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皆さまの素晴らしい作品や素敵な作品。私のおすすめ作品です。

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私が、良いな素晴らしいなと思った皆さまの作品を勝手に展示しています。そして私以外の多くの方にも、もっともっと知っていただきたいなとの思いで(私の記事などよりも多く読まれている記事…
運営しているクリエイター

2020年8月の記事一覧

ヘッダー制作承ります

イラスト素材を加工、編集しデザインを制作するのが得意です。ご要望に合ったあなただけのヘッ…

幸せの王子

道に咲く花のように 凛と立っている 雨の日も風の日も 真っ直ぐ前を向いて 一羽のツバメが …

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Rock me Amadeus...!

オーケストラの仕事は紛れもなく流れ作業だ。毎日毎日リハーサルに行くと、譜面台の上には望む…

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音楽家のポートレート~Les portraits des musiciens

ユリウス ひどく落ち込んでいる時にわざとあれこれと予定を入れ、心身が麻痺するまで動き続け…

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ステファノの死

オーボエ奏者のステファノが死んだと私達が知らされたのは、風が少しだけ夏の匂いを含んだ5月…

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絵本(詩集)『紅』通販します。

上記リンクで公開している昨年制作した絵本(詩集)、『紅』を自費で制作しました。『楽園』と…

鈴木邦弘
4年前
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Fyrirgefning

横断歩道を渡る。 『林檎が好きな果実か分からない。けれど味わってみたいんだ。』 心に隠された声を聴いた。 少しの沈黙のあと、その林檎は謂(い)った。 「好物になってから……手にとって。」、と。 その林檎は泣いていた。心で泣いていた。カッコウも鳴いていた。 彼の瞳には果物。灰色と桃色がマーブルになってに円を描いた。 気まぐれな衝動じゃない、一時逃れの愛着に似た安らぎを求めていた訳でもない、ただ、あの時の気持ちを取り戻したいだけなのだと、その林檎は分かっていた。 ヘ

接点、、。

シリウスの宇宙船が迫って来た深夜2時、地上では草木は眠り空気が凍てついていた。 眠らない…

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魔法の指輪

その指輪は重荷ですか? サイモンは、ゼラニウムの植木鉢に水を注ぐ手を止めると、胸まで伸び…

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レモンバスケット。

夏は賑やかで儚い。のに、全てヴィヴィッドにクレジットする。 突き抜ける "かき氷" 追いか…

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かたわれ時

【不妊治療4コマ漫画】第1話...はじめまして!山野家です。

★2話に進む → ----------------------------- ●スミカマレ/不妊治療4コマ漫画 「しあわ…

移動ポストは待ってはくれない(The Moving Post Can't Wait)

(ある旅行者の手記より) 「瓶詰の書斎の中に居を構える 意思ある羽ペンの作家は 今度出版す…

K-OZAWA
4年前
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心療内科

暑い日が続いていた そんな中、黄色い尖り屋根のその病院は、 細々と診療を続けていた 中年の婦人ミスブラウンが、 診察に来た。 「初めてだね。今日はどうしました」 医師は聞いた。 ミスブラウンの瞳には涙が薄っすらと浮かんでいた。 「あの、出て行ってしまったのです。」 「あ、家出か、誰じゃ」 「くもこです」 「珍しい名前じゃな、お嬢さんかな」 「はあ、いえ」 「ほう、親戚の方かなんかの?」 「あの、昨日までは壁にいて話かけると親身に私の話を聞いてくれて