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アメリカでいう英語教育って、日本でいう国語教育と同じなんだな~と改めて感じた話。

昨日、これから先の英語教育についてのお話を聞く機会がありました。今、提携して、一緒に活動を作っている岡山県のアースエイト主催の国際リテラシー教育について説明会です。

岡山県で作られたプログラムですが、せっかく提携をしているので、名古屋でもやれたらいいね~なんて話している上で生まれたオンラインでの説明会。本来は、保護者向けですが、ぼくもこっそり?堂々と?聞かせてもらいました~😁

内容はざっとこんな感じです。

<開催テーマ>
・英語と子育ての悩みを同時に解決!
~自宅でできること&できないこと~
・読み聞かせの科学
~お父さんが活躍?父親の意外なリテラシー教育の役割~
・お家で学べる国際リテラシー教育!
世界各国のトップインターナショナルスクールが導入している国際リテラシー教育

ちなみに講師のまり先生は、僕も何度かお会いしたことがある素敵な先生。長年、海外で暮らし、海外で幼児教育や英語教育を大学院まで行って学んでこられた経験豊かな先生です。

<講師紹介>石井 茉莉(Mari Ishii)
Pioneers English代表兼プログラム開発者。20年間、香港やアメリカで過ごし、Hong Kong InternationalSchoolを卒業後、大学は幼児教育、大学院はリーディングスペシャリストの免許をHarding Universityで取得。リテラシー教育を通して日本の英語教育を伸ばしていき、日本人の思考力を伸ばすプログラムを幼児期から大人まで幅広くプログラム開発している。子どものみならず、家族も巻き込み、リテラシー英語教育をしていることが評され、International Literacy Association(国際リテラシー協会)のカンファレンスでも世界中の教育者に向けて登壇を行う。

そして、冒頭の紹介はこんな文章から。

日本の英語教育は50年前に既にアメリカをはじめ各国が廃止した学習方法をいまだにとり続けています。その実態と、子どもたちの学習時間・英語への投資を無駄にせず、将来に向けて今本当に学び身につけるべき「英語力」とは?最先端の研究情報も交えながらご紹介します。

え~!?そうなの!?50年前に廃止された方法!?驚きの内容でしたね。これは聞かねば!と思い、ZOOMの説明会に参加しちゃいました笑 ご一緒させて頂いた保護者の皆様ありがとうございます!


さて、前置きはこの辺で、早速本題へ。僕がへ~と思った部分を、感想を交えながらご紹介していきます。まりさん、内容違ってたらゴメン!!笑

① 日本の英語教育が取り続けている時代遅れな学習法とは?

ココは、冒頭の紹介文で僕が一番気になった部分なんです。実際に20年間幼少期を海外で暮らしてきたまり先生が感じていることを聞ける!ワクワクしていました。

そして、その日本の英語教育が取り続けてしまっている、海外が50年前にやめてしまった学習方法とは?

音だけを繰り返す学び方だそうです。どういうことか、簡単に説明していきます。例えば、英語で猫はCATですよね。これを音だけで学習するとどうなるか?ひたすらキャットと繰り返しながら学んでいくという方法です。その代表例がフラッシュカードです。次々と表示される単語を、言っていく学習方法ですね。実際、僕も中学校の英語では、こんな学び方してたな~と朧気ながら覚えています。

では、今の英語圏の子どもたちは、どうやって学んでいるのか?それは、音の法則から学んでいるそうです。これをフォニックスといいます。これは、CATだったら、いきなりキャットと音を繰り返すのではなく、C・A・Tとそれぞれのアルファベットの文字と、それぞれどう発音するかというルールを学んでいく方法だそうです。

これ、何が良いかというと、フォニックスを学ぶことで、文字と音の繋がりが見えてきて、知らない単語でも読めるようになったり、音で聞いた単語でも、ルールにのっとって書けるようになり、自分の力で英語の文法を組めるようになっていくことです。

これは驚きですね。今まで僕らが学んできた、Aエー・Bビー・Cシー、というアルファベットの学習方法は、もう世界のスタンダードからかなり遅れていたみたい。

でも、確かに文字と音を一緒に考えるのは当然かもしれない。日本語だって、あ・い・う・え・お、と1文字と1音を一緒に覚えていくわけで、それこそ言語の基礎だ。

このフォニックス。You Tubeでも子ども向けの歌や覚え方が色々あがっているみたいなので、良かったら検索してみてください。子ども向けですが、中高生が覚えても、英語の獲得にはかなり役立つみたいですよ😁

② All English or transition English ?

他にも目からウロコの情報が沢山あったんですが、長くなるので後1つにしておきます。もう1つは、第二言語習得に適した環境についてです。

今、日本の学校教育では、時間内の会話を全て英語に変えようとしています。これをAll English の環境と言うそうです。でも、これ学童期の第二言語習得には、それほど効果が無いことが5年前のアメリカの研究で分かったそうです。

アメリカには、英語を母国語としていない国の子どもたちがたくさん移住しています。その子たちが第二言語として英語を習得するための方法が研究されてきたみたいです。そして、その結果見えてきたのが、母国語と一緒に英語を学んでいくという方法です。それまで、アメリカでもAll Englishの方法が取られていたそうです。しかし、それでは理解できる子とできない子の格差がどんどん広がってしまっている。そこで、母国語と一緒に英語を学んでいく方法に切り替えたところ、成果が実証されたそうです。

なるほど、そう考えると、私たち日本人にとっては、英語も日本語も両方の文化を理解している人から英語を学ぶことがいかに大切かが見えてきますね。

ここまでを僕なりに簡単にまとめてみると

① 英語は英会話中心でなく、正しいライティングやリーディング(読み書き)と合わせて学んでいくことが大切である。

② 英語教育は、国語教育と組み合わせていくことで効果が上がる。

という感じで捉えています。


ここからは僕の感想

なるほど。やっぱり現場で実際に学んできた人の話は、説得力があるな~。それと同時に思ったのは、アメリカにとっての英語は、日本にとっての国語なんだなということです。絵本の読み聞かせについての話や、書き順の話、文字と音、文法についての話、そしてリテラシー教育についての話は、全部日本の国語教育でも同様のことが言われてます。

ちなみに、僕は一応学校教育を専門に学んできて、用小中高免許を持っています。その中でも、専攻は国語教育だったので、どうしても国語教育と合わせて考えてしまいます。


今回、言われている国際リテラシー教育でいう、リテラシー(広い意味での読解記述力。適切に文脈を理解し、解釈や分析を行うことで、表現していく力)は、国語教育でも同様に大事にされていることです。

そのため、話を聞きながら、僕は僕で、改めて国語教育の大切さを感じていました。第二言語としての英語を習得していくためにも、母国語としてのリテラシー力が必要になっていきます。

よし!英語は、まり先生に任せるとして、僕は子どもたちの国語力に力を入れていきますよ~。受験のためではなく、本当に必要なリテラシー力が身につく国語!せっかくなので、一緒にコラボして考えても面白そう!

でも、英語かあ、ぼくもちょっとだけ頑張ってみようかな・・・。


と書いている間に、アースエイトとのコラボ企画が決まりました!子どもたちのリテラシー力を育むアプローチを、国語と英語の両面からサポートしていくスペシャルスクール!5月の休校中に実施します!

近日、内容はお伝えしますね~!なんと、名古屋と岡山、そして京都の合同企画です!これは楽しみ!!

ではでは、また~!





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