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編纂記 #4 カテゴライズ②

前回の続き(以下参照)

ということで、今回は副詞・形容詞について考えていこう。副詞と形容詞、以外にもかなり重要なのである。追加情報的な品詞ほど文に具体性をあらわしてくれる。ので、羅列してみる。

■本題副詞編

・状態
・程度
・叙述
・(指示)

文法的に日本語では副詞は4分類に分けられる。
なお、指示の副詞はこう、そう、ああ、どうの4種だが指示語として捉えれば問題がないため実質3種となる。そして、状態の副詞はさらに4種類に分けることができて、「時間関係」「頻度」「擬態語」「擬音語」である。とりあえず日本語基準で副詞"的"な役割の語を並べてみる。

・時間関係 

*分類ガバ

[以前]
~~前
すでに
前に
かつて
今まで
さっき
とっくに
[現在]

最近
近年・近日
やっと
もうすぐ
[近い将来]
すぐに
それから
今から
そしたら
まもなく
[将来]
~~後
この先
あとで
[継続]
ずっと
永久に
これから
今後
から〜まで
~~間


・時間をあらわすことば

秒 分 時間 日 週間 ヶ月 年
おととい 昨日 今日 明日 明後日 しあさって 去年 今年 来年 西暦
日の出 明け方 早朝 朝 昼 夕方 夜 日の入り 真夜中 午前 正午 午後

・頻度

*同じ頻度の語でも複数身につけたほうが便利(主観);%はあくまで目安

いつも 100%
たいてい、だいたい、普段は 90%
頻繁に、けっこう 80%
よく、そこそこ 60-70%
ときどき 50%
たまに 40-30%
稀に、ほとんどない 10%
滅多にない、ほぼない 5%
全くない  0%

・可能性

*%はあくまで目安

絶対に、確実に 100%
間違いなく95%
ほぼ確実に 90%
おそらく80%
多分 75%
きっと 65%
もしかすると 40%
ありえない 0〜10%


擬音語・擬態語についてはかなり話が複雑になってくると気づいたのでまた違うときに説明するとしよう。
次に、程度の副詞。

甚だ 全然 丸っきり 至って 良く 酷く 一層 あくまで 一応 こよなく 極めて くまなく 頗る かなり とても わりと 全く えらく 主として 断じて より 更に すっかり びっしり だいぶ 徐々に もっと 夢にも たかが ただ 到底 すごくちょっと ずいぶん 次々 軽々 ぐんぐん 思いの外 どんどん どっぷり
              参考:Weblio辞書 副詞(程度)/太字は最重要語

・叙述

*太字は単独でも知っていたほうがよさそうな語

たぶん  〜だろう・〜はずだ・〜と思う
きっと 〜だろう・〜はずだ・〜と思う
おそらく 〜だろう・〜はずだ・〜と思う
もしかしたら 〜かもしれない
決して  〜ない
全然  〜ない
とうてい  〜ない
少しも  〜ない
必ずしも  〜ない
どうして  〜か
なぜ 〜か
果たして 〜かどうして  〜か
どうか  〜たい・ください
ぜひ   〜たい・ください
どうぞ  〜たい・ください
たとえ 〜ても
もし 〜ても
仮に 〜ても
まるで 〜ようだ
  参照:呼応(こおう)の副詞の意味と使い方【一覧つき】 |   記事ブログ


■形容詞...

形容詞はさすがにありすぎる。...とは日本語話者の感覚ではそうなる。いくつかの言語は数十個の形容詞しか持たないという事実知っていたがWikipediaを読み漁っていたらイマス語という言語はたった3つの形容詞しか有していないらしい。これははじめてしった。でも困った。確かに、数多くある品詞の中でもかなり言語によってばらつきがある形容詞をどうやってまとめようというのだ。僕が力を入れている活動はマイナー言語の保存だが特に、形容詞が少ない言語というのは部族などが使用している言語に多い。これはどういうことかというと、元来の形容詞の数についての資料は見当たらなかったが(時間があれば研究してみたい)、とりあえず世界で多く話されているメジャー言語は外来語や借用語もあり、新しい形容詞が発明されることも少なくないだろう。文化が異なる他国の言語を借用するのはその国の思想や思考回路が反映されている場合があり、即ち外来語・借用語が多く流入されている言語は今まで持っていたその土地固有の思想以外の考え方が普遍的になっているはずだ。これは新たな単語が増えていくメカニズムとなっているだろう。ということは、語学学習者支援の面でいえば好き勝手に形容詞の分類やら考察をやっても問題ないだろう。但し、例のマイナー言語については、人称代名詞の件と一緒にけんとうするべきけんとうするべきである。

というわけで一旦これで話は終わりにしよう。
次回は...、書きたいことが多すぎてまだ決まってないですが、
書きたいと思ってるネタはこんな感じ。なるべく高頻度で投稿したいと思ってるので編纂記シリーズも含めて是非読んでみてください!

・名詞分類
・言語別人称代名詞一覧
・文法書がない言語の勉強法
・世界の文字網羅/解説
・IPAに次ぐ音声記号を考える
・形容詞と外来語 
・思考回路と文化と言語

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最後まで読んでくれてありがとうございました!


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