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香港

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#香港電影

『Crisis Negotiator 談判專家』

『Crisis Negotiator 談判專家』

先日の『CUSTOMS FRONTLINE 海關戰線』に引き続き Herman Yau 邱禮濤作品。面白くて当然だけれど、これもまたマジで面白かった。この2作品が連続で観られたのはラッキーかもしれない。それぞれが娯楽大作として物凄く面白かったので日本でも公開されて欲しいな。

この『談判專家』、奇しくも6月30日に観てしまった。劇中で黃家駒が亡くなったというニュースが流れるという設定を知らなかった

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『CUSTOMS FRONTLINE 海關戰線』

『CUSTOMS FRONTLINE 海關戰線』

優先場のチケットを頂いて公開に先駆けて観て参りましたよ。ありがたいことです。

『拆彈專家』で紅隧を爆破した、あの邱禮濤作品よ?期待しないわけないよね。(ちなみに『拆彈專家2』を観ていないので、これでどこを爆破したのか知らない私なのでそこは突っ込まないでね。どんな作品も前情報無しで観たいのよ。)あちこち爆破したり車クルクル宙返りさせるのに定評のある邱導、本作ではついに爆破の場を海上にしたのか!とワ

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散歩香港109 < 中環 / Central Market 中環街市 the good the bad & the creative 雅俗共想(2.中環街市店)>

散歩香港109 < 中環 / Central Market 中環街市 the good the bad & the creative 雅俗共想(2.中環街市店)>

「散歩香港108 < 深水埗 / Yu Chau Street 汝州街 Wong Chuk Street 黃竹街 the good the bad & the creative 雅俗共想(1) >」で紹介した雅俗共想の反応が良かったので中環街市の店舗を偵察に行ってきた。

もちろんお目当ては雅俗共想だったのだけれど、中環街市回顧展という展示をやっていたので当然覗いてみたわけで。

大陸人青年二人が

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貳零貳肆年六月十一日星期二『點解?點解你要迫我呀?』

貳零貳肆年六月十一日星期二『點解?點解你要迫我呀?』

【音】
dim2 gaai2? dim2 gaai2 nei5 jiu3 bik1 ngo5 a3
出典:粵語審音配詞字庫

【意】
なぜだ。なぜ俺にこんなことをさせる?

【出典】
1972年の香港アクション映画『精武門 Fist of Fury』で陳真(李小龍)が売国奴の胡恩(魏平澳)に霍元甲の死因を聞き出すシーン。元は見逃してやるつもりだった胡恩が背後から襲ってきたせいで陳真は一撃を食らわせ

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【整存、再現與詮䆁:保育演藝與電影文化背後的故事】セミナー@香港中央圖書館

【整存、再現與詮䆁:保育演藝與電影文化背後的故事】セミナー@香港中央圖書館

香港中央圖書館で開催された【整存,再現與詮䆁:保育演藝與電影文化背後的故事】というセミナーを聴講してきた。詳しい内容も見ずに、とにかく「電影文化」「背後的故事」の文字に惹かれて申し込んでしまった。

香港中央圖書館にはよく行っていたものの演講廳がどこにあるかわからず、とりあえず地上の横っちょの展示館入り口から入って尋ねてみた。

するとセキュリティ・スタッフが展示会場内を突っ切って演講廳に連れて行

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香港電影鑑賞記:『九龍城寨之圍城 Twilight of the Warriors: Walled In』(2024)

香港電影鑑賞記:『九龍城寨之圍城 Twilight of the Warriors: Walled In』(2024)

基本的に動作片は絶対に観る。しかもこれは Soi Cheng 鄭保瑞執導、谷垣健治武術指導、John Ching 莊澄/Wilson Yip 葉偉信監製ときたら観ないわけがない。

当然ながら実にクオリティの高いアクションを観せてくれている。さすが谷垣さん。なんだけれど私、アクションの現場に入り過ぎているせいか、いちいち「あ、このアクション、ここで切ってCG入れてるのかな」「あ、この武師、誰それか

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香港電影鑑賞記『從今以後 All Shall Be Well』(2024)

香港電影鑑賞記『從今以後 All Shall Be Well』(2024)

Producer は友人だし、評判もかなり良いから観る気満々だったけれど、優先場は時間が合わなかったので、平日早場で。

作品自体は素晴らしいけれど日本では公開されないだろうと思うので、Hong Kong Movie 6 に掲載されている作品紹介を転載。日本語訳はかいつまんで。

Angie (區嘉雯 飾) 與 Pat (李琳琳 飾) 是相守逾40年的女同志。 Pat 主外,30年前購入一單位與

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香港電影鑑賞記:武影江湖『武館 Martial Club』(1981)

香港電影鑑賞記:武影江湖『武館 Martial Club』(1981)

時間が無くて Teach-in を聴けなかった。幸か不幸か講者の麥德羅が体調不良で参加できなくなり、出演者による現場の話が聴けないなら私にとっては魅力半減なので後ろ髪引かれることもなく退場。

とはいえ、一応感想など。

実は私、麥德羅がここまで功夫出来るとは知らなかった。劉家班出身とは知ってはいたけれど、私生活での伴侶である Apple姐との泥沼離離合合騒動を知っているし、マツケン紛いの歌って踊

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『Long Arm Of The Law 省港旗兵』

『Long Arm Of The Law 省港旗兵』

ずっとずっと観たかったの。スクリーンで観られるとなったので迷わず買った。私が買った時もかなり売れていたけれど、今日の実際の入りも爆満。

Teach-in の二人の影片人は見たことがあるのだけれどお名前は憶えていない。ごめんなさい。特に手前の人は凄い勢いでめっちゃ喋るんだけど、よく構築されていてわかりやすい。ただ、いつも「後尾」(だと思う)の発音が一般的な(?) hau6 mei5 ではなく ha

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香港電影鑑賞記:武影江湖『猛龍過江 The Way of The Dragon』(1972) Teach-in 講者:張同祖、張偉雄

香港電影鑑賞記:武影江湖『猛龍過江 The Way of The Dragon』(1972) Teach-in 講者:張同祖、張偉雄

Fists and Swords Kaleidoscope of Hong Kong Martial Arts Films 武影江湖と銘打ったシリーズ上映に『猛龍過江』があったので、李小龍會メンバーの皆さんと観に行ってきた。上映作品は1本だけなのに表紙中央にドカンと載っているのはやはりレジェンドだからだよね。

モデレーターは脚本家の張偉雄、ゲストは導演、編劇、監製、演員の張同祖。実は本作では場記

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散步香港062 < 尖沙咀文化中心 / The 42nd Hong Kong Film Awards Promotion 第42屆香港電影金像獎宣傳、 Kaleidoscope of Hong Kong Martial Arts Films 香港電影武林盛會 武影江湖 >

散步香港062 < 尖沙咀文化中心 / The 42nd Hong Kong Film Awards Promotion 第42屆香港電影金像獎宣傳、 Kaleidoscope of Hong Kong Martial Arts Films 香港電影武林盛會 武影江湖 >

プラネタリウム側から文化中心に入ろうとしたら、こんなものが目についた。このビジュアルはお馴染みなので、外の遠いところからでも「おおお!龍哥だっ!」と思って駆け込んでみたら

香港電影金像獎宣傳エリアが出来上がっていた。そういえば香港電影金像獎のオフィシャル・サイトで宣傳してたわ。

ということで全員分ちゃんと全部写真に撮ってきたので皆さんご覚悟あれ。みんなメッチャかっこええ。悶える。ちなみにライト

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香港電影鑑賞記:『The Butterfly Murders 蝶變』(1979)

香港電影鑑賞記:『The Butterfly Murders 蝶變』(1979)

"Kaleidoscope of Hong Kong Martial Arts Films 香港電影武林盛會武影江湖"にて。

オープニングの『Zu: Worriors From the Magic Mountain 新蜀山劍俠』も『The Valiant Ones 忠烈圖』も取れなかったので、これが一本目。チケットこそ取れたけれど、もういっぱいで一列目しか残っていなくて、スクリーンが近すぎて本当

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散步香港050 < 灣仔藝術中心 / Art of Yuen Tai Yung Movie Poster Exhibition 阮大勇影畫藝術作品展>

散步香港050 < 灣仔藝術中心 / Art of Yuen Tai Yung Movie Poster Exhibition 阮大勇影畫藝術作品展>

Twitterで昨日この情報を見かけて、そういえば!行くの忘れてた!と思って早速行ってみた。

行ってみたらなんと本日は分享會と簽名會が開催とある。Artist Talk ってあるが、阮大勇老師本人が来るの?え?と思って尋ねてみると、そうだという。だったら、阮大勇の名前をちゃんと入れておいて欲しかったところ。

整理券の発行なども全く知らなかったので1時間も前に来てしまったので、作品を鑑賞しながら

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『冬未來 Winter Chants』

『冬未來 Winter Chants』

『大藍湖 Big Blue Lake』(2011)の Jessey Tsang 曾翠珊監督作品。

Jessey 曾翠珊は『河上風光』(2009)、『大藍湖』(2011)、『河上變村』(2012)、そしてこの『冬未來』(2021)と劇映画、記録映画併せて4作品で自分のホームタウンである西貢蠔涌村を舞台にしている。

『河上變村』は村の変遷と共に生きてきた「人」を描き記録した、今回の『冬未來』では「

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