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「オンボロ屋敷の桃色ヤモリくん」第2話
連載小説(不定期)「オンボロ屋敷の桃色ヤモリくん」第2話
「オンボロ屋敷の住人」
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空にポカリ、ポカリ、浮かぶワタ菓子のような雲たちを、夕焼けが茜色に染めるころ。
ボクは、家の壁に、みなれない生き物を見つけた。
その生き物は、カベに張り付いてじっとしていた。体は、まるでトカゲのようだ。でも、顔はトカゲよりも丸く、何だかカラダ全体も可愛らしい。
ボクは、その不思議な生き物をしばらくながめていた。
するとその生き物の姿は、夕焼けに照らされてオレンジ色に染まっていって、そままカベをゆっくりと昇って姿が見えなくなってしまった・・・。
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ボクは夕食のときに、その生き物の事を同居人の妹のサクラに話した。
ボクと妹のサクラは、大人になった今でも仲が良く、気が合うので未だに同居しているのであった。
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それに妹のサクラは、占いが得意で売れない画家のボクの稼ぎをおぎなってくれてもいるから。本当の所は、ボクの方が妹の世話に成っているとも言えるのかもしれない・・・。
ボクも、サクラも、ネットで画を売ったり占いサイトの運営をしている。
しかし、ボクの画は、めったに売れる事はない。けれど、妹のサクラの運営する占いサイトは良く当たると評判なのであった。
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話を、ボクが見た生き物の話に戻すと、その話を聴いたサクラは、ボクにこんな事を言った。
「ふーん、それはきっと、ヤモリっていう生き物よ。家を守ってくれる縁起の良い生き物とも言われているのよ。」と言うのだった。
さすがに、サクラは占いが得意なだけあって縁起の良い生き物についても詳しいようだ。
ボクはそれを聴いて。こんなオンボロ屋敷を守ってやろうだなんて、かわったヤモリもいるものだと思ったが、なかなか可愛い生き物だとも思った。
では、このオンボロ屋敷の住人は、ボクと妹とのサクラと、黒猫のコムギとヤモリくん、と言うわけだなと思ったのだった・・・。
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連載小説(不定期)「オンボロ屋敷の桃色ヤモリくん」第2話
終り
連載小説(不定期)
「オンボロ屋敷の桃色ヤモリくん」第3話「不思議な夢」へ つづく
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第3話はこちら
第1話はこちら
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どうもありがとうございます<(_ _)>。
小太郎様 地域猫、地域猫活動って何?
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2020.7.24 2022.12.27加筆
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