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【新卒採用担当者のエントリーシート、公開します。】あおきちゃんの就活(中編)


どうも~~
元アングラ女優、2年目社員・あおきちゃんです。

さてさて、前回に引き続き、新卒採用担当のあおきの就活を振り返っていきます。
今回はエントリーした4社すべてに通過した、私のエントリーシート(実物)を公開します!
エントリーシートを書くために行った自己分析方法と、面接対策のポイントついても紹介するので、是非参考にしてみてください。


あおきちゃん流・自己分析

エントリーシートや面接で自分のことを伝える為には、自己分析をしっかり行う事が基本!私がやったことは次の通りです。

STEP.1 過去を振り返り、書き出す。
幼少期・小学生・中学生…と時代に分けて、その時々に経験したことや、当時の趣味や興味があった事などを振り返り、書き出すところからスタートしました。
ここでは、思い出せる限り出し切るのがポイントです。
色々なエピソードが出てくるはずですが、私の場合はやはり演劇に関するエピソードが中心(というか、もはやそれ一本!)だったので、自己PRの軸に置きました。

STEP.2 5W1Hのフレームに合わせて整理する。
私にとっては、それまでの人生で最も頑張った演劇での経験ですが、
面接官からしてみれば未知の世界で、頑張った事や学んだ事の想像が付き辛いのではないか?と思ったので、
定量や定性を伝えれるように、5W1H(When/Where/Who/What/Why/How)の形で整理していきました。

STEP.3 その経験で当時思っていたこと、感じたことを書いていく。
それぞれのエピソードに対して、共通する学びやモチベーションを見つける為に書いていました。

STEP.4 まとめ
ここまでの整理を基に、自分がしてきた行動が社会にどう活かされるかを考え、自己PR文としてまとめていきました。
例えば、良い作品を作り上げる為には、文献を読み込んで時代背景を調べる事も多かったですし、役作りの為に、自ら役の設定に近しい人に会いに行って話を聞いてインタビューをする事もありました。
そうした経験は、商品企画をするための情報収集や、ターゲットの目線に立って考える事に活かせるのではないかと気付きました。

それ以外にも、私はリーダーではなく全体を俯瞰しながら発言や行動をとるタイプだという事に自己分析で改めて気付き、組織では、状況に応じて臨機応変に行動することはできるかもと思っていたので、それを裏付けるエピソードを掘り下げて、自己PR文にまとめる様にしました。

また、自己分析は良いところだけでなく、悪い部分やできなかったところも振り返ると色々気付きが増えますし、他己分析をする事もポイントです。
そうする事で、自分が大切にしている事や価値観に気付き、「仕事選びの軸」も見えてくると思います。

私の場合は、長い稽古期間が続くと集中力が切れたりマンネリ化してしまうのが、弱点でした。なのでルーティンワークよりは変化の多い仕事の方が向いているだろうな…と、向き・不向きに気づく事ができました。

良いところも悪いところも含めて自分が形成されているし、
好き嫌いや向き不向きが分かってくるようになると、
いろんな企業の雰囲気とか仕事の取組み方を知った時に、合う合わないの判断ができるようになってくると思います。

分析していくうちに、「自分って人のやり方に従ってばっかで、アイデアマンでもないし、全然大したことないな…」って、落ち込んだこともありましたが、そんな時は、友達とか家族、バイト先の人を頼って相談していました。

その時に「私は、あおきちゃんって、好奇心旺盛でいろんなことを知ってるから、よりいろんな事に気づいてくれる。それで助かったことがあるよ。」
と言われたことがあり、自分の中で新たな発見でした。

もし同じ状況にいる人がいたら、私の様に、友達とか家族、バイト先の人を是非頼ってみてください。
自分では気づきにくい長所を、他人が知ってくれていたりもします。


エントリーシート公開

ESに関してはエントリーした4社すべてに通過したのですが、他社のESを公開するのは難しいので、当時わたしが書いたワールドのエントリーシート(以下ES)を公開します!


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自己分析で、「演劇」を中心に整理した内容を活用して、いよいよESの作成です。演劇という一つの切り口から、複数のエピソードを書いたので、各項目について解説したいと思います。


・学業で力を注いだこと

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大学では舞台に関する専攻をしていて、1年間の授業のまとめとして授業公演を行うことが多かったので、そのエピソードを書きました。

ESを書く時、良い功績や結果を重視した経験があれば、それがアピールポイントに繋がることはもちろんですが、
功績や結果に捉われすぎないようにしてください。
面接官が知りたいのは、あくまでも、その人がどんな環境にいて、何を考えて、どう行動し、何を学んだのか。
そこから、仕事の取り組み方を想像し、採用を決めていきます。


では、どうすればそれらが表現できるのか。
実際に書いた項目を基に、項目の掘り下げ方を紹介します。

どんな課題があったのか?
 (ex.授業公演を成功させるためにはどうすれば良いか?)
周りはどんな環境・状況だったか?
 (ex.授業の一環という事もあり、参加者のモチベーションはバラバラ。意識高く取り組む人もいれば、単位取得のために活動している人も多かった。)
課題に対して取り組んだことは何か?
…本番までの制作期間で自分がしてきた行動
(ex.自主稽古の声かけ、担当じゃなかった準備を手伝った)

取り組みに至ったきっかけ、思い
…行動を起こそうと思った背景・心情
(ex.自分が作品全体の流れに関わるキーパーソン役。リーダーでは無いが、チーム全体の士気を高めて、作品のクオリティを上げたかった。)

なぜその感情が湧いたのか?自分の思考のクセは?
…心情の原動力となる自分の性格・思考は?
(ex.自分が置かれている立場や課題を考え、自主的にできることを探して行動している事が多い。)

掘り下げ方が分からない!という方はぜひ参考にしてみて下さい。



・大学生活において打ち込んできたこと

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さっきの質問と一見同じように見えますが、この二つの意図は異なります。
「学業で力を注いだこと」は、学生として必然的にやらなければならないことに対してどう取り組んだのかを聞く質問。
一方この質問は、学生生活において必須ではないが、自発的に考えて行動した経験があるかを聞く質問です。

私は学外活動で、自主的に映像コンテストに参加したことを書いたのですが、「経験を違う場所にも活用する力」をアピールするにはエピソードとしては弱かったかもしれません。
それよりも、飲食店のアルバイトを2店舗経験して、1店舗目で学んだ接客や店内での動き方を基に、2店舗目でオープニングスタッフとして入店した時に、店長と一緒にスタッフの導線づくりを考案したり、自分が接客の指導係として動いていた経験を、書いた方が良かったなと今となっては思います。

理由としては、面接官がパッと読んでイメ―ジがつきやすいから。
実際にESの評価に携わってみて、短期間で何百何千ものESを読み込んでいる裏側を知り、分かりにくい表現は理解するのに時間を要するなと感じました。
私の場合、演劇で活かした経験を映像作品で活かしたと書いたのですが、そもそも演劇なんてニッチな世界を知らない面接官の方が多いと思うので、「経験を違う場所にも活用する力」というアピールにおいては、アドリブがどうだとか細かい知識をぶつけても分かりにくいだろうなと感じました。

それに比べると、アルバイトでのエピソードは、どんな経験をしてきて何を活用したのかが誰にとってもイメージしやすい経験ですし、入社後、組織の中でどんなパフォーマンスをする人物なのかも、想起しやすかったと思います。



・将来の目標

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将来の目標!?と大学生活をぼーっと生きてきた自分にとっては、最初は何と答えればよいのか悩みましたが、21年間を振り返って、自分は直感的に好きだと思う事に挑戦してきたし、これからもそうでありたい。と思い、自分の人生のスタンスとか就活の軸をこの一言に込めました。



・フリー記入(あなたらしい自己紹介でシートを完成さえて下さい。表現方法は自由です

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今はWEB入力で提出するエントリーシートが多いので、このようなフリースペースが設けられている履歴書は珍しいかもしれません。

この項目では「演劇」でやってきた自分をうまく表現できるチャンスだとおもい、自分の人生を一つの演劇作品に見立てて、舞台のチラシ風にしました。

好奇心旺盛な性格を「アンテナ人間」とコピーをつけて、作品のタイトルに置き換えてみたり、自分の人生のターニングポイントとなった出来事を区切って、第一幕、第二幕としてみたり。
感情表現が豊かな部分を、写真で伝えてみたり、自分のこだわりを詰め込んだ項目にしました。
(補足ですが、左上の「劇団iako」は苗字をもじったもの。「第25回公演」は誕生日の2月5日の数字を入れました。細部まで変なこだわりです。笑)

ここでは自分が経験した行動だけを書き、面接の時に敢えて話せるような設計にして、準備万端で挑みました!

……が、実際の面接では、想定していた質問が来なかったです^^;
「なぜアンテナ人間とタイトルをつけたのか?」「なぜこんなデザインにしたのか?」みたいな、項目をどんな思いで作ったのかに注力した質問が多く、自分が狙った意図とは少し違いました。。

けど今なら、「アンテナ人間」の言葉の裏にある、私の人となりや個性を見定めようとしていたのかな?と思います。


2回にわたって、あおきの就活を公開しましたがいかがでしょうか。

実はこの記事で、後編として終わらせようかなと思っていたのですが、伝えたい事が多すぎて非常に長くなってしまいました!!
なので今回は中編とさせていただきました…すみません…。
面接については後編として、後日公開させていただきます!

この記事を読んでも、まだまだ不安や疑問がある…という方は、
ぜひ質問箱Twitterでも質問大募集していますので、就活に関する疑問があればぜひぜひお送りください!

(続く)

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