見出し画像

「わにに行くと云うから息抜きについて行ったら、最終的に湯呑みを買ったお話をします」


画像8

ここが「わに」です。喫茶店でした。

画像9

あれ天井にミモザがあるね。洒落てます。

画像10

まだ新しいお店なのです。隣には本屋さんがあります。正確には、「本屋のとなり喫茶わに」みたいです。面白いですね。

画像11

お昼時でしたので、さわらの入ったベトナム風スープのセットを頂きました。パンは自家製だそうです。アッサムティも一緒に注文。サラダが在るのがとっても嬉しい。スープにはパプリカや玉ねぎ、それにパイナップルがごろごろ入って、酸味の効いたスープで、とても美味しく頂きました。スパイスを色々使う料理は家で殆ど作らないので、こんな風に外で食べると新鮮で楽しいです。どんなスパイスが入っているのか、当てっこできたらもっと楽しいだろうなあ。

食後に隣の本屋へ立ち寄りました。並べ方、本の集まり方、思わずわくわく、手に取りたくなるような配置です。不図、ここなら先日から読みたいと思っている絵本がある!と何故か瞬発的に思いまして、早速首をきょろきょろしますと、なんと本当にありました!!丁度立っている場所の足元の方で、表紙を見せる様に並べてあったのです。その時の驚きときたら、まるでここに居るよと呼ばれたとしか思えないタイミングで、あまりの都合の良さに、びっくりしました。探していた絵本と云うのは、先日こちらnoteで「風の子」様が御紹介なされていた「つきのぼうや」という絵本です。折角なので、誠に勝手ながら記事も御紹介させて頂きます。想像通り、可愛らしくて素敵な絵本でした。風の子様、御紹介下さりありがとうございました。

さて喫茶と本屋を後にして、更に歩きます。折角ここまで来たのなら、是非とも伺いたい店がありました。「織部・うつわ邸」というその名の通り器のお店です。美濃焼、織部焼を主に扱っているお店なのですが、建物は築100年の商家屋でして、殆どそのままの形でお店にされていて、足を踏み入れるだけでも楽しい空間です。靴を脱いで畳敷きの部屋に上がると、陶器の世界が広がります。畳なので、座り込んで作品たちと向き合いながら、窯元によって特色の違う風合いをじっくりと楽しみます。志野、織部、黄瀬戸、美濃、色々あります。陶器の他にも、津軽びいどろなどのガラス食器や、南部鉄器、暖簾や風呂敷と云った物も販売しています。どちらを向いても楽しけれ、なのです。二階建てで、上に上がる階段など、踏みしめる度にぎしぎし音がします。探検しているようで好奇心を擽りますが、古い家に慣れない人は、壊れないかと少しどきどきするそうです。

今日は眺めるだけの積りでしたが、不図思い付いて自分の湯呑みを探してみることにしました。手に馴染む、かあいらしい子が、お茶の時間を楽しませてくれたらいいなあと思っておりました。二階の作品を巡りながら、出会ってしまいました。こちらです。

画像1
画像2
画像3

こちらいちの左手です。それは置いておいて、かにさんです。織部・蟹文でございます。早蕨窯・佐藤和次作。手に馴染む形。一目見て、これがいいな。と思いました。織部の深い色合いが、写真から伝わって来ませんね・・棚には三つならんでおりましたが、このかにが一番好きだったのです。こちらへ迫りくる様子が、面白いと思いました。食の風景などで時々湯呑みが移り込んでいますが、このような柄付きは初めて手にします。早く美味しい緑茶を淹れてみたいと、わくわくしながら一緒に帰りました。

更にこちらはビアタンブラーです。私のものではありません。わにに行くと言い出した今日の連れが購入したものです。まあ、妹です。玉山・保夫窯・四代玉置兼光作・鼠志野でございます。志野にも色々ありますが、こちらはみんな鼠色が基調となったシリーズで、光の加減で青味を帯びて見えたり、鮮やかなグレーになったり、それから少し土の茶色い部分もあり、それが澄ましただけでない、武骨さを表していて、本人曰くお気に入りポイントの一つであったそうです。

画像4
画像5

今晩の夕食で早速ビールを注いで楽しんでおりました。

そして今日はもう一点、迷いに迷って買ってしまいました。こちらは国産ですがお値段はリーズナブルな食器です。少し深みのある平皿。カレーやパスタ用だと書いて在りましたが、自分は朝食のワンプレートを作るのに最適なのではなかろうかと思って買いました。なんといっても色です。わたくし近頃色に惚れて買い物をする事が増えました。藍色が好きです。落ち着く。

画像6
画像7

分かりにくいですが、お皿の表面の、中央に向かうラインは、実際に凹凸になっています。波打っている。面白い。

今日はお土産に、三時のおやつを買って帰ったので、早速このブルーに載せてお茶にしました。

画像12

この写真の方が湯呑みの風合いもよく分かります。奥の梅の花の柄のものは元からわが家にある湯呑みです。

久し振りのおでかけ、新しい空気を沢山吸って、ゆったりと息抜きをし、また新たな執筆の糧も得て、楽しいひと時でした。


画像14
画像14

おまけに、河童がいたから、載せておきます。斬新。

                            いち



この記事が参加している募集

お読み頂きありがとうございます。「あなたに届け物語」お楽しみ頂けたなら幸いにございます。