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自閉症スペクトラムの就活。


初めての障害者雇用の面接が終わったので、久しぶりに就活の話含めASD(自閉症スペクトラム)人間の苦悩について話そうと思います。

久しぶりなので敬語にしましたが、普段「だ・である」調なので、戻そうと思います。


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最近私は手帳を取得したので、就職活動を本格的にスタートしている。


エージェントを利用してみて感じたのは、あまり私の障害に対するハンデ(自閉症スペクトラム、注意欠陥)を重くとらえていないということだ。

以前書いた記事でエージェントについて詳しく書いたが、現在もあれから変わらずATgpとDodaチャレンジを利用している。


個人的にはハロワよりも百倍良いと思うが、就労支援も行っている心理士さんの話によると(就労移行に週一来てくれていた方、卒業生の中には求人を紹介してもらい就職した人もいる)利用者はエージェントとは上手くいかないことが多いらしい。


ただ、それはエージェントが経験の浅い人の場合があるからだった。つまりエージェントもある意味ガチャのようなもので、経験のある人に当たるかどうかは運しだいということだ。


障害者雇用のエージェント


特に障害雇用のエージェントとなると、そもそも精神障害者に特化した知識を持っている人は少ないだろうし、まだ経験の浅い人がエージェントとして活動している可能性も割と高いのだろう(ATg〇でも経験の浅い人で合わなくて辞めた人もいたらしい)


ただ私はエージェントはメリットの方が大きいと思う。何より、わざわざハロワに足を運び、紹介状をもらい書類を送る手間が省ける。また精神障害を足切りする企業も多いようで、卒業生から聞いた話では通る可能性もかなり低い。

それなのに、わざわざ履歴書を作成して、志望動機まで一生懸命作りこんで、どこも落ちる…なんてことになったらばかばかしくて仕方がない。


特にハロワに行くのが私はあまり好きではなく、負のオーラが漂い職員がおじさんばかりで、精神障害者は通りづらいから~なんて言ってくるのに行きたいわけがない


かなり私情を挟んでしまったが、実際ハロワの人たちは割と否定的だ。現に私はハロワに行くたびに現実を感じさせられ、事務職なんて無理かもしれないとさえ思わされた。

特に保険会社や金融は信用第一だから精神障害者は雇われづらいなどと言われたが、全く精神障害者を雇わない企業なのだったらそもそも履歴書すら送りたくないと感じる※クローバーナビの雑誌を見せられたが、実際精神障害者を一人も雇わない企業もある……


精神障害者の就活

ただ、企業の中には精神障害者の方が圧倒的に多く雇っている企業もあるし、精神障害に偏見のある企業になんてそもそも行きたくないだろう。互いに不幸になるだけだし、試しに雇われたとしてもすぐに辞めさせられる可能性も高い。


そう考えると、ハロワに行くメリットと言うのはかなり低い。よほど行きたい企業があれば別だが、エージェントは5~15社程度紹介してくれるし、実際私はエージェント経由で特例子会社の一次面接を受けたばかりである。


ハロワ経由で受けようと思ったらやる気を失っていたに違いない。それくらいハロワが好きではないし、受かるかどうかもわからないのに志望動機を書くのはバカバカしい。


ただし、就労移行はハロワ経由で面接を受けることを勧めてくる場合が多い。なぜならスタッフが介入しづらいからであり、利用者が混乱しやすいからだ。

ハロワ経由なら、面接にスタッフが同行もできると言われたが、それは違っていた。


少なくとも、私はエージェント経由で面接を受けたが、スタッフが同行可能な企業なら、面接にスタッフを一人同行しても大丈夫だと言われた。

そうなると、ハロワをわざわざ経由するメリットは格段に下がるわけである。


ただ、個人的には経験のあるエージェントかつ、返信の早い人が良いと思う。どの会社かも少なからず関係はするが、違いは求人の多さと用意する書類程度だろう。

Dodaチャレンジも個人的には事務職かつ条件の良い企業を10社以上紹介してもらえたので、大変ありがたいと思っているが、最初の面談までにかかる時間は長いなと感じた。初めは受付の人に説明し、エージェントと実際に面談をするのはその後だからだ(ATgpは初めからエージェントと話せてすぐに求人紹介してくれた)


ちなみに、エージェントとの初回面談(求職活動をする前に行う面談)がまだなのだが、1時間半かかるらしいので、面談はかなり手厚くやってくれるみたいだ。

※紹介する求人がない場合、面談すらしてもらえないらしいが……


自閉症スぺクトラムだからって


私はこの障がい名に負い目を感じているが、それでも、自分は軽度と診断されているので、人並みに仕事ができると信じている。注意欠陥も、それほどひどくはないし、十分対策は可能だと思う。
※前職でもメモやチェックシートを見ながらかなり慎重にやっていたので同じミスはしないし、配属1年後あたりには、ミスがだいぶ減ったと思う。


私はもともとネガティブ気質なので、気を抜くと自分を卑下しそうになる。ただ応募する求人があって、エージェントに挑戦してみましょうと言ってもらえるのは嬉しいことで、エージェントの存在も私の励みになっている。
※就労移行のスタッフの支えもありがたいし、かなり相談にも乗ってもらっている。面接も心強かったので、スタッフが嫌いなわけではない。


私は、障害特性があっても自分が行きたいと思った企業に入社したいし、特例子会社でないといけないとは思っていない。

ただとある特例子会社は、『仲良くしなくてもいい』と研修で指導しているらしく、私にとってはとても良いなと思った。


必要以上に仲良くなろうとするから、疎外感を感じる人が出るし業務時間外の必要のない付き合いが生じる。

そういう『付き合い』が苦手で、重荷になる人間もいるのだと、分かってくれるところもあるんだなと思った。

ただ、それだけ。


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