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20211030 通院メモ 知能検査を受けた中から気になったこと

先日、WAIS-III知能検査を受けた。

認知検査は、脳の色々な能力のうちIQを測定したり、能力のばらつきを見つけるためのものだそうだ。
おそらく、出てくる結果は自分のことをモニタリングして見えていることが裏付けられるような形で出て来るのではないか。

検査を受けると、前々から気になっていた自分のワーキングメモリの中で、特に聴覚に関することをワーキングメモリにおいておくことが苦手だというのを検査を受けながら物凄く実感した。

そのことを、クリニックの振り返りでリハビリの先生に話した時に、短期記憶を司る前頭前野などについて解説をしてくれた。
Wikipediaや専門書レベルの話ではなく、要約されたものということもあるので、詳しい話ではないけれど、構造がわかっていることで自分の対処へと繋げることができる。

手書きのメモのままだとわかりにくいので、デジタルデータ化というかKeynoteのスライドにしてみた。

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ワーキングメモリにつながるものとして、中央実行系というのがあるそうだ。
これは、三つの記憶に関わるものを統合し、認知へと繋げる機能を持っている。
これが、ワーキングメモリとして記憶される。
記憶されるのは短期記憶で、時間的には長くても30秒程度とのこと。
このワーキングメモリは、脳の前頭前野で働いている。

自分が検査を受けている間に感じていた苦手感や得意なことなどを当てはめると、視覚に関わる作業はどちらかというと得意な分野になり、音を聞き取って記憶するということに関してはとても苦手な分野となる。

さらに、ここに自分の特性としてADHDの特性が被さってくる。
ADHDはワーキングメモリの保持が難しいというのが特徴としてあるらしい。
それは、衝動性があることで、気が散りやすい、記憶しようとしていることに集中することができないということでもある。
意識があっちこっちへと向いてしまうから。
例えば、音楽を聴きながら読書、勉強したり文章を書くなどといったことは、出来ないことでは無いけれどもかなり負荷が掛かっている様な気はする。
音楽に気が向いたり、目の前の勉強や書こうとしている文章とものすごい短いサイクルで行き来する感じがある。
だから、疲れる感じがすごくある。
静かな方が有り難い。

また、前頭前野が疲れてくると、ワーキングメモリも小さくなってしまうそうだ。
仕事などのストレスが掛かると、どうしても疲れてくる。
逆にここが元気ならば、ワーキングメモリも大きくなる。

こうした要素だけでは無いだろうが、自分の特性を考えると、こうしたことを踏まえて色々と工夫をすれば対処できるところもある。

まず、前頭前野が疲れていない状態を作ること。
脳がしっかりと休息する事を日常生活の中で取り組めているかどうか。
その要素と言えば、栄養面などの食事、運動、マインドフルネス、シングルタスク、生活リズム、ルーティンなどなど。
そして、ADHDの性質を考えるとTo Do管理とスケジュール管理が必須となってくる。
疲れている状態だと、気分に引っ張られてしまいやすい状況も生まれる。
先延ばしも出てくる。
優先順位も崩れてしまう。
だからこそ、To Doやスケジュールをアウトプットして、自分の特性としてはそこそこ得意の視覚で受け取りやすい様、可視化しておくということが必要になってくる。
一人だけでそれを見ていると、判断できないことも生まれてくるだろう状況が出てくるので、ソーシャルサポートとして相談相手を持っておくということも工夫の一つになる。

構造がわかっていれば、どんな工夫をすれば効率よく自分の特性にアプローチできるか、困らない様になることが出来るかというのも見えやすい。
そうしたことを組み立てられる様に、今は練習と相談かなと思っている。

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