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故人に恋した話

私が飛び降り自殺をする前に、遺書を書く参考にした本。

二階堂奥歯さんのことは、Twitter眺めてるときにちらりと噂を見かけたのがきっかけで知った。

「自殺する直前まで書かれていたブログ?変なの」と思いつつ、気になって仕方がない。

近所の図書館に本があった(すごい)ので読んでみる。

本を読んでいて、こんなに胸を引き裂かれるような思いをしたのは初めての体験だった。

私は、ほとんど私の母に近い年代の女性(故人)に恋をすることになる。

自分と重ね合わせるのはいかがなものかとも思うが、重ね合わせてしまう。

彼女は26歳の誕生日を目前にして、私は26歳の誕生日を迎えてすぐに、飛び降り自殺を決行している。

その心情はもちろん彼女本人にしかわからない。

私はだいぶ安易に自殺を選択したよ。

奥歯さんは決行する年単位で前に、「いずれ自殺する自分」を認識していたようだった。

自殺に対する向き合い方も動機も、人それぞれ。

けれど私が以前にどこかの日記で書いたように、自殺する人の頭の中は、まぁ自分のことでいっぱいなんだと思う。

自分のことだけで、懐が限界を迎えてしまった人たち。

死に引っ張られる。
死が迎えに来る。

死は恐ろしいが、生きていくことはもっともっと恐ろしい。

私はそんなことを考えていた。

流石に奥歯さんとは地頭が違いすぎる気がする。

難しくて何を言ってるのかわからないところも多い。

今日ものうのうと生き延びている私は、未だに「この魅力的な女性が、こんな最期を迎えなければ」とか、小さいおつむで考えてしまうのだ。


今日は昼寝をしていない。

図書館に行くときは、左手を置く台になるタオルを持参している。

そして、右手で紙の本を読む。

紙の本が読めることの、なんと幸せなことだろう!

嬉しい!

今年の目標もう達成しちゃった!

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