【現役人事が解説】リファラル採用のメリット・デメリット!*企業編
こんばんは!WEBライターのsora(そら)です。
ビジネスパーソンがスキルアップできる情報を定期的に発信しています。
少子高齢化に伴い、日本の人口が減り続けています。
そして労働人口も減少中!現在の日本の労働人口は6,800万人。
毎年数万人ずつ労働人口は減っています!
その結果、各企業が人材不足という問題を抱え社会問題にまで発展。
そして、企業による人材争奪合戦が加速化するとともに、ビジネスパーソンの転職は当たり前に!
ビジネスパーソンがキャリアを構築するうえで転職活動は当たり前!
転職活動の有効な方法として「転職エージェント」や「転職サイト」を活用する方も多いと思いますが、より確実に自分の行きたい企業に就職するための最短ルートとして「リファラル採用」という方法があります。
この記事では「リファラル採用」を知らない方や、これから活用していく方向けに企業側(人事)目線でのメリット・デメリットを紹介いたします。
リファラル採用について
リファラル採用とは?
リファラル採用とは、自社の社員に友人や知人などを紹介してもらい、採用につなげる採用手法です。社員の紹介によって採用された人材は、定着率が高く、企業文化に合致しやすいというメリットがあります。近年、人材不足が深刻化する中、多くの企業で注目されている採用方法です。
リファラル採用と縁故採用の違い
リファラル採用と混同されやすいのが縁故採用です。
縁故採用は、血縁関係や特別な関係にある人物を紹介する採用方法ですが、リファラル採用は能力やスキルを重視した採用である点が大きく異なります。
企業側|リファラル採用のメリット5選
1.採用コストの削減・採用活動の効率化
人材エージェントや求人サイトや頼るよりも、採用コストを大幅に削減できます。人材エージェントで採用した場合の報酬は採用者の年収の35%前後。
例えば年収1,000万円の方を採用した場合、350万円が人材エージェントに払う手数料です。それと比較してリファラル採用であれば紹介した従業員に払う費用相場は10〜30万円程度。
大幅な採用コスト削減となります。
そして、上記にあわせ採用活動自体も通常の求人広告や選考にかかる手間が大幅に省けるため、採用活動の効率化が図れます。
2.転職市場では出会えない人材の発掘チャンス
社員の友人・知人の中には、転職を考えていない優秀な人材も多くいます。リファラル採用を活用することで、転職市場では出会えない人材と出会える可能性があります。
3.候補者情報の質の向上
社員から紹介された候補者は、自社の求める人材像をよく理解しているため、選考の効率化が図れます。
そして紹介する側の社員は、自社の理念に共感し、貢献意欲の高い人材を紹介する傾向があります。そのため、定着率が高く、優秀な人材を獲得しやすいというメリットがあります。
4.社員のエンゲージメント向上
自分の紹介した人が採用されると、紹介側の社員は承認欲求が満たされます。よって会社への貢献意識が高まり、エンゲージメントが向上します。
5.企業文化の浸透
社員が、自社の文化や価値観に合致する人材を紹介することで、企業文化がより一層浸透します。
企業側|リファラル採用のデメリット5選
リファラル採用は、採用コストの削減や質の高い人材の獲得など、多くのメリットがある一方で、企業側にとってもデメリットが存在します。制度を導入する前に、自社の状況に合致しているかどうかを検討し、適切な運用をすることが重要です。
1.不公平感が生じる可能性がある
紹介者によって選考基準が異なると、不公平感が生じる可能性があります。特に、役職者や評価の高い社員の紹介する候補者が優遇される傾向があり、選考の透明性が損なわれるリスクがあります。
2.多様性に欠ける人材が集まる可能性がある
社員が紹介する人材は、似たような経歴やスキルを持つ人が多くなるという傾向があります。そのため、多様な人材を獲得することが難しくなる可能性があります。
3.制度を悪用される可能性がある
紹介制度が不十分だと、紹介を悪用される可能性があります。例えば、紹介者自身が利益を得るために、不適切な人材を紹介したり、紹介報酬を不正に請求したりするなどが考えられます。
4.紹介者の社員との関係性の悪化
紹介者は、候補者との面談や選考への参加など、負担が大きくなる可能性があります。特に、紹介した候補者が不採用になった場合、紹介者と候補者の関係が悪化するリスクがあります。
5.制度運用・社員教育において目に見えないコストがかかる
リファラル採用の制度を運用するには、システム導入や社員への教育など、時間コストがかかります。また、紹介報酬を設定している場合は、その支払い費用も負担となります。コストについては人材エージェントや採用サイトを活用するよりもはるかに安価ですが、上記1〜4の目に見えないコストとの比較検討が重要となります。
まとめ|企業側のメリットとデメリット
リファラル採用は、採用コストの削減や質の高い人材の獲得など、多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。制度を導入する前に、自社の状況に合致しているかどうかを検討し、適切な運用をすることが重要です。
一般的にリファラル採用は企業側のメリットばかりが多く取り上げられます。効率的でコスト圧縮、紹介者の質も高く、エンゲージメントも獲得できる等、良いところは確かに多いです。
ただ、そのメリットは裏返せばデメリットにも繋がりエンゲージメントを下げ、離職者を増やす原因になる等、優秀な人材確保が目的だったのに、人材離職が増える可能性も加味しています。
メリットがデメリットにならないためも採用開始前の社内での規則づくりや活用方法等の整備が必須です。
これからの時代、リファラル採用をうまく利用できることが企業の人材戦略の柱になると思います。
この記事が人事担当者の参考になることを願っています。
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参考資料
リファラル採用とは?メリット・デメリット・トラブル事例・制度を紹介し、促進方法も解説!: https://www.pro-bank.co.jp/saiyo-meister/personnel-story/adopt-referral-merit-demerit
リファラル採用とは?導入のメリット・デメリット、運用のポイントを紹介 | d's JOURNAL(dsj): https://www.dodadsj.com/content/220909_referral/
リファラル採用のメリットとデメリットとは?定着に向けた運用方法や注意点を解説: https://www.persol-wd.co.jp/column/referral-recruiting/
リファラル採用とは?メリット・デメリットや運用方法を解説! | 人事ZINE - オファーボックス: https://offerbox.jp/company/jinji-zine/referral-recruiting/
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