見出し画像

86.甘酸っぱい恋の天秤

いらっしゃいませ、そば処『つきなみ』の岩永ゆずです。
夏休みも終わって、9月。
『恋の七不思議』もいよいよ6つ目に。

この日、理科の授業終わりをわたしは待っていました。
寝ぼけた一輝を叩き起こし、世紀の大実験です!
まず、上皿天秤の一方に角砂糖7つ
そして、反対側に梅干しをのせ、天秤をつり合わせていくのです!
いや、なんだそれ!
と、言いたいところなんですけど、そういう七不思議なんです。

その6、理科室の上皿天秤に角砂糖を7つのせ、二人で梅干しとつり合わせる。
恋は甘酸っぱいということですよね!?
意外にも難しく、微調整の繰り返し。
一輝ったら、梅干しに直接かじりついて、重さを合わせようとしてました(笑)。
ちょっと、それかじり過ぎ!

玉平さんから、聞きました。一輝が人工チャラ男やってること。
つまり、心まではチャラ男に侵されてなかったんです。
そう、昔のまま。
まぁ、高校デビューとしては、似合ってないかな?
一輝はもっと、泣き虫の方が似合ってる。

屋上で一輝が言いました。
「帰宅部退部して、何かしらのスポーツでもするかなー」って。
あの約束、覚えてたんだ。
これで、全国大会に行った時、吹奏楽部で応援しに行けるね?
どんなに虚しくても、切なくても、苦しくても、
そこに君がいたら、楽しいとしか言いようがない。

#恋の七不思議 #恋の天秤 #たまひらハイツ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?