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若鮎の 二手になりて 上りけり

「若鮎の 二手になりて 上りけり」

これは、正岡子規の俳句です。


子規と言えば、「写生文」です。

写生文とは、

対象をありのままに写す「写生」の概念を散文に当てはめたもので、明治30年代初頭に正岡子規(まさおかしき)が提唱した。

コトバンク
写生文(読み)しゃせいぶん
日本大百科全書(ニッポニカ)「写生文」の解説より
コトバンク写生文

 

写生とは、スケッチの事で、

洋画家中村不折らとの交流により

コトバンク 正岡子規(読み)まさおかしき
日本大百科全書(ニッポニカ)「正岡子規」の解説より
コトバンク 正岡子規

子規が、その重要性を悟ったものです。



子規の俳句は、

写生をもって自然の美をあるがままに写そうとした。

コトバンク 俳句(読み)はいく
百科事典マイペディア「俳句」の解説
コトバンク 俳句

僕は、これは見たものをそのままに写す、風景写真やスナップ写真にも通じるものがあると思っています。


ですが、子規は、退屈なものを、そのままだらだと写すのは良くないとも言っています。


僕たちが、ただ漠然と自然を見ていたのでは、自然は単調な風景に見えるかも知れません。


しかし、少し意識を変えて見るだけで、自然は、とてもドラマチックに感じる事もできるのだと思います。


それも、やはり被写体を選ぶ写真作品と共通すると僕は思っています。




そこで、僕が、この方の写真は凄いな、と思って感動した写真を撮られる方をご紹介します。


それは、「アッシュさん」です。


僕は、最初アッシュさんの写真を観て本当に驚きました。

何気ない自然を撮影しているんですが、とても芸術的で、そして被写体をしっかりと捉えているんです。


この時には、まだアッシュさんは、俳句はやられていなかったと思うのですが。

僕は、アッシュさんの写真を観ていると、なんだか俳句のような写真にも思えてくるんです。


ご覧になられると、きっと、その美しさに感動すると思います。

是非アッシュさんの、素晴らしい写真をぜひご覧になってください。




「鶏頭の 十四五本も ありぬべし」    正岡子規



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アートとメルヘンと創作の森

2022.7.3

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