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メキシコの聖地を歩く~編集後記~

砂漠から帰ってきて数日後にイギリスの研修へ。
ロンドンから電車で西へ3時間、Dartmoor National Parkっていうだだっぴろい(945sq km)森の中にある学校。

授業はともかく、今回も森の空気を吸うのが楽しみ。乾燥した砂漠から木や湿った土の匂いのする森の中へ。感覚はずいぶん違うけどこの森のエネルギーもまたすごい。いわゆるrey lineの近くにあるってことも影響してるかもしれない。

その森の中で野生の鹿をみた。奈良公園の鹿みたいにもっそもそしていなくて、アニメのバンビみたいにかわいくぴょんぴょん跳ねてた。しかも2頭。なんともいえない気持ちになった。

というのも、砂漠を巡礼するウイチョール族の人たちにとって鹿は重要なシンボルになってる。鹿がこの世界を創造したと。特に青い鹿を想像の神とみなし、今の空が青いのは鹿の神がcerro de quemadoから天空へ飛び立っていったからだという伝説がある。(あくまで伝説。)(あ、もののけ姫でも青い鹿についてふれていたっけ?)

僕がみたのは、残念ながら普通の、薄い茶色の鹿だったけど、そのタイミングというか、なんともインパクトのある出会いだったわけで、鹿に会わせてくれた何者かに感謝せずにはいられなかった。その瞬間の気持ち、それこそ言葉にできないけど、大切にしたい。

砂漠の話が途中で切れていたのを思い出したので、そっちへ。
最終目的地cerro de quemadoへ向けて谷間を登っていく。結構な急斜面。いらない食料はここに住む動物たちへ残していく。


登っていくうちに少し後悔。「もうちょっと食っときゃよかった!」前日晩飯抜きだったので、ここにきてようやくバッテリー切れ。。?もともと燃費の悪い僕にとって炭水化物の摂取は必要不可欠なのに今朝の朝食は乾燥フルーツにほんもののオレンジとりんご。やばい。手が痙攣してきた。脚も。血糖値が低下してる。急激に。


バックパックの底にM&M(ナッツ入りチョコ)発見!
幸せ。
ちょっとクライミングっぽいポイントもチョコパワーで。


でもここにはなにかがあるなあ。上へ行くことを「意図」すると身体がすっと引っ張られる感覚にふと襲われるときがある。何人か他の人も同じようなこと言ってた。

全員の水がなくなったころ、ついに、quemado山頂へ。
風と鳥のさえずり以外何も聞こえない。


still..


すべてが静寂に包まれてるけど、なにかが動いてる。

上でお供え物と一緒に、各自「意図」を記した紙をそこへ残した。

しばらく風を楽しんだ。

140kmの道のりを思い出そうとした。

すべてが一瞬のできごとのように感じられた。


凍えそうになりながらイワシになって寝たのも、

真っ黒にこげたオートミール食べたのも、

もう1人の自分と2人3脚して歩いたのも、

闇のなか走ったのも、

薪を拾い集めたのも、すべて。


ここでの「意図」はかなり強力らしい。



~~~~~~~~~

幻覚性の植物で有名なスポットではあるが、

僕たちの目的は、トルテカ族の気功の修練でエネルギーレベルを上げて、

その状態でその地に乗り込むことだった。


聖なる植物を、経験豊かなシャーマンの指導の下、

摂ることには特に反対はしない。


だけど、トルテカ気功ですばらしい体験をさせてもらった。


世界中、日本国内にもたくさんのパワースポットがあるけど、

せっかく行くなら心身を清めて行く方がいいと思う。

そして、最大のパワースポットは、

個々の中にこそあると今では思っていて、

遠くまで出かけることもなくなった。


こころと身体を整えて、

呼吸を通して精神を鎮めれば、

そこが一番近くて強力なパワースポット。


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140kmを歩き終え、リラックスして過ごす面々


#メキシコ #パワースポット #自然体 #空 #道 #クラニオ

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