみんなで作れたことを、私は一生忘れないと思う。
そして、この雰囲気のままで、最高の場所へ辿り着いてほしい。マリノスならできるよ!と強く信じている。


勝つための準備はできていた

そして最後に。サッカー素人として、今回の試合で感じた、スタジアムに集う人たちの覚悟や想い、魂を感じられる瞬間、つまりは、私が感じるスタジアム観戦の魅力をもう一度語っていきたい。

再掲になるけれど、それは試合開始前の全席に配置された紙でのトリコロール演出についてのこと。

この景色、一生忘れられないと思う

ちょっとサッカー観戦をかじったことがあればピンとくるのだと思うけれど、これはクラブ側がオフィシャルに用意して実施した演出ではなく、すべてゴール裏のコアなサポーターの皆さんが準備したものなのだという。

その事実だけで、人の本気の想いには未来を切り拓く力があるなと思う。こういった試合前の演出やスタジアムに掲示されている横断幕を含め、私たちが観客席に入る頃には、いつも全ての準備ができた状態にしてくれている人たちがいるのだ。

SHOGOさんに掲載許可をいただき投稿を引用する。

お伺いしたら、あのトリコロールの演出は、金曜日と土曜日の2日間に渡って、延べ300名を超える有志のマリサポの皆さんが準備をしてくださったのだとか。

これ、すごくない???やばくない?????(語彙消失)

SHOGOさんは企画段階から携わったわけじゃないと謙遜されていたけれど、本気で魂を込めて、勝つための準備をしてくれている人の想いを感じられることは、私にとってスタジアム観戦の大きな魅力になっている。

今回の試合で最高の雰囲気を作り出せたのは、もちろん一人ひとりの気持ちが合わさったからだと思う。だけど、その裏ではこんな風に、一人ひとりがマリノスの一員だと感じられるように土台をつくってくれている人たちがいる。

これがきっと、国内外のいろんなクラブから、「マリノスのファン・サポーターはすごい」といわれる理由なのだと思う。

とはいえ、私は特段、ゴール裏のコアなサポーターの皆さんとの繋がりがあるわけではないので、回し者でもなんでもない。だからむしろ、私の推測は全くの見当違いなのかもしれないけど、私はそう思った。


5月25日、いざ最終決戦へ

さあ、いよいよ最終決戦。アジアチャンピオンズリーグの決勝戦2試合目は、現地時刻に合わせて5月25日(土)25:00(26日の1:00)キックオフ。

基本的に、Jリーグを含む多くのサッカーの試合はDAZNの有料プランに加入しないと視聴することができない。私もアウェイ戦などは、DAZNの年間プランに加入して視聴している。

でも、今回は試合終了直後に日産スタジアムの大型ビジョンにビッグニュースが流れた。
それは、DAZNがアジアチャンピオンズリーグの決勝戦2試合目を無料ライブ配信することを緊急決定したという発表。

この太っ腹な決定は、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長、Jリーグの野々村芳和チェアマン、DAZN Japanの笹本裕CEOの話し合いの結果で決まったことだと後で知った。

この一戦は、マリノスのファン・サポーターはもちろん、日本のサッカー界の想いも背負っているのだと感じる。普段はしのぎを削り合っている他サポの皆さんが、いろんな場所で、それぞれのかたちでエールを送ってくれていることも目の当たりにした。

マリノスなら、やれる。
マリノス史上初の最高の景色を見せてくれる。

だから、ちょっと強引かもしれないけれど、普段サッカーの試合をあまり観たことがない方も、ぜひこの機会にDAZNでサッカーを観てみてください!!!

そして、試合を観てちょっとでもいいなと思ってくださった方は、ぜひ今度はスタジアム観戦に来てほしいです。

マリサポにならなくても、もしマリノスがきっかけで、地元のクラブや他クラブ、ひいてはサッカー観戦に興味を持ってもらえたら、すごく嬉しい。

サッカー自体のことをあまりわかっていない私が何を言ってるんだとは、自分でも思う。
だけど、サッカーをわかっていない私でもスタジアム観戦は十分楽しめているんだよ!ということは声を大にして伝えたい。

サッカーを現地で観ることでしか得られない、一生忘れられない気持ちや、一生忘れられない景色を、ぜひ現地で味わってみてほしい。

スタジアムで見るサッカーの試合自体の迫力に魅了されることはもちろんだけれど、きっと試合を取り巻いている周辺の情報や人の想いを感じることもできるはずだから。

そう強く感じた、5月11日のアジアチャンピオンズリーグの決勝戦 1試合目でした。

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