カメラがバーンってキャラを映して、BGMがドーンだYO! シナリオを書く時はメディアの違いを意識しろ!?(ノベルゲーム制作講座34・テキスト編①)
背景や音素材を使うことで、視覚と聴覚の描写を省略できる。
ノベルゲームでは、テキスト表示時の文字数制限がある。
テキストはクリックしないと表示されない。そこがおもしろい。
印象的な文章の書き方、効果的な人物描写の方法といった
「文章作法」については多くの小説家、クリエイターさんが
ためになる著書を出してくださっているのでここでは説明しません。
ここでは、
『ノベルゲームにおけるシナリオテキスト(文章)の約束事』
についてお話していきたいと思います。
■ゲームと小説。メディアの違い
ノベルゲームと小説の大きな違いは、
パソコンやテレビ、スマホの画面に
「キャラクターの立ち絵、CGを表示できる」ことです。
小説では、登場人物の容姿や表情の変化を描写しなくてはなりません。
ですが、ノベルゲームでは登場人物の容姿はビジュアルで表示され、
表情変化は表情差分として表示できます。
(©ALcot)
背景も同じで「木造建築の住居が目の前にある」と描写せずとも、
木造家屋の背景CGを表示すれば、場面描写を省略できます。
この「ノベルゲームでは、必ずビジュアルが表示される」
というお約束を意識しないと情景描写がくどくなり、
文章のテンポが悪くなります。注意しましょう。
■ノベルゲームでは、喋った人物を表記しながら書く
ノベルゲームと小説の大きな違いがもうひとつ。それが
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内勤ライターとして、美少女ゲーム業界で15年以上働いてきた経験と、そこで得たノウハウを文章にまとめています。ゲーム業界特有の謎規則や技術解説、仕事に取り組む際の心構えなどもご紹介。応援してくださると定期的に記事が更新されます(人間だもの)