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少数民族との出会い 《夫婦世界一周紀15日目》

大きなくぼみができていると、車はそのつど減速してゆっくりと乗り越えた。トゥヴァではくぼみもおかまいなしで飛ばしていたことを思い出す。同じツアーでも、トゥヴァとタイではだいぶ違う。

はじめて会った時、フウロが着ていたのはゆるっとしていて色彩鮮やかなアジアンテイストの服だった。民族衣装が好きだからと、いつかモン族の住んでいる場所に行きたいのだと言っていた。ベトナムには行けないけれど、チェンマイに来た理由は、少数民族に出会うツアーに参加する為だった。ミャンマーとの国境近くの場所には、アカ族・カレン族・バロン族など今でも多くの少数民族が暮らしている。

チェンマイの宿から車で数時間走ると、舗装されていない道路が続く道に入った。周りには果樹園。今は龍眼が旬だ。

車を降りてみると、小さな村があった。周りは山に囲まれていて、勾配の急な斜面にいくつも家が並んでいる。バロン族の住む集落らしい。

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